社員がSNSをしてくれない問題をどう考える?
SNSはホームページの弱点を補ってくれる、インターネットでビジネスするために重要なツールです。
私はそう信じています。
ホームページは、お客さまが自分から訪問してくれるのを「待つ」ツール。訪問してくれないと、実力を発揮できないんですね。
一方、SNSは交流・コミュニケーションのツールだから、お客さんに自分から情報を届けに行くことができます。
両方を上手に組み合わせることで、インターネットのビジネスが加速してくんだと思うんです。
だから、
Facebook、Twitter、Instagramを使うことは、インターネットでビジネスしようと思ったらマスト!
で、ブログも書く習慣をつけた方がいいです。
という感じで、私たちの塾では話していました。で、「エクスマ」を勉強し始めてからは、ますますそう思うんです。
とくに、資金力のない中小企業こそ、インターネットを使い倒そうって、もう心の底から叫びたい。経営者さんひとりひとりの耳元でしゃべり続けたい。そんな勢いです。
そして、今すぐ自分から始めてみてくださいって言いたいです。
が、、、
往々にして経営者さんたちは、社員にやらせようと思っているらしいです。
自分が目立っちゃいけないとか、自分は苦手だとか、みんな平等にとか、いろんな理由はありますがね。
でも、私ひとつ思うことがあるんですよ。
会社のために、SNSをやりたいって思う人ってどのくらいいるんだろうか、、、
会社のためになんか誰もやりたくないと思う
かつての私は、ブログ、mixiやその他小さなSNS経由で、仕事を受注していました。
(今でもそうだけど)
だから、社員にも「ブログやmixiをやろう」と全社的に言っていたことがあります。
会社を立て直さなきゃと必死で働いていた頃で、「売り上げを伸ばせる方法がやっとあった!」と思ったときだから、自分自身は「命削ってブログ書け~、mixiに投稿する~」という勢いでした。
そして、そのテンションで社員にもブログを書くのがいいと言っていました。
が、、、
情報発信って、自分の考えを表現することじゃないですか。
本人が腑に落ちたり、おもしろいって思わないと、続かないんですね。
続かないっていうより、辛いですね。
「こんないいものをなぜやらないの?」
「会社つぶれてもいいの? 」
「うちの会社は営業マンはいないんだから、自分たちでやらないとダメ目なんだよ」
とか、イライラ・カリカリすることもありました。
が、そんな状態じゃ、社員だっていやになります。
冷静に考えてみると、会社のためになんかやりたくないですよね。
私にしても、経営者だから会社を存続させることを考えたんです。つまり、会社がなくなったら、自分が困るから営業方法を考えていたわけです。究極は自分のためだから、必死にできたんです。
「雇用を守るんだ」とかきれいなことを言っていましたが、雇用を守んなきゃ、自分の生活も困るからそうしていただけかもね。
それだけじゃないけど、自分のためっていうのも確かにありました。
私よりずっと立派な経営者さんは、違う心がけなのかもしれません。
大したことない私は、究極は自分のために情報発信しています。
楽しいから、勉強になるからとか、好きだからと、美しい理由も話せますが、究極は自分が生きていくためです。
自分事になるように話してみる
今、私の会社には、SNSで情報発信したり、ブログを書いてくれる社員がいます。
きっかけは、「正文舎にソーシャルメディア班を作りたいから、営業部から誰か担当を決めてください」ってお願いしたことです。
よく考えたら、私は集まってくれた社員に、「会社のためにSNSをやってください」とは言いませんでした。
影響力を高めたら、自分のためにいいよっていうニュアンスだった。
「自分の営業成績が上がるよ」「たとえ会社がつぶれても自分が発信した情報は財産になるよ」っていう話をしました。
若い社員が目を輝かせたのは、「営業成績がよくなるかも」ってところでした。彼らにとっては切実な問題ですからね。自分事になったわけです。
制作スタッフに言ったことは、「今は私ががんばるけど、私にも働けなくなる時がくる。そのときはよろしく」ってことです。制作スタッフは、私にそう言われてしぶしぶだったかも。でも、今からなんかしていないとなぁと思ったのではないかと推測しています。
自分事にならないと、人は習慣にはできません。身近なことになるように話す工夫が大事じゃないかな。
「会社のため」って概念が大きすぎて自分事にならないから、ひとりひとりの身近なことになるように話してみるといいと思います。
それでも全員には伝わらないと思います。得意・不得意、好き・嫌いがあるのが人間だから。
やりたい人がまずはやってみることで十分だと思います。
やりたい人が、突出して影響力を持てたら、会社としてもありがたい話だから。
経営者の心の状態は、社員に伝わる
社員がSNSをしてくれないことと、経営者が自分でSNSをしないのは別のことです。
会社つぶれて一番苦労するのは経営者なんだから、せっせと自分のためにSNSしたらいいのになぁと、やっぱり私は思うんです。
経営者の心の状態って、社員に影響しやすいもの。
自分がしたくないって思ってたら、もともとしたくない社員は絶対しない。
それに会社のためにしろって言ったら、SNSを自由に楽しんでいた人は「げっ」て思うかも。
反対に、楽しいって思ってSNSを使っていたら、その気持ちが伝染すると思うんですね。だから、まずは自分です。
社員がどうのこうのと言っている間に、業績もどう変わるかわからないじゃないですか。
自分がSNSに没頭するくらいやって影響力を高めたら、SNSをしてもいいかなって思う社員もいるって思います。
それに、SNSで影響力を持っている経営者だったら、SNSの得意な人が注目してくれるます。そうしたら、入社してくる人もSNSが得意な人がいて、会社のSNSもしていいよって言ってくれるかもしれない。
私はそういう方が、経営者も社員も楽しく仕事ができる環境が整うって思います。それをめざそー。
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白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。