経営者が悩んだままなんて甘いなと思う ~ OWNDAYS SUMMIT IN JAPAN 2018
少子高齢化、原材料の高騰、価値観の変化、AIの普及などなど外部環境が変わり、今までと同じ経営をしていては先がない。こう考える経営者は少なくないと思います。
でも、こういうことは私がWeb屋になった約10年前から言われていました。「変わらなきゃならない」「悩んでいる」。そのときそのときで経営課題はあるからそうなのかもしれないけど、いっこうに会社体質が変わらないのは、ちょっと問題があるんじゃないかなぁ。
私なりに考えると、問題に向き合う必要があるのに、会社環境も経営者の行動も価値観も、すべてそのままにしていることに原因はあるのではないかと。経営者がいくら力んで「みなさん、変わるときがきました」とか社員に言っても、当の本人が経営団体で気の合った経営者とだけ付き合い、見ているのはモノが売れた昭和の時代のまま、WebやITがこんなに出てきたのに「苦手なんだ」と避けていて、女性やLGBT、外国籍の人たちには関心がないとかだと、社員は本気でその話を聞くわけがないじゃないですか。
(あー、ブラックさおりん降臨)
先日、オンデーズ(OWNDAYS)というめがね屋さんの「社員総会」に特別参加させてもらって、それを実感しました。
社員総会と言っても、ビジネススーツを着た社員が会議室に集まるようなものではありません。東京の新木場にある [ageHa @STUDIO COAST]というエンターテイメント・スペースを借り切って行われるイベントで、「OWNDAYS SUMMIT(オンデーズサミット)」と呼ばれています。ドレスコードは「スマート・カジュアル」。ビジネススーツでは浮いてしまうんですね。
その場では、社長のビジョンを聞いたり、オンデーズの世界一の技術者を決めるイベントや、幹部を一年ごとに選挙で社員が決める「エリアマネージャー解散総選挙」が行われます。世界とスケールが、私が知っている社員総会とはまったく違うサミットでした。
田中社長もほかの社員さんも「変わる」というキーワードを何度も話されていました。これは10年以上も「変わらなきゃ」と言っている人たちとは、確実に意味が違うなと思いました。
なぜそれを感じたのか、書きますね。
人手不足の問題は存在しない
オンデーズサミットで私が一番注目したのは、今年入社された53名の方の紹介の場面。
新入社員の方々は、韓国、中国、台湾、ネパール、ロシアなど、外国籍の方も多いんです。しかも、みなさん日本語を話していました。日本の店舗で働く方もいます。
人手不足に悩む経営者さんの話はよく聞きます。それは日本の人口が減って働き手が少なくなったからと言われます。が、そう決めちゃわなくても、ステージに登場した新入社員の方々を見ていて思ったのです。大きく大きく考えると、働きたい人は世界中にたくさんいますよね。
これを知るだけでも、変わっていくきっかけになりますよね。
日本では働き手をみつけるのは大変だとため息をつくのか、海外から働きたい人をみつけようと頭を切り替えられるかで、どう行動するかが変わります。
私は外国の人を雇うのがいいと言っているのではなく、今までの方法、今までの環境のままで、望むような変化を生み出すのは不可能だと思うんです。経営の勉強をして、自分でも社長をして、それから会社統合で社長をしなくなった紆余曲折のなかで、私が出した結論です。
だから、大きな変化が必要なときには、自分の会社にいろんな国の人がいてもいいのではないかと思ったんです。文化も習慣も違うのですから、みんなが変化せざるをえない。
大胆に大きく考えること。それがすごく大事。オンデーズサミットに参加していてこうを感じていました。
「変わらなきゃ、変わらなきゃ」と言いながら会社にいて、いつもの経営者の集まりに行っているだけでは、会社の中はまったく変わりません。これだけは確かかな。
勉強と体験、そして異文化との交流。これからの経営者に求められることなのではないか。そんなことを思ったサミットでした。
参加できたこと、とてもラッキーだったと思います。すごく貴重な時間でした。
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白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。