自分のいたい環境で、自分のしたいことをしていいんだよ
遠い昔、50歳を過ぎたら、もう生きていなくてもいいと思っていました。
私が20代の頃、女性は「クリスマスケーキ」にたとえられてました。女性は25歳までが価値があり、26歳になると価値がなくなると。
だから、25歳までに結婚して、家庭に入り子どもを育てるのが女性のしあわせだったんですね。
その時代に、専業主婦になることにはちっとも憧れず、自分の苗字が変わる意味がわからないと思う私は、どこか変なのかしらと不安になることありました。
実際、そういうことを口にして、変だと言われたこともあります。そして、男の子たちに合わせていると、自分の考えがわからなくなってくるんですよ。だって、嫌われたくないから。
山本コータローさんと吉田まゆみさん夫妻が別姓でいることを知って、そんな生活をしてみたいと思うものの、そんなの変だよと周囲に言われると、私が変なのかなと思ってしまったのですよ。
そのまま素直に自分の感覚を信じて生きていたら、もっとのびのびと、もっと堂々と生きていただろうになぁ。それなのに、どんどん自信を失っちゃって、期待される役割を演じようとして、結局演じきれなかった敗北感を味わうこともなかったわけで。あぁ、ザンネン。
そんなこんなでいろんな圧力と戦わないと、自分の生きたいように生きられないとわかったとき、長く生きなくてもいいやって決めたんだと思います。
私には長生きするというビジョンがなかった。
が、気が付けば53歳になっていて、もうすぐ54歳になります。
「あれ? そろそろ私の人生は終わるのか?」とたまに思うわけです。
ですが、なんだか私、まだまだ生きられるような気がするんです。
長生きはしないと決めた私からみると、死ななければならない時期にきたのですが、今の私、結構楽しく生きています。「自分の価値がなくなる」と1mmくらい思うことはたまにありますけどね(^^ゞ
最近は、「そうか、もっと長く生きるのならば、その準備しなきゃね」と、死ぬまで私は何をしていようかなとあれこれ考えているわけです。
幸運なことに、私の身近には先輩女性経営者がたくさんいまして、親の介護、夫との暮らし方、子ども・孫とのつきあい、自分の健康、会社経営などなど、いろんな大人の事情を抱えながらも、いつもニコニコ元気いっぱいでいらっしゃいます。
そして、「公私混同して、遊びの中にも仕事、仕事の中にも遊びを取り入れるのよ~~」と笑っている。
あれ、どこかで聞いたお話。
私が勉強しているエクスマ思想のひとつ、「遊びのような仕事、仕事のような遊び」ですね。
私の身近にいる方々は公私混同をめいっぱいして、柔軟で軽やかな人生を送っていらっしゃる。
そう考えると、いつの間にか私の感性にあった環境で生きているんだなぁと思うわけですよ。
私より年上の女性が、誰かに頼り切るのではなく自分自身の人生を生きているのをみると、それもありなんだと思えるからね。「男性を上手に立てつつ、自分の人生をしっかり生きていくのよ。」という男性と無用な軋轢を起こさず、かつ従順に生きるわけでもない、その技も教えてくださいます。
そうして、こんなこともおっしゃる。
「先輩の女性たちは80歳になっても、何らかの形で仕事をして社会にかかわっているの。素晴らしいわよね私をまだまだ子ども扱いするのよ。だからね、私は白藤さんを子ども扱いするの」
えーーーーっ。
というわけで、子ども扱いされているうちは生きていていいんだな(笑)
いい嫁になりきなくて精神的にどんどん落ち込んでいった20代の私にも言ってあげたい。「正解なんてないから、どんな選択をしても大丈夫だよ。あなたはそのままでいい」ってね。
私が怖くてたまらなかった会社経営についても、こんな言葉も聞きました。
「中小企業はどうしても、死の淵を歩かなきゃならないときもあるのよ。それが当たり前」
そうすると、あぁ何か問題が起こるのは、どの企業も同。じなのねと妙に納得して、死の淵を歩きそうになってもまぁ仕方ないので、起こったらなんとかするしかないのよねと、心配事が減っていくわけです。
なんだかラクだわー。
自由自在に生きる女性たちを嫌う人もいますが、これは価値観の問題なので嫌われておく方がよいですね。
好かれる努力をしてもどうにもならないことがあります。
自由に生きる女性だからこそ、悩みのある人たちにもはっきりものが言えます。
「自分の人生を生きてね。夢見たことは叶うから。」
「いろんなことが起こるけれど、それはさらによくなっていくために必然的に起こるのよ」
ご本人たちが無理して生きていないから、「もっとしっかりしなさい」、「がんばりなさい」とは言わない。それがとってもいいな。
何度も挫折をするうちに、私は自分がしてみたいことを半分あきらめていたのだなぁと思います。
でもなぁ、まだまだ生きられそうな気がしてきたので、あきらめていたことをあきらめたままにしたくないんです。そんなことを思った土曜日。
コメント
この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。