即興力を鍛える
準備を丁寧に行い、直前にすべて忘れ、本番ではその雰囲気にあわせて話をする。
いつでも、何が起こっても、それをリソースとして対応できる。
そんな即興力を養うのが私の理想です。
講演やセミナー、朝礼、司会などもそうなんですが、商談やコンサルティング、はたまた社内のミーティングすべてをそんな風にできるといいなぁと思うのです。
そう思うようになったのは、エクスマの勉強でジャズの帝王「マイルス・デイヴィス」のことを知ったことと、無意識を活用していた「ミルトン・エリクソン」のことを知ったからです。
いつふられてもOKな自分でいたい
マイルス・デイヴィスは、自分のバンドメンバーに対して放任するところは放任して、締めるところは締めていたそうです。で、誰が出演するか直前まで言わなかったみたい。それは、その方がその人の能力以上のことが引き出せるから。
私、昨年の8月にそのことをエクスマのエレメントEという塾生だけのセミナーで聞きました。で、自分も体験しているの。直前5分前にその日講演してねって言われたから。
そのときのことを書いたブログはこちらです↓
以来、私はどんなことがあっても、自分の興味のあること、好きなことでは対応できるように、準備しておこうって決めたのです。勝手にセミナーコンテンツを作っていたり、取材してみるとかそんなことをちょこちょことしているのは楽しいですよ。
そして、頼まれたときは断らないので、前に出て話をするようにもしています。気の利いた言葉が出てこなかったり、うろたえてしまうことがあったりしますがね。。。落ち込みそうになるけど、まぁ気にしない。いいの。まず挑戦です。
無意識の力を信じて
次に準備していたことを直前に忘れるのは、シナリオに固執してしまうと、現場で起こることに対応できないからです。
エクスマのエヴァンジェリストコースに通っていた時は、詳しく資料を作りこんでいました。そして、その通り話すことにしていたの。どうしてそうしたかというと、それまでの私はセミナーをするとき、スライドだけ作っていて、その場その場で話をしていたのですが、、、どうしても中途半端感があったからなんです。私は一度決めたら、とことんのめり込むタイプで、自分が納得して気が済むまで、自分が思ったやり方をしてみたいんですね。
昨年のエクスマセミナーで話をしたときは、「ときどき暗記したセリフを思い出しているようだった」という感想をいただきました。シナリオとセリフを決めていたから、そうなったんですね。セリフを再現するだけでは何かが足りないんだってことを学びました。参加している人、目の前にいる人のことや状況を把握する余裕がないと、一方的な情報伝達になってしまうんです。だから、「私はここまでがんばってたから大丈夫」って自分が思えるように準備して、本番前にはすべて忘れてしまうのがちょうどよいのです。あとはどうしたらよいかは、身体が知っているという状態を作るのが準備。そうしておくと、直感もうまく働くんだと思います。
ミルトン・エリクソンは、診療中にたとえクラインとに抵抗されても、その抵抗を利用して話をしていたといいます。すべてを受け止めて、それを利用して相手とコミュニケーションしていたそうです。
どんなにシナリオを作りこんでも、その場になるとその通りにはならないことの方が多い。だから、思い通りならないことを焦るのではなく、そういうものだと思って、そのときにできることを考えることが大事。
大きなセミナーだけではなく、社内の打ち合わせでも、そういう気持ちをいつも忘れないでおこう。
腰が痛くて思うようにならない日曜日。寝ころびながら、「マイルス・デイヴィスの真実」という本を読みながら、考えていたことはこんなことでした。
やっと読み終わったよ。#マイルス・ディヴィスの真実
昨年、東京のエレメントEで、本番5分前に講演が決まったときに買ったの。
いつでも即興でも、自分のコンテンツを話せるように、準備しようと決めた日の記念です。 pic.twitter.com/MRiE5cCqZC— 白藤沙織 小さな会社のWeb屋 (@writersakko) 2018年5月20日
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。