誰に情報を伝えるのか。これがわかれば言葉を選べる

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ブログやSNSを使って、一生懸命に情報発信をしているのに、なかなか反応がない。
そういうときは、伝えたい情報が伝えたい人に伝わっていないと思うんです。たぶん。

どうしてそんな状況になっているかというと、伝えたい人が誰なのかっていうことがあいまいなのだと思います。

だから、普段自分が使っている言葉を使って、何気なく発信しているのではないかな?
ここ大事なところなので、一度立ち止まって考えてみてくださいね。

とくに、企業の中で起こりがちなのですが、普段自分たちが使っている言葉は、社内だけで通用する言葉だったり、業界内の専門用語だったりするんですよ。社外の方、業界外の方と話すときに、その言葉を使うとわかってもらえないんです。

同じ日本語を使ったとしても、気分は英語と日本語で話しているようなそんな気分なのかも。
ということで、今日は言葉の選び方をもう少し考えてみたいと思います。

セミナーのときも、どんな言葉を使うか考えて使っています。

意識して言葉を選びましょう

さて、自分の商品情報をブログに書くとしましょうか。
その商品情報を届けたい人は誰ですか?

BtoB(企業間取引)なのか、BtoC(企業個人間取引)なのかで、使う言葉は違うと思いませんか?

私の例をあげますね。

ホームページを作る場合も、Web会社から発注される場合と、一般のお客様から発注される場合があります。

Web会社から発注されるときは、当然商談はWebマーケティング、Webの専門用語が飛び交います。
「PowerCMSでアクセシビリティAAに対応してください」
「トンマナはありますか?」
「お知らせはカスタムフィールドで、ここをインクルードしてください」

という感じです。

一般のお客様と同じ話をすると、こんな感じでしょうか。
「JIS規格のアクセシビリティに対応する必要がありますね。レベルはAAという基準を目指しましょう。アクセシビリティにに対応しているWebのシステムにはPowerCMSというものがあります。」
「ホームページの色やテイストなど、ご希望のものはありますか?お好きなホームページの感じを教えてください。こちらでそれをもとにデザインします。」
「お知らせは更新しやすい仕組みを作ります。」

同じ内容を伝えようとしているけれど、誰に伝えるかで言葉を選ぶ必要があるということわかっていただけましたでしょうか。自分が一方的に話すだけでは、伝わらないんですよ。

私は一度、「検索エンジンで1位になりたい」って言うお客様に、「SEOですね」と言ったことがあります。そうしたら「SEOって何ですか?」って質問を受けました。私は検索エンジンで1位と言っているのだから、SEOも知っていると思ってしまいました。ですが、SEOが専門用語だったので、その言葉はご存知なかったんですね。それ以来、私は一般のお客様には「検索エンジンで上位になる施策」などと表現して、SEOという言葉は極力使わないようにしています。

必ず相手は誰なのかって、確認する必要があるんです。

記事ひとつひとつに対して、読者を想像してみる

実際に会ってお話をしているときは、自分の使う言葉が伝わっているかどうかは、相手の表情や態度を観察するとわかります。また、必要だったら、相手の方から「わからない」って教えていただけます。

インターネット経由の場合は、その相手を観察することができません。
スマホやパソコンの画面の向こう側に読者がいるのですから。

なので、ブログでもSNSでも記事を投稿するときは、ざっくりでもいいから誰に伝える投稿なのかを意識するとよいですよ。私は記事を書くときは、あの会社の○○さんに伝えたい、あの人と同じような悩みがある人に言葉をかけてみたい、先生から学んだことを実践しているよって伝えたいと考えています。

この記事は、先日ホームページを納品させていただいた会社の社長さんに読んでいただきたいって思っています。なぜなら、ブログを書き始めたばかりの方で、「こんな感じで記事を書いていいのかなぁ」とドキドキされているからです。誰に届けたいのか、誰に伝わるとよいのか、具体的な人を思い浮かべると、書くときにも言葉を選べるようになります。

が、ここでひとつ問題があります。

会話と違って、ブログやSNSはこの人にむけた文章と自分が思っていても、実際に読んでいる人はもっと多くの人がいるんです。ですので、「わからない」という指摘を受けることがあります。

そのときに考えることは、その指摘した人はどんな人かってことです。
自分が同業者にむけて書いた文章を、同業者がわからないというのであれば、ただちに文章を見直す必要があります。どこがわかりづらいのだろうと。
ですが、想定外の人、たとえば同業者むけの文章を一般読者がわからないと言っているときは、これはあまり気にしなくてもよいと思います。質問されているならば、答えればよいと思います。そうでないときは、指摘していただいたことを感謝して、スルーしていいのかなって思います。指摘することにもエネルギーがいりますし、時間を作って指摘するってことは何らかの興味があるということですからね。ただ、その人にもわかるように書く必要はなく、信念を持って書き続けるとよいのです。

伝わらないと、存在しないのと同じ。
せっかく情報発信でがんばっているのですから、伝わるような言葉を選びましょうね~~。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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