人が救われるのは、ポジティブな言葉だけではない ~ カフカからの学び

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人は自分があまりにも絶望して落ち込んでしまうと、明るく励まされることでかえって辛くなることがあるんです。
笑えって言われても笑えないし、がんばれって言われてもがんばれないし。
そして、人に励まされているのに、明るくしなきゃ、楽しまなきゃと思うのにできない。そんな自分をダメな人間なんだと責め続け、どんどん落ち込んでしまうんですね。世間一般では、これをうつ傾向と言うのかな。

こんな場合は、落ち込んでいる自分を認めた方が浮上しやすくなります。

私、ふたご座生まれだからでしょうか。基本は脳天気に楽しく生きていますが、人が怖くて関われないことあります。明るいけど暗い。両方持ってます。
「人柄が大事な時代」「SNSは交流が大事」とか聞くと、あぁダメだと思ってしまいます。人柄に自信ないし。。。そんなに交流ないし。。。個性豊かなでもないし。。。
暗いね(^▽^;)

そんな私が、「なんとか生きていけるわね」と励まされる本があります。

「絶望名人 カフカの人生論」

Amazonで検索していて偶然みつけた本です。「絶望名人」って何?それに惹かれて読んでみました。

絶望名人カフカ。
絶望しすぎて、なんだか希望が持てます。

カフカって、徹底して暗い。こんな感じなんですよ。

将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
将来にむかってつまづくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。

p.11

倒れたままってなんだよ(◎_◎;)

とにかく作品そのものは、
底の知れない悪作です。
その悪作である理由を一行ずつ証明してあげることもできます。

P.150

自分が書こうと思って書いた作品を、「底知れない悪作」って言っている。

この本の編訳者の頭木さんは、「あまりにもネガティブで、かえって笑えてこないでしょうか」と書いています。

「あー、もう私は生きていけない」なんて落ちこんでいたとしても、
カフカには、
「どうしちゃったのー?」って思わず聞いてしまいそうな、
「ちょっと、大丈夫?」って言ってしまいそうな、
そんな感じなんです。

カフカは20世紀の偉大な作家さん。
カフカ以降の作家で、カフカの影響をまったく受けていない人はいないとか。それも世界中でです。日本人では安部公房も尊敬していたそうです。
そういう人が、めっちゃ暗い。
そうかそれも個性なんだなと勇気づけられました。

いつもいつも明るくなくても何でもないし、クラスの人気者でなくてもいいし、大勢で楽しく過ごすことができなくてもいいし、笑いたくなければ笑わなくてもいい。

ただ、自分のままでいるだけでいい。

なんだかそういうことにほっとするのです。

カフカはネガティブなことを書き続けることで、自分のスタイルを確立させていったのかもしれません。
そうすると、とにかく何かを徹底してやることで突き抜けられるのではないかと私は思いました。人にどう思われるか気にするよりも、徹底して自分のことに向き合う。そうすることで個性は磨かれていくのではないかって思う。

別にいいじゃん。明るくなくても。人気がなくても。そんなことより、自分の方がずっと大事。まずは自分のことを突き詰めようよ。

明るいとか、暗いとか、そんなことを気にするのではなく、自分のままでいることを大切にする。それがとっても大事なんだよね。

そんな風に励まされる本です。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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