鳥がある日決めたこと ～ エレメントEの報告

かつて地球上に数多くいた恐竜は、環境が変わって氷河期になったとき絶滅した。でも、その進化系の鳥類は今も生き残っている。
鳥は大きくならないことを選んだ。氷河で食糧が少なくなったとき、恐竜は大きな身体を維持できなくなったけど、鳥は食べ物は少しで身体を維持できた。鳥はある日、飛ぼうと決めて小さく軽くことを選んだのだ。そうして、今も生きている。

鳥はそれまでの常識とは別のものを選んだから、今も空を自由に飛んでいるのかもしれない。

そして、私は鳥のように、軽くなるために選択しようと思った。

こんにちは。Web集客のことをズバリ言う「ズバリスト」、白藤沙織です。

8月1日にエクスマ塾生限定のセミナー、エレメントEに参加してきました。
今回のテーマは「人間失格」太宰治の生涯をモチーフにして、これからのビジネスの在り方について学んだと私は思っています。

冒頭の鳥の話は、セミナーの中盤で経済の原理の話で聞きました。

希少性のあるものが高く売れる。多すぎるものの価値は低い。みんなと同じことをやっていると価値はどんどんなくなっていく。でも、世間を気にしすぎて、みんな同じことをして、本当の自分がわからなくなっているのではないか。そんな流れで鳥の話になりました。

太宰治の人生の話から、弱い自分やちょっと隠したい自分も受け入れる大切さを学びました。そして見せていくことが希少価値になる、つまり「個性」になっていくのです。そして、そういうことをするのは億劫だから、みんなと同じになっていき、絶滅してしまうかもしれないのです。

そうはならないために、今準備を始めるんだね。

そんな自分でいいんだよ

なにせ人と同じことができない。それが私の悩みだった。
幼稚園や学校では、先生の言う通りにできない(^▽^;)。
怒られてばかりいる。
工作も絵画も決められた時間では、あんまり上手にできないから憂鬱だった。

父親からは「社会性がない」と言われていた。
ひとりっこの私は、ひとりで好きなことしているのも大好きだった。それが大人を心配させたのかもしれない。

アリの巣を掘り返したり、砂場に大きな穴を掘ったり、雪のトンネルを作ったりと、地面を掘るのが楽しかった私。また人形遊びが好きで、ひとりで何体もの人形をあやつり、一人何役もして何時間でも遊んでいられた。

私は割とご機嫌な子どもだった。好きなことしていたからね。そして、よく笑っている子どもだったらしい。

もし今の私が「何をしているの?」と、ひとりで遊んでいる小さな私に声をかけたら、アリを追いかけて巣をみつける話や、巣を掘る楽しさをいきいきと話してくれるだろうな。人に慣れていないから自分から話しかけないけれど、人懐っこいから、話しかけられるとなかなか面白い受け答えをすると思う。（それにしてもアリはえらい迷惑だったろうなぁ。掘り返した巣はいくつあるんだろう）

もしかしたら、私の個性はこんなところにあるのかもしれない。

アリの巣を掘ってた頃は、学校ではぱっとしない子だった。
が、高学年になって急に成績がよくなった。怒られてばかりいたとき「勉強ができるようになりますように」と祈っていたから願いがかなったのかもしれない(^▽^;)

そうなると、今度は「優秀でなければならない」っていう期待に応えなければならなかった。私は怒られないようにする知恵や技を体得した。もともと笑顔が多い子だったけど、笑顔が義務になってしまって辛いこともあったなぁ。
何かができることに価値があると思って、勉強や部活を一生懸命やっていた。けなげだなぁ。

それは勉強ができて、何かができる私が評価されるから。でもね、だんだん私の個性は隠れていったように思う。自分自身もできる方がいいって思ったし、過去の自分はいやだと思った。

が、今回のセミナーで再評価したことがある。

それは、私がいやだと思った私が、私の人生を作ってくれていたこと。

たとえば、合格できる望みがあまりなかった大学に合格したのも、周囲を気にせずマニアックなことに夢中になる私だったからだと思う。
そのときは、自分の成績が悪いって気にするよりも、合格できるようにがんばろうと思ったから、相当のんびりしていたのだと思う。

そうして、小論文形式で出題される世界史の受験対策で、巨大な世界史年表を作った。縦軸に年代、横軸に各国の名前を入れ、年代別国別に歴史的な出来事がわかるようになっていて、その出来栄えにひとり満足していた。そうして、その頃には細かい年代は覚えていなくても、ざっくり世界の流れを把握していたので、小論文を書けるようになっていた。その楽しさは、アリの巣とほとんど変わらない。

批判されないで生きるために、「優秀」かどうかすごく気になっていた。

もうそれにこだわるまったく必要はないよ。もともと持っている自分の個性を大事にしていいよ。

エレメントEの帰り道、そんなことを思っていた。

鳥は小さく軽くなるって決めた。だから、自由に空を飛べる身体になったのだから。

ではでは～

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