なんだかいい加減に見える経営者が心得ておくこと

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優れた経営者は、リラックスしていて、心の状態ニュートラルなんだと思う。
落ち込みもせず、かと言って無理に明るくもせず、淡々とおおらかで温和なのだ。

それは、会社経営は決断の連続だからである。しかも、避けられない天災・思いがけない事故・致命的なミスのクレームなど難しい問題で、その場で決断しなければならないこともある。
日常でも決裁することが多く、その場で「いい」のか、「悪い」のか、「保留」なのかをはっきり言わなければならない。そうでないと社員が混乱する。
「うーん、迷うなぁ。どれにしよう。どうしよう。わかんないなぁ」と口に出して言えるのは、ランチを選ぶときくらいである。
事態が重要であればあるほど、明確に決定事項を伝える必要がある。しかも、落ち着いて、にっこり笑っている。自分の決断で会社の運命が決まるのだから。

このような仕事をするのに、神経質で慎重派で現状維持を好む性質だとストレスが多すぎて続けられないのではないか。

物事ざっくりとらえ、直感を信じ、変化をむしろ好む性質でないと身が持たない。
普段から力が入っていては、いざというときスピードが鈍る。リラックスして心がニュートラルでいられるように心がけることが大事だ。社会の変化のスピードが速いから、それに合わせて自分の言うことも変わることが多々ある。朝令暮改は仕方がない。それに、過去のことをひとつひとつ覚えていては、記憶容量を超えてしまうから、終わったことは忘れる。終わってないけど、優先順位が下がって忘れることもある。だから、経営者はいいかげんに見える。

が、それで終わらせては、いい会社にならない気がする。どうしたものか。

こんにちは。Web集客のことをずばり言うズバリスト さおりんです。

よい悪いの問題ではなく、経営者と社員の役割は違います。役割は違うけれど、人間としては対等な関係です。誰かの役に立ち、それで自社も良くしたい。これは経営者や社員などの立場には関係なく、みんな思っていることだと思うのです。それなのに、経営者と社員の間に溝がある。その溝が埋まることはないけれど、理解はしあえると思うんです。それにはどうしたらいいのか考えてみました。

※溝が埋まったら平たんになるので、これはこれで組織として成り立たないと思うんです。

会社がうまくいくにはどうしたらいいのかなぁと日々考えてます。

経営者という人種の特徴

まず、経営者の特徴を書いてみる。全員がそうなわけではないが、だいたいこういう傾向が強いという程度で把握してもらいたい。

経営者はざっくりとした人種だ。事象の全体にフォーカスして物事を把握し、結論や要点を先に聞くのが好きだ。それで自分で判断するから、行動もすばやい。また、変化の中にいる方が力を発揮できる。

そういう人は、「全体的に」「ざっくり」「おおまかに」「要するに」というのが口ぐせで、モノゴトも大きくとらえている。細かいことはあまり気にしない。

だから、理念や夢を語るのが得意だし、感動的なスピーチができる。「夢にむかって進もう!」と熱く語り、人の心を動かす。

が、実際どうやるのかということを詳細に計画するのは、案外得意ではない。計算したり、日々チェック表を付けたりすることはできればやりたくない。

一方、社員はそれでは困るのである。

夢に向かって進むのはいいのだけれど、日々の業務の中では「いったい、どうやって?」「それで私はどうすればいいの?」とかわからないことが多々出てくる。が、経営者に質問をすると、極端に言えば「進むんだよ」とかいう答えが返ってきてさっぱりわからない。途方に暮れる。途方に暮れるから、スルーしてしまう。それで、経営者が考えたことは前に進まない。

こんな問題を抱えている会社は、案外多いのではないだろうか。

経営者が心がけなければならないこと

このように経営者と社員とでは、必要な情報は違う。だから、理解し合えないことがある。けれども、理解し合えないよねと終わらせてしまったら、元も子もないのである。

では、どうすればよいのか。

それは経営者と社員間の「翻訳」能力を高めることである。

経営者自身の翻訳力を高めるか、翻訳能力を持つ社員を育てるかである。
たとえば、経営者はざっくり物事を言うから、社員は具体的な行動がイメージできない。そして、経営者の期待通りに動けないことが多々ある。そうして、経営者はイラつくのである。だが、これは経営者の方が、伝え方を変えると解決する。

自分が期待してることがあるなら、そう動いてもらうように伝えるのだ。

たとえば、

「売り上げ予測表を作り直してほしい」

とだけ言うのではなく、

「今の話を踏まえて、2019年8月以降の売り上げ予測表を作り直してほしい。数字だけ直してもらえれば、あとは自分が方針を決める。だから、今日から一週間以内に表をメールに添付して送ってほしい」

とか言うのである。

めんどくさい。そんなの気をきかせて働くのが筋だとか思ってはダメだ。

理解し合えないのが前提なので、理解できるように伝えなければならない。これが原則だ。

まぁ、何があっても優しく「ありがとう」と言える自信があるなら、これほど細かく言わなくてもいいのかもしれないが、イライラするならば、自分の伝え方を変えた方がはやい。期待する結果が出るからだ。

社員の方も余裕があれば、「売り上げ予測表は2019年8月からでよいですか?だいたい1週間もらえると、表は完成します。」とか経営者に確認しても構わない。が、これは経営者が期待してはいけないことだと思うのだ。だから、そうなってもらえるように、自分のコミュニケーション力を鍛えなければならない。

ということで、最近の私は作業には時系列に番号を振り、完成日、報告はこうしてほしいと指示するようにした。そうすると、指示通りの仕事になるからラクなのだ。社員が自分で考えなくなるというのは、無駄な心配。仕事がしやすくなると、自然と周囲もそんな仕事をするようになる。コツはずっと逐一指示するのでなく、得たい結果だけを伝えるのだ。それを実現するのは相手に任せるといい。それがやりがいにつながると思うのだ。
そして、そのような習慣ができてくると、私の指示でヌケがあったら社員が確認してくれる。たまにあまりにもヌケていて、確認事項ばかりになって、自分が能力がないように思えるのだが、まぁヌケたのだから仕方がない。確認してくれることに感謝しよう。

出張明けの月曜日、正文舎公式キャラクター「ぷらねっとくん」が机の上にあったよ

多くを語るのではなく、普段はいい加減でどうしようもないヤツだけど、いざというときはちゃんと仕事をする。だから、まぁ面倒をみてあげようかと社員に思ってもらえるような、大きな心を持った人間になることが大切と私は思う。

おおざっぱな自分を認めて欲しいのだから、社員に対してもおおざっぱでいる。これがいいかなと最近は思う。
ただし、社員に何かしてほしいならば、「翻訳する」手間を惜しんではいけない。この手間を惜しむから、あるいはこの手間の重要性に気づいていないから、普通の溝が断裂にまで発展してしまうのである。

社員が変わることを期待してはいけない。変わるのは自分。経営者も人間なので「いくら言っても、うちの社員は変わらないんだよね」という愚痴を言ってもいいが、それは経営者同士の会話に留める。言っていることは、自分のコミュニケーション力が低い証明をしているようなものだから。
自分が変わると、必然的に相手は変わるのである。
だってそうでしょ。やせるために食べる習慣を変えると、やせるのだ。人間関係も同じなのである。

私が喜ぶと思って、いろんな仕掛けをしてくれるスタッフの心がうれしいんです。正文舎ポロシャツを着たズバリスト。

何がいい会社なのかはよくわらかないけど、社員と笑い合える日々を大切にしていきたいと思います。

ではでは~

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白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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