鴻上尚史さんから学ぶ、自分の魅力の作り方
髪型や服装に気を使うように、「声」「体」「感情」「言葉」に気を使うと、もっと魅力的な人になれる。
こんな文章に惹かれて、鴻上尚史さんの「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」を読んでみました。
美しくなりたいと思ったとき、真っ先に私が思い浮かべたのは、髪型、メイク、お洋服のセンスを磨くこと。
鴻上さんは、「髪型」や「メイク」「ファッション」には気を配るのに、なぜ自分の「声」「体」「感情」「言葉」に関心を持たないんだろうと言っています。
もうすでに自分が持っている財産なのにね。
「声」「体」「感情」「言葉」を磨いて、「日本人に珍しいくらい、表現が素敵な人だと言われるようになりたくないですか?」っていう文章を読んだとき、私はすぐに「なりたい!」って思いました。
こんにちは。札幌でWebプロデューサーをしている白藤沙織です。
私は演劇に興味があるので、「演出」って言葉にぴぴっとくるのです。
「演出!!」に反応してこの本をAmazonでぽちっとし、読んでみて「大当たり!」って思ってます。
俳優の訓練ではなく、普通の人が魅力的になる方法
鴻上さんは演劇の演出家をされている方です。
俳優さんの訓練ではなく、普通の人が心掛けることがたくさん載っているので、いいなって思ったことを紹介しますね。
感情
感情も体と同じで動かさないと、衰えていくそうです。
感じる力が衰えると、楽しさも悲しみもわからなくなっちゃう。怖いですね。
だから、人間は映画やテレビドラマ、演劇を見たり、小説を読んだりしたがるのではないかとのこと。感情を動かすためですね。そして、作品を味わう時間がないときは、意識して「笑ってみよう」「楽しくなろう」と感情の運動をするといいそうです。
そして、そのときそのときの自分の感情を知って、コントロールする練習をしてみるのです。
- 嫌なことがあると、ムシャクシャシテ、人に当たり散らす
- 感情をめったに表に出さず、終始、クール
- 嫌なことがあっても、気分を変え、別なことを楽しめる
1~3のタイプだったら、3のようにできる人が「感情が豊か」な人と言えるそうです。
ただし、自分に嘘をついて無理に感情を変えても、無理していることは自然と相手に伝わってしまいます。「無理に感情を変えるのではなく、今の感情を知って、変えられないときはできることをするといい」というお話に安心しました。私もそのように思っているからです。
声
声の要素は、声の大きさ、声の高さ、声の速さ、声の間、声の音色があり、これをコントロールすることで表情豊かな声を作ることがきるそうです。自分の体を楽器のようにして、「胸、のど、唇、鼻、頭」に共鳴させてみる。どこが響いているかイメージしながら、共鳴する場所を変えていきます。自分の声と遊ぶようにやってみるといいそうですよ。
声を出すときは、次の3つを意識します。
- 首、肩、胸などに緊張がないこと
- お腹で声を支えていること
- 声が前に出ていること
声を話している人にまっすぐ届けるように、ベクトルをイメージしながら話してみるといいですよ。
体
体は「外へ」意識することと、「内へ」を意識する2通りあります。
「外へ」の意識は、イメージしたとおりに体を動かせているか、ビデオにとってみるといいそうです。
あーっ、でもそれはやりたくないかも(^▽^;)。
が、その見たくない自分が、ほかの人が見ている自分なんですね。(^▽^;)
客観的に自分の所作を見ると、体の動きが変わるかもしれません。
「内へ」の意識は、自分の体を快適だと感じられるかどうか。
リラックスとは、だらだらするのではなく、体のどこにも力が入っていなく、すぐに動きができるようにしておくことです。
そのためには、まず体のどこにも力が入っていないことを確かめることから始まります。力が入っていることを意識できると、リラックスできるからです。
「体の内へ意識する」ことはあまり注目されていなかったので、本当にリラックスした体を手に入れるには時間がかかるみたいです。
それはダンスレッスンをするようになって、自覚できるようになりました。常にどこかが凝っている感じがやっとするようになりました。
丹田を意識し、体の重心を意識し、首と背骨と骨盤を常に意識するだけで、あなたの体は、ずいぶん、魅力的になるのです。
そう聞くと、正しい姿勢をキープできる体にしたいなと思いました。
言葉
この言葉が一番私には響きました。ボキャブラリーを増やす話ではありません。第一の輪、第二の輪、第三の輪を意識すると、コミュニケーションはよりスムーズになるという話です。
第一の輪
ひとりの状態で、イメージとしては舞台でひとりピンスポットをあびており、周囲は真っ暗な状態にいることです。
このときは自分自身に語り掛けているので、言葉は自分に届けばいい状態です。何か発表するときに緊張して頭が真っ白になったときには、自分ひとり意識してみると、何をいうのか比較的はやく立て直すことができるそうです。
第二の輪
関心・集中が目の前にいるひとりに集中している状態です。
相手を意識して、相手と話す言葉を使います。
第三の輪
自分が見える場所・全てです。
みんなといて、みんなと話す言葉を使います。
ミスコミュニケーションは、この輪を意識していないために起こってしまうと聞いて、なるほどって思いました。
ぶつぶつ話して相手を見ていない人は、第一の輪に留まっています。それでは、会話は成り立ちません。
第三の輪は、みんなに語りかけるのですが、ひとりひとを見ている状態。お芝居もこの状態です。
みんなの中にいるひとりを意識しないと、言葉は人には届かず空中を舞ってしまう感じになります。
輪を意識するだけで、言葉の届き方が違うんですね。
これは会社の中でもすぐに応用できそうな理論です。
魅力的な人間になるために、ちょっとずつ試していってます。
ではでは~
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。