孤独にならない。自治体と企業アカウント成功のコツだと思う ~浦臼町の事例から
SNSの発信はひとりでは勇気がいるけれど、グループでネタを出し合ってコンテンツも作ると、楽しく続けられるかもしれないな。
浦臼町で行った研修のワークでそう思いました。
「140文字って、あんまり情報が書けないね」
「オレのスマホに写真があるよ」
「ハッシュタグをつけた方が見つけてくれるって」
グループで行ったのは、「30分間でTwitterにひとつ投稿する」という課題。4人一組になって考えてもらいました。作業をしているときは、まるで子ども時代にもどったように笑顔でたくさん話されていました。
こんにちは。札幌でWebプロデューサーをしているさおりんです。
11月8日・9日は、久しぶりでリアルでの研修でした。
出張先は北海道樺戸郡浦臼町! 私の出身地♡
Web会社を設立したときから、浦臼町で講演してみたいなと思っていました。今回、その夢が叶って、私はとてもしあわせなのです。
発信がつないでくれたご縁
浦臼町は札幌から旭川の方向へ車で1時間ちょっとのところにある、約1600人くらいの小さな農村です。青肉メロンやぼたんそばが有名で、北海道ワイン株式会社の鶴沼ワイナリーもあります。
あっ、そうだ。最近は浦臼神社のエゾエンゴサク・カタクリ・エゾリスがYahooニュースにも掲載され人気の撮影スポットになっています。↓
この研修はご縁がゆるゆるとつながっていって、実現できたのです。やっぱり情報発信って大事だなぁと思います。
まず、町からの発信が大事だと、浦臼町で地道に取り組んでいた方がいたんです。その方が、Twitterでゆるくつながっていた浦臼町職員の内藤賢さん。
周囲の方々がピンとこないうちから、何とかしようと奮闘されていた模様です。
そして、2020年の2月。私の友人で北海道議会議員の広田まゆみさんが「北海道よ!安売りするな、価値を売れ」というテーマで開いた政経セミナーに、浦臼町議会議員の折坂美鈴さんが参加されていました。そのときの政経セミナーの講師は、エクスペリエンス・マーケテイングの藤村正宏先生。私のマーティングの師匠なので、私はセミナーのお手伝いをしていたのです。
今思うと、藤村先生のアシスタントの中に、なぜ浦臼町出身の私がいたことを折坂議員が知っていたのかは不明ですが…。
とにかく、折坂議員が藤村先生に「浦臼町の方…」という話をされて、私がつながったわけです。わぁーい。
そして、折坂議員も発信の必要性を感じていたらしく、内藤さんと話されて今回の研修につながったというわけです。縁ってすごいな。
研修でお伝えしたこと
令和の時代は情報は絶えず流れてくるもの。知っていることに価値はあまりなくなりました。昭和の時代のように、情報を大切にスクラップすることはないですよね。検索すればすぐにわかるから。
情報の受け手になれば、相当の数の情報をスルーしているのに、発信側になるとそのことを忘れてしまいがちです。時間をかけてコンテンツを作るから、自分の投稿が読まれていると思い込んじゃうのですよ。
じゃあ、どうすればいいのかというと…
ひとつの案は、リアルの会話と同じ工夫をするってことです。
みなさんは話をするとき、相手の年齢・性別・所属などを考えて、話し方や話す内容を変えていますよね?
若い人と大人とで使う言葉を変えたり、高齢の方と話すときはゆっくりはっきり発音したり、無意識かもしれないけれど使い分けをしていると思います。
SNSでもそれと同じ。スマホやパソコンの向こう側には、自分の投稿を読んでくれている人がいます。
読み手はどんな人で、その人に何を伝えて、その人がどんな気持ちになったらいいか、その人にどんなことをしてもらいたいのか、イメージできていますか?
投稿ひとつひとつで、こういうことを考えてみるといいです。
これは誰に届けたい情報かな?
これを読んだ人にどんな気持ちになってほしいかな?
どんな行動をしてほしいかな?
ブログを書くとき、SNSに投稿するとき、パソコンやスマホのむこうにいる人に話すように文章を書いてみてくださいね。
みんなで考えるって楽しいことだね。
今回の研修では、「ワークショップ」を入れることが条件でした。
どうしようかなぁと思って、個人のブログ講座でもやっている「ネタ出し」のためのワークショップをすることにしました。
まず、5分間で個人個人が「浦臼町のいいところ」が思いつく限りフセンに書き出し、次の5分間で書き出した言葉をグループ分けしてグループのタイトルを決めます。その後、グループで書き出した言葉を共有してもらい、最終的に投稿するテーマを決めてもらいました。
その後は、作成タイム。
笑い声が聞こえてきて、楽しそうでした。
そうして出来上がった投稿を、Twitterの仮アカウントにテスト投稿してみました。
スクリーンに映して、1グループずつ「誰に」「何を伝えて」「どんな気持ちになってほしいのか」考えたことを発表していただきました。
個性あふれる投稿ができましたよ。グループのチカラってすごいなと実感したのでした。
企業や自治体では、担当者ひとりがネタを探して投稿しているのでなかなか続かない、本業が忙しくて途中で止まってしまう、担当者が転勤したら誰も更新しなくなったということもよく聞きます。
交代制にするのではなく、グループでひとつの投稿を作る日を作ってみたら、案外続くのではないかなと思いました。
今回の研修が、浦臼町さんのお役に立てることを祈っています。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。