ウェブ運営と会社経営は似ていると思うんです
わたし、あるすごいことに気づいちゃったんです。
それは、、、
ウェブ解析の勉強をしていると、
会社経営のシミュレーションもできるってことです。
原理原則は同じなんだなと気づいてから、
ウェブ解析の問題がわかるようになりましたし、
経営計画書の作り方のコツもつかんだように思います。
なぜなら、どちらも今の数字を把握し、
未来に得たい数字を決めて、
差がどのくらいあるのか確認するものだからです。
そして、その差をどのように埋めていくのか、
行動を決めて実行します。
ある一定の期間で振り返りを行い、
決めた行動はどのくらいできているか、
その成果はどうなのか確認します。
行動できていて数値もよければOK。
行動できていない、数値もよくないならば見直しする。
この繰り返しを続けて、
ある時期がきたら、総括します。
ウェブ解析の場合は、明確な総括の日というのはありませんが、、、
会社経営には決算があります。
決算でその年の経営がどうだったのかわかりますね。
私は、ウェブの運営は会社経営とリンクしている必要があると思っているので、できるだけ決算月にウェブも総括した方がいいと思っています。
そして、経営計画書を作るように、ウェブ運営にもその年の目標と行動計画も作るとよいですね。
ウェブコンサルをしていて思うこと
毎月、ウェブ解析レポートをみて、私はこんな風に考えていると思います。
1.差を確認する
年度の初めに売り上げ目標があるとしましょう。
月々の売り上げをみて、未来に向かってこの目標を達成するには、現実と未来のどのくらいの「差」を埋めなきゃいけないんだ?
こんな風に自分に質問します。
2.差を埋める方法を考える
「差」をどうやって埋めるんだ?
次に自分にする質問です。
3.あとはやる、振り返る
「差を埋める方法」を決めたら、あとはそのとおりに行動する、そして定期的に振り返りをします。
たとえば、
年商 1200万円が目標のECサイト。
平均月商は100万円必要なのに、1月~6月まで平均すると90万円しか売り上げていない。
じゃあ、どうする? ってなったとしましょう。
ウェブ解析を毎月していると、何をしなければならないか決めやすくなります。
カンも大事ですが、それだけでは危ういですから数字で確認します。
まずはコンバージョン(ここでは購買)数、セッション数(訪問数)を確認して、コンバージョン率を出します。
※セッション数は、カンタンに言うと人がのべ何人サイトを訪問したかという数。
実店舗でいうと来客数になると思います。
コンバージョン率 = コンバージョン数(購買数)÷セッション数×100
で、7月~12月まで平均いくら売り上げなければならないかわかるので、必要なコンバージョン数を割り出します。そしてコンバージョン率から必要なセッション数を計算します。
こうして、現在のセッション数と未来のセッション数を比べると、埋めなきゃいけない「差」がわかります。
そして、次にその差をどうやって埋めていくかを書き出します。
セッション数を増やすために、
たとえば
・Facebook広告をやってみる(有料)
・リスティング広告で誘導する(有料)
・知り合いに頼んでみる
・チラシを作ってみる
・SNSから誘導する
・メルマガ始める
・検索順位が悪ければ順位を上げる施策をする(SEO)
などなど、何をすべきかを考えます。
このときは、ネットでできること以外のこともどんどん出していくことをお勧めします。
何が効果があるのかわからないのだから、できることはなんでもしましょう。
ここではコンバージョン率を固定して考えてみました。
コンバージョン率が極端に悪い場合は、早急にサイト自体を見直す必要がありますね。
計算した数字や決めた行動はすべて仮説なので、実際はどうだったのかはウェブ解析をしてみて振り返ります。
経営も似ていると思う
こんなような話、経営者のみなさまはどこかで聞いたことはありませんか?
そう、経営には欠かせない決算書と経営計画書に似ていると思いませんか?
毎月見ているであろう月次決算書、
なんか立ててみたことがある長中期計画書。
経営計画は、たとえば3年後にどのくらい利益を残したいか
(経常利益)をまずは決めるそうです。
私は
「とうなっていたいのか、最初は空想でいいから、えいやっと決めろ」と言われました。
そうして、現在の売上高や経常利益、経常利益率から計算していくと、3年後には売上高がいくらないといけないのかわかります。
そして、現在の売上高の差額を、何をして埋めていくのかってことを決めます。
ほらっ、同じです。
かつての私は決算書も読めなければ、「3年先の利益を決めるんです」と言われてもできませんでした。
「利益が3つもでてきてこんがらがるよー」
「未来の利益と言われても、どう考えていいのかわからないー」と思ってたんです。
ところが、上級ウェブ解析士の勉強をしているときに、「あれ~、なんか経営の勉強と似ている~」と思い始めました。しくみが似ているような気がしたんです。
それから、「差」を確認する→「差を埋める方法を考える」→「行動して振り返る」と考えることができるようになりました。
エクスマ的には、、、
ビジョンを作ったあとは、あまり計画を突き詰めず、
大きなビジョンや目標に向かって、臨機応変な経営をする
「インプロビゼーション(即興演奏)経営」がいいのではと言われています。
が、、、
ここまでできるようになるには、練習が必要だと思うんですね。
私、短パン社長に売り上げ計画はどうしているのか質問したことがあるんですよ。
「去年と同じ」という風に言っていると答えが返ってきました。
(売り上げが)「去年と同じー」だと困る会社もあるので(^▽^;)、
「去年と同じー」と言えるまで、やっぱり意識して数字の練習をする必要があると思うんですね。
ゆるくでもいいんですが、原理原則を勉強することも大事です。
楽器を弾き始めたばかりでは、インプロビゼーションはできないと思うから。
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白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。