メタファーって手法を取り入れたら、ブログやSNSをもうちょっと書けるかもしれない話
メタファーっていう、相手の抵抗を生まないコミュニケーションの方法があります。
これをブログやSNSに取り入れたら、毎日の更新が楽しくなっちゃうな。気づいた私は天才だとか自画自賛してしまったので、今日はその話をしてみますね。
メタファーを使う例をひとつ
直接的に指示すると人は抵抗することがあります。素直に聞けないこと、ありますよね。一方でなんとなくたとえ話みたいなことを何気なく話すと、相手はすーっと受け入れてしまうことがあるんですね。何しろ直接的に言われていないので、なーんかもやもやっとしているのですが、ある日あぁこういうことかなぁとかわかるんです。相手の無意識に語りかけるときにメタファーは有効です。
なんて言われても、ピンとこないでしょう。
もう少し説明します。
たとえば、、、
私が社員に「コツコツコツコツ、ブログを書かないと、成果はでないのよっ!命削ってブログ書かなきゃ」とプンプンモードで言ったとしましょう。
そうすると、言われた方はこんな反応になると思うんですよ。
「ちぇっ、口うるさいババァだなぁ」
で、口では「はい」とか言いますが、その「はい」は「はいはい、わかりました。うるさいなぁ。黙れ」という思いがこもった「はい」で、理解したよっていう「はい」ではありません。
それをですよ、コミュニケーションの専門家、言葉の魔術師には、なんかゆるいよくわかんない話をしてるだけなのに、人の行動を良い方向に導く人がいるんですよ。それも相手にそうしていることを気づかれずにしている。
何気なぁく、低めの声でゆっくりと、なんか耳に聞きやすい言葉で話されるかもしれません。
たとえば、、、
「あのさぁ、まぁ雑談なんだけどね。
私の友人が、サロマ湖100キロウルトラマラソンに参加したの。彼女は50キロのコースにエントリーしたんだって。半分の距離だけど、50キロを走るってすごくない?そうだよねぇ。フルマラソンは42.195キロだし。それ以上の距離を走れたの。
彼女はスポーツが得意じゃなくて、驚くことに彼女は子どもの頃はまったく運動しなかったし、大嫌いだったんだって。
大人になってから、泳いでみたいなって思って水泳を習ったの。そしたら、楽しくなっちゃって、水泳が上手になりたいし、体力をつけたいから走ってみようかなって思いついたのさ。
最初はね、歩くのとほとんど変わらないゆっくりゆっくりペースでしか走れなかったの。それでもね、朝早くに緑が美しい川べりを、水音を聞きながら、新鮮な空気を感じて走るだけでも気持ちがいいんだって。お天気のよい日は、川がキラキラ光って見えたんだって。まだ、車が行きかう音も少なく、だんだんだんだん走ることに集中できるようになったの。
そんな気持ちになったら、走るのが楽しくなってきちゃって、暇をみつけては走る練習をするようになったの。走る前はいやだなと思っていても、走り始めるといろんな雑念がさーっと消えていき、走ることだけに集中できるようになったのよ。
で、マラソン大会に出るようになってね、最初は5キロ・10キロなどの短いコースからエントリーして、42.195キロのフルマラソンにも参加するようになったんだって。決して速いランナーじゃないけど、そういうわけでウルトラマラソンの50キロ完走の目標を達成できたみたい。」
まぁ、こんな感じで言いたいことだけいって、去っていきます。
伝えている本質は、「命削ってブログ書け~~」と同じだってことに気づきました?
要は大きな成果を生み出したいなら、少しずつでも取り組んで、行動し続けることが大事なんだよってことを伝えたいのです。はい。
前者は本人に責めている感じで直接的に言うと、抵抗を生みます。
後者は、関係ない人のエピソードを話されているだけなので、あんまり抵抗を生みません。
※嫌われていたら、それすら聞いてもらえませんがね(;´Д`)
そうするとですね、何かわけわかんない話だなぁと思いつつも、何か聞いちゃっているです。で、へぇー、練習したら50キロも走れる人もいるんだとか、なんか心に染み入っていきます。(たぶん)
これがメタファーという、抵抗を生まないコミュニケーションの方法です。
メタファーの解説については、こちらの記事がおもしろいと思います。興味がありましたら読んでみてね↓
●あなたの話が、「おもしろい!わかりやすい!説得力がある!」に 驚くほど変わるNLPミルトンモデルのメタファーとは
https://www.nlp.co.jp/000198.php
メタファーがブログやSNSにどう関係あるの?
でねでね、この方法はブログやSNSでも使えるんじゃないかって思ったの。
というのも、「私はWeb屋です。ホームページを作らせてください。」とか毎日、ブログに書いていたらうざいじゃないですか。
「私はWeb屋です。お客様の売り上げを平均して3倍に伸ばすスキルがあります。」とか言われてたら、うさんくさいじゃないですか。
もちろん、本気で売るための記事を書くときは、売りの文章をバリバリ書く必要があります。
でも、毎日、「私ってすごいの。これ買って、あれ買って、お安くするわよ」とか言われていると、もういいよってなっちゃいます。
それをなんとなく、メタファーみたいにブログを書くと、いつの間にか伝えたいことが浸透していくのではないか。そう思いました。
たとえば、私は上級Web解析士って資格を持っているのですが、それにまつわることでブログを書こうとするとこんなことが考えられます。
- 更新試験のためにした勉強
- 試験に受かってめっちゃうれしかった
- アナリティクスの使い方、データ分析の仕方
- アナリティクスの分析結果からブログに取り入れたこと
- お客様の成果
そうするとね、「私はWebエキスパートです。顧問契約します。」とか直接言わなくても、この人はなんかWebに関わる専門家なんだな、少なくとも専門家になろうと努力しているんだなと伝わってきませんか?
ひとつひとつの記事では、
- 更新試験に四苦八苦するアホなヤツ、
- まぁなんとか試験に合格したんだな、喜んでるな。
- アナリティクスってこう使うといいんだなぁ。
- アクセス解析の結果はこう応用するんだ。
- へぇーー、こんな成果を出した人がいるんだ。
- へぇーー、毎月訪問してWebの施策について話すんだ
というようなことが伝わるでしょう。
その記事が積み重なっていくと、総合的にはWebエキスパートなんだなぁということがなんか伝わります。
「Webエキスパート」って傲慢な言い方ですみません。
実は私は一度も自分のことを「Webエキスパート」と言ったことはないのです。そう言ってくださる人がいるので書いてみました。
… 何か感じませんか? …
自分からはっきり言わなくても、自分の職業で毎日していることを書いていると、なんか相手が勝手に「Webエキスパート」って思ってくれるんですよヾ(≧▽≦)ノ
そうしたら、日記的な記事でもちょっと工夫すると、自分の仕事の内容が伝わるはずだって思うのです。そしてね、そのときには無意識に「だからお仕事ちょうだいね」的なメッセージも伝わっているはず。
力を入れて書くことをしなくても、気軽に日々思っていることを書いてみるのです。
ここがポイント。
メタファーはおもにカウンセリングとか、コーチングで取り入れられている方法です。この手法を天才的に使いこなしていたのが、精神心理療法家のミルトン・エリクソンさん。最初に書いたマラソンの友達の話の中には、エリクソンさんのテクニックが入っています(私、修行中だから、あんまり上手じゃないかもしれないんです)
クライアントの抵抗を生まないように、無意識に語りかけることで、クライアントとコミュニケーションする方法なんです。催眠療法などにも取り入れられているのですよ。
私はですね、エリクソン催眠療法を研究しているビジネスコーチから、メタファーをバリバリ取り入れたセッションを受けて、なんかよくわかんないけど、壁を乗り越えて問題解決してるわねって感じを体験しています。「難しいの。ぶーぶー」って泣きごと言ってたはずなのに、気づいたらなんか問題解決にむかっているんですよ。
おもしろいでしょ。
メタファーを使いこなすには練習が必要なんですが、コーチングやカウンセリングをするわけではないので、ここのエッセンスだけ取り込んじゃおうって思いついたんです。
その具体策が、日々の習慣を切り取ったり、こんなことを考えているとか、こんな本を読んでいるとか、ここに行ったとか、職業人としての自分のことなら書けるんじゃないかなって思ったの。
自分の日常だから、お客さんに会う前にこんなことしているとイメージが浮かんできたり、どんなこと話しているか聞こえてきたリ、こんなこと感じているなとか、メモしてみるといろいろと出てくると思います。案外カンタン!
さて、あなたはどんなことをブログに書きますか?
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。