「女性」性を楽しむ
自分の生涯をかけて女子教育に情熱を傾け、
女子英学塾(津田塾大学の前身)を作った津田梅子さんが、
新しい5000円札に印刷されるとニュースで報道されました。
津田塾大学は私の母校。
創立者の津田梅子さんの写真はよく見ていたので、ニュースでお顔をみて不思議な感じがしました。
私は4年間、大学の敷地内にある寮に住んでいたので、同じ敷地内にある津田梅子さんのお墓にも何度もいっていますからね。
そして、友だちとは「梅ちゃん」と呼んでいたなぁ。
いま、振り返って考えてみると、女子大に行ったことは私の人生でものすごいプラスになっていると思います。
女性しかいないので、学内では「女のくせに」と言われることもなかった。
津田塾の女性の先生たちは「自分の人生は自分で切り開くのよ」と自立する女性のモデルのような人がたくさんいたし、男性の先生たちも女性蔑視の人はいなかったと思います。(そうだったら、わざわざ女子大では教えませんね)
私のゼミの先生は、官僚的な雰囲気がない津田の自由な雰囲気が好きだと言っていました。
そういう校風が私にはとてもあっていたように思います。
が、そういう環境が合っているということは、一般的な男性優位の社会では苦労するってことなんです。
価値観が完全に違うので、「生意気」ってレッテルを貼られます。
(少なくても昭和の時代はそうでした)
それでも、私は歴史の浅いIT企業に就職したので、男女差のある職場ではありませんでした。
だから、古い伝統的な会社にいたら、もっと苦しいんだろうなぁと思ったものです。
女性は結婚して家庭に入り、子どもを生み育てることがしあわせ。そうすべき。
この考え方に、私はどうしてもなじめなかったので、津田塾を選んだのだなぁと思います。
が、このなじめないということが、コンプレックスにもなっていきます。
なにせ、一般社会になじめないことにもなりますからね。
「さおりんは、学歴が高いのに自己評価が低いね」と、あるとき言われたことがあります。
私の表面的な経歴は、津田塾大学を出て仕事をして、28歳で会社の取締役になったので、企業家としての道を選んだのねと思われていることも多いんです。バリバリ働いてすごいねと。
が、本当のところでは、直感でそのときいいと思うものを選んだり、流れのままに生きていたりした結果の取締役。仕事はしたいけれど、とくに会社経営をしたいとも思っていませんでした。
それどころか、男性優位な仕事の世界では女性ということで二流市民だし、女性の中では男性に尽くすという発想がないのでそこでも劣っているような感覚がありました。
二重苦(^▽^;)
それでずいぶん、苦しんで戦っていたように思います。
男性と同じことをしたら埋もれてしまうんだなと思ったことも多々ありますし、
男性は仕事しかしなくてよくていいなぁと思ったこともあります。
そのくせ、働いていても子どもがいるのよってところが、女として劣っていないっていうプライドになっていたり。
女性という枠の中に閉じ込められるのがいやで自由を求めていたはずなのに、その女性の枠に自分からいつの間にか飛び込んで縛り付けられていた感じ。
なんてことだ。そういうことに気づいたとき、
女性でことを受け入れます。
女性であることを楽しみます。
こんなことをコミットしてみました。
仕事も好きだし、男性に尽くす発想はあんまりないけど、そんなのは社会が決めている枠にいるだけ。
その枠から出ることが軽やかになることよね。
「ガラスの天井」って言葉があります。どんなに女性が社会の中でがんばっても、限界があるという話です。
私は今でも、ガラスの天井は存在していると思います。男性優位の発想をしている社会ではね。
でね、私はそこから出て、ガラスの天井と思われるところより上に行って、バリンとそのガラスを割ってみたいと思っているんです。どういうことかというと、社会の決めた常識に縛られて苦しがっているよりも、自分らしく好きなことをやっていいよってこと。それは、「女性」として生まれてきた自分を否定しなくてもいいってことなんだなって。
そう、私は男性は自由で、女性は自由があまりないとどこかで思っていたように思っていたんですね。
社会で決められている女性とはっていう枠からはみ出ても、私は女性だし、自由なんだな。
だから、「女性」であること、もっともっと楽しんでいいんだなと思うのです。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。