基本に戻る~ 16期経営指針研究会 第1講に参加して思ったこと
何のために経営するのか。
会社経営者にとって、とても大切な質問だと思うのです。
自分のため、
社員のため、
雇用を守るため、
いろんなことが思い浮かぶのではないでょうか。
最近はこれを考えるのが、ちょっと苦痛でした。
実は私、2012年7月~2014年4月まで、IT会社で社長業をしていました。
(2014年に正文舎と統合してます)
当時取締役をしていたIT会社の経営状態が悪くなり、それに伴うゴタゴタを何とかしたくて社長になったんです。
そのときは、雇用を守るために、絶対に会社をつぶさないと思っていた。
できる限りのことをしつくして、それでもダメだったらあきらめる。でも、自分が何もしていないまま会社がつぶれるのはいやだ。一生後悔する。そう思っていた。
だから、その時の私ならば「何のために経営するのか」って聞かれたら、「雇用を守るため、それは社会貢献すること」と答えるでしょう。
が、ここ1年くらいは、「私は心からそう思っているのか?」と思うようになったのです。
雇用を守るとか言ってたけど、結局は自分のエゴのためなんじゃない?
だって、会社がつぶれたら私も食べていけなかったもの。
そして、もしかして潔く会社閉めるのも経営者の責任なのではないかとも思ったんです。そうしたら、みんな会社に引きずられずに、新しいことができるから。
それで、ちょっとグルグルしていたんですよ。
会社を存続させなきゃと必死だった頃と違い、ハッピートーク、NLP、エクスマといろんなことを経験して世界が広くなったからこそ出できた迷いだったのかもしれません。
安心して働ける場所を作っていくこと。これが経営者の責任だね
経営者の責任とか、
何のために経営するのかとか
こう考えるのは、北海道中小企業家同友会札幌支部の経営指針研究会で、経営を学んだからです。
同友会の根幹にある考え方は「労使見解」。カンタンに言うと、社員は信頼できるパートナーであるって考え方です。当たり前でしょうって一瞬思うかも。でも、資金調達、何かあると矢面に立つことなど考えると、対等な関係でもないし、信頼できているのかというとそうでもないとか、多面的にみるとなかなか難しいテーマでもあります。
さて、今日は第16期の経営指針研究会のスタートの日でした。
ここ数年は研究会の運営には関わっていませんでしたが、4月に入ってサポートの話をいただきました。これも何かのめぐりあわせって思って、自分自身の勉強にもなるのでサポートに入ることに決めたのです。
そして、研究生のみなさんと「労使見解」を輪読し、「経営者の責任」、「対等な労使関係」、「国民や地域とともに歩む中小企業」とグループ討論していて、揺れていた考えがまとまってきました。
そして思ったのは、経営者の責任は「安心して働ける場所を作る」こと。
会社存続にこだわってよかったんだってこと。
会社が不安定になったとき、いやだったら退職するでしょう。
でも、そのときは給与もカットしたけれど、残ってくれる人が多かった。それは社員ひとりひとりの選択。
私は信じていいんだということ。
シンプルに考えると、私は働く場を守ったし、社員は働き続けることを選択した。これだけ。
そして、これからもそうなんだと思います。
安心して働ける場所にするために経営者は最大限に考えて行動し続けて、そこで働きたいと決めてくれた社員といい関係を作っていく。
で、経営者も社員も、それぞれの生きる目的の中に仕事あり、共通項が会社ってこと。
会社の形、働き方の形は、これからどうなるのか、未来のことはわからない。
今はそう思って、淡々とできることをしていこうと改めて思ったのでした。
経営指針研究会のサポートに入るのは、もしかして次のステージにいくための階段なのかもしれない。
今度はどういう展開になるのかな、やっと迷路から脱出する明るい光が見えてきたのでした。
ちなみに、昨年も私は経営指針研究会の第一講に参加していて、こんなことを考えていました↓
シンプルってタイトルで書いたくせに、その後の思考はシンプルじゃなかったのね(^▽^;)
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。