人はわかり合えない ～ ブログ・SNSでビジネスを加速させるコツ

ブログやSNSで投稿したら、みんな読んでくれるし、内容を理解してくれる。
そう思うことが、そもそも違うんです。

誰もあなたに興味がないし、記事もわざわざ読みたいと思わない。
読んでも、意図を汲み取ってくれない。
これが現実。

こう書くと、何だか寂しくなりますね。
でもね、理解されていないという前提からブログやSNSを始めると、ストレスを最小に、そして気楽に続けられるって思うんですよ。そして、伝わらないことを、なんとか伝わるようにいろいろ工夫するようになるから、文章のコミュニケーション力も鍛えられるのです。

こんにちは。Web集客のことをズバリ言うズバリスト、白藤沙織です。

9月12日は旭川のエステティック リボーンさんで、「ブログ・SNSで加速するビジネスをうまくいかせるコツ」セミナーをしました。笑顔増量計画の太田恵美さんとコラボして、私は「言葉とブログ」をテーマにお話ししましたよ。

ブログ講座をするとき、人間の情報処理の特徴をお話し、情報がどう伝わるかの実験をしています。そうすると、いかに人は自分の都合で情報を解釈しているのかがわかり、伝える工夫が必要だということ実感してもらえるからです。今日はセミナーでお話した「言葉」についてもう少し詳しく説明しますね。

人はわかりあえなくて当たり前

言葉ひとつで人を動かすことができると思いますか?
できるんですよね。

それを私はこんな呼びかけをして実験します。
「みなさん、ちょっと手を休めて、顔を上げて私の方を向くことはできますか?」
そうすると、大部分の人が手を休めて、顔を上げて私の方を向いてくれます。

メモを書いていた人も、写真を撮ろうとしていた人も、そのようにしてくれます。ときどき、動かない人がいますがね。

私の言葉がけで、人が行動したのですよ。これは言葉で人は動くって証明だと思うんです。だから、ブログやSNSからの呼びかけも、行動すべきことを具体的に書けば、興味を持ってくれた人はそのようにしてくれるっていうことなんです。

ここで豆知識。
人に抵抗なく動いてもらうようにするには、行動を複数組み合わせて伝えるといいんです。

たとえば、お子さんに「おもちゃを片付けなさい」と言っても動かないかもなのですが、「おもちゃを拾って、おもちゃ箱に入れることはできるかな?」と言うと案外すんなり動いてくれるのですよ。

で、人が話をしようとしているとき、まずは映像が頭でイメージされます。次にその頭の中にある情報をコード化します。イメージを文字化するんですね。そして、言葉として発するのです。

ここではカンタンに「いちご」の図を描いていますが（いちごなんです!!）、実際は思い浮かべたいちごには、ほかにたくさんの情報が含まれていると思います。

たとえば、スーパーで売られているいちごで、パックに入っているひとつなのかもしれません。

たとえば、畑の中にたくさんのいちごがなっていて、そのひとつを取り上げたところかもしれません。

目や耳、皮膚などからいろんな情報を感じ取っているのです。そして、言葉として発するときに、その情報にその人独自の「フィルター」があって、話すときは無意識に頭の中の情報を、削除・歪曲・一般化してしまいます。削除は必要な情報を省略しちゃうこと、歪曲は情報の正しさなどを確かめないで判断しちゃうこと、一般化は「みんなが言ってる」「いつもそうだ」など例外がない状態です。

削除・歪曲・一般化が起こるので、頭の中で思ったり、感じ取ったことを正確に表現しているわけではないんですね。聞いている人も無意識に、見たり聞いたり感じたりした情報を削除・歪曲・一般化して受け取っているんです。だから、正確にはわかり合えることは難しいんですよ。

こんな話をしたあとに、一枚の絵を見てもらって、どんな絵なのか説明を書くワークをしました。文章を書いたあと、ボランティアで3人の方に発表してもらいました。そうしたら、見事に3人とも情景が違ったんですね。

ひとりは春の風景だと言い、もうひとりは夏を感じさせると言っていました。もうひとりは事実だけ言っている。同じ絵を見ているのに、感じ方が全然違うのです。

そのあと、スライドに書いている文章を読んで、それを表す絵を描いてもらいました。これも、文章のどこを切り取っているかで、3枚ともまったく違う絵が出来上がりました。

こんな実験をしてみると、同じ情報を見たり読んだりしていても、実はひとりひとり解釈が違うことがわかったんですね。
ですから、読んでいる人によって、自分の投稿の解釈が違うということもわかってもらえたかなと思います。

だから、こちら側の意図をちゃんと表現して、伝わるように工夫することが大事なんですね。何度も同じことを繰り返してみるとか、切り口をかえてみるとか。大量行動しなければ、情報が伝わらないことはここからもわかる。

まして今は、情報があふれかえっている時代です。1回ブログを書いただけで、自分のサービスやモノが売れるなんて奇跡に近いことなんです。
だから、伝える手段として、ブログ記事をSNSでシェアするということも必然の施策です。いろんなチャネルから、自分のことや商品・サービスを知ってもらうところかビジネスは始まるので。

写真や動画はたくさんの情報を一度に伝えられますが、その伝わり方はあいまいです。自分の想いを正しく伝える必要があるときは、必ず言葉にする、文字に残した方がよいのです。「赤」って書いたら赤い色をたいていは思い浮かべてくれます。さらに具体的に書くとすると、たとえば「red #ff0000」と指定したら、HTMLがわかる人はみんな同じ色を使えます。このように、言葉で具体的に細かく書くと、だんだん解釈の幅が狭まり、伝わりやすくになります。その代わり、あいまいさがなくなるので、ちょっと息苦しさも感じることがあります。

こんな特徴を生かして、情報を伝えられるといいですね。

このコミュニケーションの前提を知っていると、ブログやSNSの発信も、実際のリアルなコミュニケーションでも、お互いに情報を補い合って理解し合うつてことができると思うのです。

少なくとも、知っている人は自分の言葉が足りなくて通じなくても、それが当たり前なんだと思って、さらに情報を伝えられます。逆に相手の言っていることがわからなければ、ちょっと質問しなから情報を正確にしていくことができますね。

ではでは～

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