SEO(検索エンジン最適化)のその先にあるもの
検索エンジンで1位になると、どんないいことがあるか
「SEOが大事。検索エンジンで1位になったら、
もっと訪問者が増えて、見てくれて、売り上げが上がる」
というお話をよく聞きます。
私はこの話、あまり信用しないほうがいいと思っています。
なぜなら、
ホームページの目的に合わないユーザーを
大勢ホームページに誘導しても、
いっこうに業績はよくならないからです。
SEOは大切です。
検索順位は低いよりは高い方がいい。
検索エンジンで1位になると、
検索エンジン上でのホームページの露出度は高まり、
自分のホームページが見てもらいやすくなります。
これは事実。
有効なキーワードで、
1位になれる可能性が少しでもあるなら、
私は全力で1位になるようにします。
可能性があることは何でもした方がいい。
ここで大事なことは
「有効なキーワード」ってこと。
そして、もうひとつ知っておくといいことがあります。
それはSEOでできることは、ユーザーをホームページに誘導することだけだということです。
1位になってホームページのアクセス数が増えることと、
業績が伸びることとイコールではないのです。
オリンピックの競技で金メダルをとったら、
有名になって、報奨金がもらえて、お仕事も増えて、
というような道筋はあるかもしれない。
でも、検索エンジンで1位になっても、
1位になったという事実があるだけです。
じゃあ、どうすればいいのさーーー。
というご質問があるかと思います。
これから、そのお話をしますね。
あっ、ホームページと書いていますが、
ブログも含まれるので、ブログをお持ちの方も参考にしてくださいね。
そのキーワード、あなたの望むお客さんを連れてきてくれますか?
検索エンジンで1位になろーーーと思ったら、
一番先に考えていただきたいのは、
どのキーワードで一位になりたいのか。
読者にどんな風に検索してもらいたいのか
ということ。
でもね、
ここですぐに検索キーワードだけ考えても、
あんまり意味がないんです。
えっと、WEBサクセスはホームページ屋だから、
「ホームページで一位になりたい」って
考えがちなんですが、
こんな風に考えても、あまり意味がありません。
まず、「ホームページ」単体での検索には、
多くの意図が含まれています。
このままでは、仮に1位になっても
自分の会社のお客さん以外の人も
たくさん来てしまうんですね。
たとえば、「ホームページ」を調べたい人は、
こんな風に思って検索したかもしれません。
- ホームページのデザインを勉強したい
- ホームページの作り方を勉強したい
- ホームページを格安で作りたい
- 高くてもいいから売れるホームページを作りたい
- ホームページ作成の料金を知りたい
- ホームページの最新の技術を知りたい
さて、WEBサクセスでは、上記の何番で探している人を誘導できるとよいでしょうか?
たぶん、3、4、5だと思います。
WEBサクセスは制作会社だから、ホームページを作りたい人と出会うのがよいのです。
とくに4、5の人に来てもらえれば、相思相愛になれる可能性があります。
(3は価格が安いホームページを探しているので、WEBサクセスでは満足できないと思います。
WEBサクセスでは安いホームページを大量に作る体力はないので。。。)
1の目的で検索した人ならば、
ホームページのデザインのコツや、デザインするときのツール、構図などが解説されたホームページを見たいでしょう。
WEBサクセスのホームページに来ても、そのような情報はありません。
4、5の目的の人たちは、何を求めてどんな風に検索するでしょうか。
「ホームページ」という単体のキーワードだけでは、探している情報がなかなかみつからないと思いませんか?
ちょっと妄想の世界に入ってキーワードを考えてみましょう。
「ホームページ 価格」
「ホームページ制作 価格」
「ホームページ制作会社」
「効果のあるホームページ」
「売り上げアップ ホームページ」
…
検索する立場で考えると、「ホームページ」単体よりも、
「価格」「会社」「制作」「効果」「売り上げ」などの言葉を組み合わせた方が、知りたい情報を速く探せます。
ただ、キーワードを組み合わせると、その分検索回数が少なくなるので、
自分のホームページへの誘導できる数(流入数)は少なくなります。
そうすると、「ホームページ」のように検索回数の多いキーワードではないと、集客できないからダメだ!と思いがちなのですが、
そうではないんです。
目的が合わないユーザーばかり多くなり、せっかくの対策があまり意味ないものになります。
ですから、検索する人の意図を考え、
想定できる検索キーワードを考え、
検索回数が少ないキーワードでも、
成約する確度が高いユーザーを誘導できる方がいいんです。
たくさんの確度の高いキーワードで誘導できればいいのですから。
ここがポイントです。
ホームページに来てくれた人をもてなしていますか?
さて、検索キーワードを決めたら、
このキーワードで検索する人にとって役立つ記事を用意します。
検索キーワードはユーザーがしている質問。
自分のホームページでは、その質問に答えることが必要と言われています。
「ホームページ 宣伝 効果」などで検索しているということは、
ホームページで自社を効果的に宣伝したいと思っているのではないかと推測できます。
ですから、効果的に宣伝する方法を記事にしてみるんです。
ユーザーは情報を探しているのであって、
あなたのホームページを見たいわけではありません。
誰もあなたのホームページは見たくない。
ただ情報を知りたいだけです。
何らかのテクニックで、想定するキーワードで1位をとっても、
ホームページに必要な情報が載っていないと、
ユーザーはすぐに帰ってしまうのです。
だって、知りたい情報がないのですからね。
みなさん、ホームページを読んでいるときはそのようにしていると思います。
ですが、なぜか自社のことになると、
訪問したユーザーはホームページを読んでくれると思ってしまうことが多いんです。
そして、文字は少ない方がいい。
どうせ、読みたくないから。
というような発想になってしまいます。
どうせ読みたくないという姿勢でいると、
せっかく来てくれても、読むところはないんだなーと帰ってしまいますよ。
想いは伝わるものなのです。
商談するときは、熱心に説明すると思います。
それと同じような視点で、ホームページの記事を書くことが大事なんですね。
SEOで大切なことは、
どうしたらユーザーに役立つ情報を提供できるかということです。
上位表示させるキーワードだけではないんです。
どんな人がどんな情報を知りたくて、
どんなキーワードで探すのかと考えて、
その答えを載せる。
このSEOの考え方は、ホームページだけではなく
ほかの販促物にも使えます。
試してみてくださいね。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。