SEO(検索エンジン最適化)に対する誤解をときたい

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SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は、ホームページ作りにとって欠かせないことです。
今日はそれを説明したいって思います。

みなさん、

インターネットを巨大な図書館、世界中にあるホームページを図書館にある本ってイメージしてください。
そして、Googleの検索エンジンは、人間に例えていうと「図書館司書」みたいな存在と考えます。
そして、検索エンジンは世界中にある膨大な数のホームページをあるルールに従って分類していて、「こんな内容のホームページを探しています」っていう読者の問い合わせに対して、「それならば、こんなホームページがありますよ」って提案しているって思ってくださいね。

検索エンジンにキーワードを入れるとGoogleに「こんなキーワードがテーマになるホームページを探してください」って問い合わせしたことになります。そしてGoogleは、「ではこんなホームページはいかがですか」って検索結果画面に提案を表示します。

膨大な本の中から、適切な本を探してくれるように、膨大なホームページの中から適切なホームページを探してくれるの

これがSEOの本質だと思うんです。

Googleは世界中のホームページを巡回して情報を収集し、ある一定のルールで分類して役立つ順に整理していきます。この巡回のするときに、ホームページがGoogleにとってわかりにくい構造をしていると、ホームページの評価は下がっていくんですね。だって、わかりにくいんだもん。
逆に言うと、Googleがホームページはこのようにすると、Googleがわかりやすいですよって指標を出しています。その指標に従ってホームページを作ると、それなりの評価になるんです。これがHTMLコーディングの技術のひとつである構造化。構造化するのは、Web屋の役目のひとつ。だから、Web屋はSEOを理解する必要があると私は強く言いたいんです。

でも、検索結果画面で1位にするためにテクニックを使うのが、SEOと思われている感じがします。

今日はSEOで、日頃思っていることを書いてみますね。

※ホームページと書いていますが、ブログも含まれると考えて読んでください。

テクニックに頼るSEOは意味がない

Googleは集めた情報をもとに、そのキーワードに最適だと思われるホームページに順位をつけて上から順番に表示します。このキーワードではこのホームページが最適ですって提案するんですね。順位があるから人間は競争したくなったんでしょうか。2012年頃までは、テクニック中心のSEOが重要視されていました。

キーワードをできるだけ多く埋め込むのがいいと言われて、白い背景に白い文字でたくさんキーワードを入力したり、外部リンクの数が大事だと言われて意味のあまりないブログをたくさん作ってそこから自分のホームページにリンクを張ったり、ホームページの内容よりもテクニックが重視されていました。

そうして、1位にならなければと競争が過熱していきました。この印象が強くて、SEOというとテクニックと考える人が多くなったんだと思います。

この現象はGoolgeはよいことだと思わなかったようです。そうですよね。Googleも一企業。読者の役に立たなければ、存在できなくなるのは私たちの会社と一緒です。だから、読者が自分に役立つホームページを教えてくださいって問い合わせしてくるのに、的外れなホームページを提案するわけにはいかないんです。

それで、より読者の要求に適切なホームページを紹介しようと、仕組みを改善しました。
ホームページの内容を重視する「パンダアップデート」、外部リンクの質を重視する「ペンギンアップデート」という施策が行われたのが2012年。このとき、劇的に順位が落ちたホームページもあります。

Googleが賢くなって、ホームページの内容も判断するようになったんです。これが2012年の話。

5年前にテクニックだけのSEOは終わりました。

これで、質の高いコンテンツがたくさんあるホームページが上位に表示される環境が整ったのです。(質の高いって何さという話もありますが、それはまた改めて書くとして、、、)

そうしたら今度は、記事の数だけを増やすSEOサービスが売りだされるようになりました。お金を出せば、企業に関連ある記事を適当に作ってくれ、それをホームページに掲載することで、検索順位を上げましょうという施策です。

これはたとえ順位が上がっても、あまりよい施策とは言えません(これも私は強く言いたい)。

なぜって、検索エンジンの順位を上げる目的だけでコンテンツを増やしても、読む方がおもしろくないし、興味を持てないからです。訪問者が増えたとしても、内容が伴っていないと、成約には結びつきにくいんです。適当に作っているコンテンツで、読者を惹きつけられるわけではないですね。

それよりも、お客さまに聞かれたことを丁寧に答えるようなコンテンツを作ったり、商品やサービスにかける想いや自分の仕事の考え方を伝えたり、自分の日常を投稿して人となりを伝えた方が、反応がいいわけです。たとえ訪問数が少ないにしろ、成約率が高いの。

読者のことを思って、いろいろと情報を発信していくと、それが天然のSEOになると私は思います。
お客さまに理解してもらいたいな、伝えたいなということを発信すると、必然的に自分のビジネスの重要なキーワードを多く使っています。ビジネスで重要なキーワードが何度も出てくるようになります。そうなったときに、Googleはこのホームページはこのキーワードとの関連が深いんだなって判断するようになります。評価が高くなります。ホームページとブログが一体型になっている場合は、ブログを地道に書いていくことが順位を上げるとか、検索エンジンからの流入を増やす結果につながります。
だから、「地道にコツコツ」が大切なんです。

検索エンジンの順位に頼らないビジネスの方がいい

ホームページを開いたばかりのときは、なかなか検索結果画面に自分のホームページが表示されません。
Googleの仕組みから、検索エンジンの検索結果画面に表示されるようになるまでに約3か月必要と言われています。
なぜなら、Googleでは新しく開いたホームページをすぐに本格稼働しているデータベースに格納するのではなく、別の場所に格納して様子をみるからです。その後、何も問題ないって判断されたら本格稼働しているデータベースに情報が移されます。

このタイミングは、誰にもわかりません。

はやいときは、1か月もたたない頃から表示されますし、なかなか表示されないこともあります。このとき、「はやく表示させて」とリクエストをいただくことがありますが、それは難しいとお伝えしています。

よく考えてみてね。日々お客さんに喜んでもらおう、自分の仕事をよくしようと思ってせっせとブログを書いて、ホームページも更新して、それをFacebookやTwitterでも紹介してという人がたくさんいるんです。そんな中でまだ何もしていないのに、検索されたいって思うのは甘い考え方ではないでしょうか。

では、何をしたらよいのかというと、しつこいようですが、ホームページの記事を書いたり、FacebookやTwitterで知り合いを作って関係を築いたり、そういうことをたくさんしてほしいです。そうやっていれば、検索順位は低くてもビジネスはよくなるチャンスもあります。

検索エンジンの上位に表示されるということは、訪問者が増えることにつながります。が、訪問者が増えても、売り上げが伸びるわけではありません。売り上げはホームページの内容がよければ伸びます(きっぱり)。

Googleに評価されないホームページはこの世に存在していないホームページと同じ。だから、良い悪いに関係なく、Googleに認識され評価される必要があります。

でも、順位に一喜一憂しても、ビジネスはよくならないんです。(検索順位で熾烈な戦いをしている場合は別ですがね)

検索エンジンは、あくまでも出会いの場。その場所では、値段だとか条件だとかで他社と比較されがちです。

順位を気にし続けるよりも、ホームページの内容をチェックし直したり、記事を更新したり、ブログを書いたりする方が、ずっとビジネスをよくすることに役立ちます。そして、FacebookやTwitterなどのSNSで関係性をゆるやかに深めていれば、検索エンジンだけに集客を頼らなくても済みます。そして、あなたとお仕事をしたいっていう人が増えていきます。これは確かなこと。

検索順位にしがみつくと、リスティング広告しようかなどお金をかける方向に傾き、有料広告での訪問数に頼らないとビジネスもできないって最悪の状態になります。とくに資金が限られる中小零細企業は注意が必要って思っています。

Web屋は内部対策できるのが当たり前だよ

ここまではお客様に対しての話でした。Web屋は別だからね!
SEOの内部対策をしないWeb屋は、プロのWeb屋ではない。私はそう言いたいです。

Googleが言っていることは、ホームページを作るごくごく基礎のこと。
これを守れないで、Web屋と言えるかーーーって思うのね。

コンテンツやキーワードの調整は、SEOの知識を深めないとできないかもしれない。

それはいい。

でも、

HTMLコーダーは、W3Cが推奨する正しい文法でHTMLコーディングしてほしい。
Webデザイナーは、マークアップも意識してデザインしてほしい。

Webマーケッター、Webコンサルは正しいSEOを学んで、自分でコントロールできないのに怪しげな提案をお客さんにしないでほしい。

SEOは検索順位を上げるためにあるわけじゃない。Googleがホームページを認識しやすくするためにあります。
この違いを理解しているWeb関係者と仕事がしたいです。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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