扇風機

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folder 白藤沙織のこと

先日、家に帰ったら、娘がレンチを持って新品の扇風機を組み立てていた。
そばには、カバーが壊れた扇風機が羽をむき出しのまま、ブンブン回っている。

「あっ、扇風機を買ったんだね」
と声をかけると、無言でうなづいていた。

近くのホーマック(量販店)で買って、担いで帰ってきたという。
大人になったなー。えらい!
口に出すと怒られそうだから、母は心の中でそうつぶやく。

そもそも、なぜ我が家の扇風機が新品になったかというと、それはその前の日の晩にさかのぼる。
その日は日曜日で、我が家は全面的にダラダラデーだった。
前日まで二泊三日で出張していた母は、東京で野菜三昧の食生活を送り、内臓の調子がすこぶるよかった。
で、ダラダラデーで適当な食事をすると、もとに戻ってしまう。食生活を反省した母は、気力を振り絞って買い物に出かけようとしていた。

が、よくよく考えると、娘だけダラダラを続けるのはずるい。

「もんじゃ焼き作るから、食材の準備してよー」と声をかけて出かけた。

「いいよ。いいよ。仕事で疲れているからね。お母さんがおいしいものを食べさせてあげる。ゆっくりしていなさい。」なんて言わない。そんな母心はもともともっていない。共同生活をしているんだから、働けーっていうのが我が家の鉄則です。

まぁ、かいがいしく世話をするってことができないから、離婚されたんだなー。たぶん。

それはおいといて、、、

母がスーパーから戻ってきたら、なんと娘は一生懸命に扇風機を掃除していた。
「まー、えらいわ!」とうれしくなって、そのまま掃除を任せる。
「キャベツを切っといたからね」とぶっきらぼうに言われるが、「ありがとう~」とさわやかに答える。
母心は持ち合わせていないけど、助けてもらったときのお礼はきちんと言えるタイプなので、娘にもちゃんとお礼を言う。

そうして、夕飯の準備をしていたら、、、

「あーーーっ」という叫び声が聞こえてきた。

「どうした」とそばに行くと、扇風機のカバーを止める輪っかみたいのが割れている。
せっかく掃除をしていたのに、扇風機の輪っかが壊れたのだ。

扇風機はちゃんと動いて、羽が回り、涼しい風が吹いているが壊れたのだ。

娘のテンションは急速に落ちていくーーー。

「ざんねんだね。仕方がないよ。」と言えた母はえらい!
前だったら、「なにやってんのーーー。」って怒ったかもしれない。

本当はえらいんじゃなくて、年を取っていちいち感情を動かすのが面倒になったからなのだ。怒ると寿命が縮まると言われているしね。「養育費が振り込まれない」、「会社が倒産しそうだ」、「社員がブログ書かない」、「銀行の交渉が失敗した」、「なんか訴えられそうになった」など、これまでの人生ではさんざん怒ってきたので、これからの人生はたぶん怒らなくてもいいのかもしれない(^▽^;)

「11日のお休みに一緒に、扇風機を買いに行こうか」とか誘ってみたけれど、機嫌がなおるまでにはいたらなかった。
彼女は丁寧に扇風機を掃除していたのに、壊れたのが相当ショックだったらしい。
しかも、その場にいる母親はその娘に同情もせず、新しい扇風機を探そうともせず、脳天気に「ご飯おいしいね~」とか言っていて、さらに腹立たしいのだ。

しかし、母は巻き込まれない。壊れたものはもう仕方がないし、私が壊したんじゃないからね。とくに感情を乱す要素はない。

「うちには小さな子がいないし、羽が回ってるところに手を入れる人もいないから、いいじゃん。扇風機の役目はしているし」とか言ったのも、面白くなかったらしい。

八つ当たりをされるとこっちもだんだんイライラすることは確かなのだが、「あんた、いつまで不機嫌なの。さっさと忘れなさい。」とか、「親にむかってなんなのその態度」とか、そんなことを言うとあとのバトルが面倒なので、不機嫌なままでいいんじゃないって感じで過ごす。その晩はそのまま寝る。

そして、朝になりフツーに扇風機をつけて、出勤の準備をしていた。
扇風機にはカバーがなくて、ブンブン回ったところに手を入れたら危ないけど、まぁ大丈夫よね。そんな風に思っていた。

で、その日、帰宅したら新品の扇風機があったのだ。

娘の手によって組み立てられた扇風機は、快適に部屋を涼しくしてくれて、カバーがついているから触っても大丈夫。これで我が家も平和になった。

クーラーはいらないけど、扇風機は必需品ですね

扇風機代は請求されないよね。。。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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