自分を悪く思わなくなったとき、何かが大きく変わる
先日、興味深いことを経験しました。
友人が「離婚は、おいしいネタなる」とアドバイスされたけれど、どうしても自分ではよいネタに思えないって悩んでいたんです。
「私もおいしいネタになると思うなぁ」と素直に感想を話したのですが、「理屈はわかるけれども、割り切れない」ってお話でした。
これは何かあるのかなって、話をさらに聞くことにしました。
過去は過去。もう戻らない
ところで何の話をしていたかというと、講演のシナリオの話。人前で話をしたり、情報発信するときは、自分のことを少しオープンにすると、相手は親しみを感じてくれます。そういう文脈で「おいしいネタ」って話をしていました。
私自身も離婚しなければならなかったとき、すごく悩んで落ち込みました。ですが、別れちゃったらそれなりに楽しい生活が待っていました。何よりも心配事がなくなって、精神的にラクな毎日を送れるようになったの。だから私は、離婚したことは自分のストーリーを話すときにおいしいネタになるって思っています。「命削ってブログ書け」という話が伝わるのは、私の生活に密接に関わっているから。子育てしながら夜中にブログを書いて、倒産しかかった会社を支えたっていう話は妙にリアルじゃありません? ブログを語れる人はたくさんいるけど、会社を救ったって泥臭く説得力がある話ができるのは、私しかいないとかまで思っています。
それは私の考え。彼女はどうやらそうでもないらしい。
「どうして釈然としないの?」と聞いてみたら、「離婚は悪いこと」って思っているという話でした。
そうかぁ。「結婚して子どもを生んで、温かい家庭を作る」女の幸せコースから外れると、すぐにかかってくる世間のプレッシャーによるものですね。
悪いことだと自分自身が思っているから、おいしいネタだと明るく話すことができない。離婚のことは話したくなかったら話さなくていいんですが、悪いと自分を責めちゃうのは辛いね。納得です。
世間一般では、結婚していることがよいことって考え方があるし、「幸せな家庭を築けない女は問題だ」とか批判されることかあります。私もその攻撃をくらってます。でもね、適当にスルーしていいのよ。だって、もう離婚しちゃったんだもん(*^_^*)。
だからね、離婚が悪いんだ、自分が悪いんだって責め続ける必要はないのよ。過去を嘆いても、もう取り戻せない。
こんな風に言ってみました。
「ねぇ、女性が自分で離婚を決断して実行するってすごいことだと思わない?。相当なエネルギーを使うことでしょう。自分のために別れようと思ったって、私はすごいことだと思うんだよ。ある意味、常識からの逸脱だよね。離婚できなくて、何年も我慢して暮らしている人もいるんだよ。我慢するより、行動した方が自由じゃん。」
そうしたら、彼女の表情はみるみる明るくなりました。
そんな風に考えたことなかったみたいです。
「悪くないの?」
うん。全然悪くない。全然責める必要はない。
それに離婚している女性が悪かったら、100人くらいの前で「離婚している」って言っちゃった私はどうなっちゃうの?
もしかしたら自分の行動が悪くて、離婚になっちゃった人がいるかもしれません。それで自分を責めてしまうかも。それももう必要ない。間違った行動をしてしまったことと、人間そのものが悪いということは別のことだから。
ここで私はもうひと押ししました。日常生活に戻ると、周囲の価値観に引きずられてまた自分を責めちゃうこともあるからね。それはもったいないこと。
「くっだらない男を捨てたんでしょう。勇気あるじゃん」(男性のみなさま、気分が悪くなったらごめんなさいね)
私の話は彼女に響いたようで、「おいしいネタ」ということ前向きに考えられるようになったみたいです。
自分が悪いと責めるのを止める。そうすると、精神的にラクになるから、明るく自由に物事を考えられるようになると思うのです。
■補足
結婚していても、離婚していても、もしくは独身でいても、いい悪いはないんです。自分がした選択が悪いことと思っているのが問題。変えたいことがあるときも、悪い自分がネックとなって前に進めない場合も多々あります。自分は精一杯やったとか、それでもがんばったと肯定できることがポイントなんです。「悪くない」って言えないときは、「悪くないかも」ってやんわりと思ってもいいですね。
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白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。