人は自分の問題に真剣に向き合うことも必要なんだな
怖がりで心配性なので、私はテレビのニュースをあんまり見ないことにしています。
私のメンタルに影響するのでね。
どれだけ怖がりかというと、映画のブレードランナーはひとりで見れない。ムリ。見る気もしないレベルです。そんな私が、今日はたまたまお休みで時間があってテレビのスイッチを入れたら、TOKIOの山口達也さんのニュースが流れてきました。
なんか心がざわざわした。
話を聞いていると、ふと彼はアルコール依存症なのかもしれないなぁと思いました。
お酒のコントロールができずに、入院もしていたようです。
事件のことはしかるべき結論がでると思うから、言うことはとくにないのですが、、、
私の心がざわざわしているのは、アルコール依存症のように思えることなの。
そうなら、内臓疾患とか身体の治療ではなくて、ちゃんと依存症の治療が受けられますように、それも、アディクション(依存症・中毒)の本質を理解している専門家と出会えますようにと願っています。
なんか上から目線で書いてしまいましたが、私はアディクションの問題には敏感なんです。
というのも、自分も向精神薬のアディクションに苦しんだし、ほかのアディクションを持つ人たちと一緒に活動もしています。だから、専門外の医療者以上に、当事者の話を聞いている回数も多いし、どんなアプローチがあるのかも知っています。
心に留まったのも何かの縁ということで、つらつらとアディクションにまつわることを書いてみます。
自分と向き合うのはエネルギーがいるけど大切
お酒、たばこ、食べ物、向精神薬、買い物、ギャンブル、セックス、仕事などなど、アディクションにはいろいろあります。ひとつひとつ見ると、人生の楽しみになること、生きていくのに必要なことで、とくに悪いことはないのですね。でもね、何かをごまかすために依存することで問題がすごく大きくなります。
たとえば、お酒。
お酒を飲むこと自体は楽しいことでもある。リラックスして、人とわいわいやるのって、ストレス解消になりますよね。
でも、お酒を飲まないとリラックスできなくなるとか、お酒を飲まないと震えてくるとか、お酒の量をコントロールできなくなるっていう状態になってくると、別の問題を抱えていることが多いです。
あっ、ここでひとつ大事なことを書きます。
アディクションを持っているとか、持っていないとかは、人間の価値にはまったく関係ないです。
アディクションを手放すかどうかも、自分で決めていいこと。
だけれど、アディクションがあることで、自分自身と身近にいる大切な人たちを傷つけることが多いならば、手放すことに挑戦してもいいって思うのね。それも自分の意志で。自分の意志がないと、行動は変えられません。
アディクションの問題はなかなかな複雑。その原因は、行為が悪いと責められる一方で、本当に必要な解決策を提示されないことだと思うの。
わかりやすいから、再びお酒で書きます。
酔っぱらって問題を起こすと責められるけれど、酔っぱらって何かを忘れたいほどの心理的な問題を抱えていることには注目されないことが多い。問題がある行動になるというのに、ちょっとだけならとお酒を勧められることもある。そして、入院するときは、内科に入院して内臓疾患での治療を受けるとかね。ちょっと飲みすぎて、肝臓が調子悪いって表面のことが取り上げられる。それは、自分も周囲も「アルコール依存症」と認めるのが怖いからだと思うのね。そうなると、問題が雪だるま式に増えてしまうんだな。
本人も周囲も、見たくないものに蓋をしてしまうから、問題はきちんと解決されない。それが問題を生んでしまう。
自分のアディクションに気づいても、それをやめるっていうことも、またものすごいエネルギーが必要です。そもそも、現実に向き合うのが怖くて何かに依存しているのだから、その心の「くせ」を変えるのは簡単にいかないです。
何度も何度も「やめる」って決めても、怖くなったらついつい元に戻ってしまうことは珍しい話ではありません。それで自分がいやになって、再びアディクションにはまるってこともあります。
あきらめなくていいのよ。挫折もしていいのよ。
三日坊主でいいのよ。
それを何度も挑戦すれば、継続になるから。
私は向精神薬をやめるのに、5年くらいかかってます。もう挫折のしまくり。「向精神薬はもう飲まない」って昼間に決めても、夜には怖くなって服用しているなんてこともありました。自分がいやになるなんて日常茶飯事だった。
じゃあどうすればいいのさということなんですが、とにかく何でもいいから覚悟を決めて、自分はどんな状況にいるのか確認すること。ここが一番つらいと思いますが、泣いてもわめいてもいいから見てみること大事。これを何度でも繰り返していいんです。自分が止めたいと思うなら、止まるまでやる。絶対にできるからね。
アディクションの専門家に相談して助けてもらうといいです。それも、自分に依存させようとする人ではなく、自立を励ましてくれる人にね。そして、仲間をみつけること。気持ちを共有できる人は絶対に必要になると思います。医療の助けが必要なときは、ちゃんと治療を受ける。そして、医療者以外の仲間を見つけるのがいいと私は思います。
自分の問題を把握できても、そこから抜けられないこともあるんですが、、、
抜けられなくてもいいのよ。生きていることの方が大事だから。
ただ、いつも聞いてみるのは、
「本当にしたいことは何ですか?」ってこと。
私が不思議だなって思った事例があります。
「どうしても、お酒をやめないといけないの?」と質問されたので、「飲みたかったら飲んでいいんじゃない? 本当にそれがしたいことだったら。」と言ったのね。そうしたら、それでピタッとお酒をやめることができたそうです。その人は、自分の気持ちを認めてほしかったんですね。きっと。
人の置かれている状況、健康状態によって、いろんなアプローチがあると思うから、これが絶対にいいって方法はない。ひとつひとつ自分で取り組むしかないんですね。
アディクションのことで書きましたが、このアプローチはどんな課題にあてはまると思います。
身体的な病気だったり、会社経営も、勉強も、人間関係もすべてあてはまるな。
現状に向き合わないと、問題は解決しないし、望む未来には進めない。
逆に言うと、現状に向き合って、自分の課題を見つけたら問題は解決するし、望む未来の方向に進んでいけます。
メンタルも身体の健康も壊し、会社も問題があり、人間関係もガタガタした私は、それだけは自信をもって言えるんです。
お勧めできない人生だけど、解決法はいろいろ知ってるから、もしかして私はラッキーなのかもね。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。