北海道こそ独自化して稼ぐ力が必要なんだと改めて思った ~ 7/17エクスマセミナー東京より

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「差別化」と「独自化」の違い。
独自の価値を創出するのが、これからのビジネスのキーワードになる。

本州で行われるエクスマセミナーには、これからはなかなか行けないかもなぁなどと思っていた私ですが、、、
このキーワードに惹かれて、やっぱり参加しました。

今回は、「よかった」「楽しかった」「感動した」という感覚だけではなく、心がざわざわする感覚もありました。

なぜ、心がざわざわしていたのか。
その話を書きます。

富良野市と芦別市の違い

独自化する視点としてわかりやすい例があります。
それは北海道の富良野市と芦別市のお話。セミナー中にツイートしたことは、富良野のこと。明るく書いてみましたが、心がざわざわして本当に伝えたかったのは芦別市のことです。

話の内容をカンタンに書きますね。

「富良野」は、今ブランドになっています。

例えば、同じメロンでも、「富良野メロン」というと1.2~1.5倍の値段がつくそうです。これは寺坂農園の寺坂さんも話されていました。

富良野がブランド化したきっかけは、ラベンダーです。
香水の原料に使われていたラベンダーでしたが、人工の香料がでてきたのをきっかけにラベンダー畑は富良野からどんどんなくなりました。

でも、富田さんはラベンダー畑をすべてつぶすのはもったいないと残したんですね。

その富田さんのラベンダー畑が、旧国鉄のキャンペーン『ディスカバージャパン』のポスターに取り上げられたところから、世界は広がっていきます。

一方で芦別市は富良野から20キロくらい離れたところにあります。炭鉱産業が衰退したころ、炭鉱の町には国から補助金がおりました。そのお金を使って、芦別市ではたくさん観光施設を作っていきました。

芦別レジャーランド。
赤毛のアンのカナディアンワールド。
三十三間堂を模したホテル。
世界一高い五重塔。

どの施設をとっても芦別市独自のものではなく、どこかの借り物です。本物ではない。それでだんだん観光客は減り、今では芦別のことはあんまり聞かなくなりました。

「道産子」の私にとって、富良野も芦別も身近な町です。
とくに芦別市は空知地方にあり、私の出身地浦臼町もあるのでよく知っています。
小学生の頃は「あしべつレジャーランド」のあこがれの町。私が通っていた滝川高校には、芦別市から通っている友だちもいて、私はバスで芦別まで遊びに行ったことがあります。

だから、芦別の話を聞くのはちょっと悲しかったし、会場から笑いが起きたときはすごく胸が痛かったのです。

芦別市の観光施設の話は、切なかったなぁ。

あっ、これは藤村先生や会場の人たちとは関係ないんですよ。私が自分の育った背景から感じた、まったく個人的なことです。

私たちだって、一生懸命に生きてきた。
町の発展のために、どうしたらいいか必死に考えてきた。
でも、何かが間違っていた。
私たちはうまくいかなかったんだという敗北感、それを東京で笑われた悔しさ。

なんかこういう思いが急に湧き上がってきたのです。

私は心のどこかで、「自分たちで稼いで自立しないと、お金儲けの道具にされる。」と思って生きてきたようです。過疎の町で育った影響なのかもしれません。

だからWeb屋になって真っ先に思ったことは、「北海道の中小企業の社長さんにホームページのよさを知ってもらいたい」ということ。ほとんど無料でできるインターネットのよさを知って、使い倒してほしいと思ったの。自分たちの工夫次第で、お金をかけずに広報できて、場所のハンデも少なく仕事ができるようになるのですから。

衰退していく話が多い北海道の町で、どうやって元気に仕事をしていけばいいのか。
私はなぜか若い頃からそんなことを考えてきました。
そのひとつの答えが、自分たちの価値を知って、それを自信をもって伝えていく、それで仕事をするってことなんです。

どうしても地方の町のマインドは、自分たちはたいしたことなくて、都会がすごいと思ってしまいがちです。資本主義社会の構造では、そう思わされることが多いですからね。でも、インターネットができた今はその構造にはまる必要はないと思うんです。

だから、ちゃんと勉強して、目先のお金につられず(賢く利用して)、独自の道を歩いていこうって思うんです。それが北海道の会社、自治体には必要だよって思っています。

エクスマセミナーのあと、久しぶりに心がざわざわしていました。
ごくごくプライベートなことが再刺激されていたんだなと原因がわかったところで、落ち着きました。

東京に行くと、北海道にいるときののびのびさを失ってしまう私。自分のモノサシで自分の価値を知っておくことが大事なんだなと改めて思ったセミナーでもありました。

ココ・シャネルのように、違うことが価値になるって信じたい

富良野市と芦別市の詳しいお話は、藤村先生のこのブログも読んでみてくださいね↓

富良野はどうやってブランドになったのか?|自分の価値に気づかないと恐ろしい

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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