他人が何と言っても、自分が自分の人生を決めるんだね

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folder 白藤沙織のこと

いくらほかの人に才能があると言われても、自分が自分のことを信じていなかったり、そのことが好きでなかったり、そういうことがあるんですね。

1月3日に「消えた天才」というテレビを見て、そのことがわかったんです。

才能があって、注目されている人は、絶対に自信があると思っていた。それは、私の思い込みだったんだなということに気がつきました。

↑「消えた天才」の予告編です。

才能を認められても消えていった天才

あまりテレビを見なくなった私ですが、「消えた天才」っていうテレビ番組が気になったんです。「天才」という言葉と、テニスの松岡修造さんがキーワードでした。
私、テニス好きなので、テニスに関係あることは惹かれんです。そして、テニスでは「才能」ってことで悩んでました。

その番組は、有名なスポーツ選手が一度も勝てなかった人にスポットをあてている番組でした。

プロテニスプレイヤーの松岡修造さんは、高校時代から圧倒的に強かったのですが、なぜか敵わないと思った選手がひとりいました。あるとき、ロッド・レーバーという超有名な元プロテニスの選手が、松岡さんとその人が出場している大会に来ていました。その大会では松岡選手が優勝したのに、負けたその選手に話かけ、プレイのアドバイスをしたそうです。松岡んはそれが悔しかったとか。そうですよね。優勝しているのは自分。でも、自分ではなく、その人が注目されているんです。松岡さん自身も、彼は自分にはない才能があるんだと思ったそうです。そうして、その選手はスポーツの超エリートが集まるIMGアカデミーからスカウトされ、アメリカに行きました。IMGアカデミーには、テニス選手として、アンドレ・アガシ、ピート・サンプラス、マルチナ・ヒンギス、セリーナ・ウィリアムズ、マリア・シャラポワ、錦織圭といった、超一流の選手が所属しています。そういうところに行けた人なんです。

その人の名前は、辻野隆三さん。

で、辻野さんはテニスの4大大会では一度も勝ったことがなく、世界ランキングは300番台で終わっています。一方、松岡さんはウィンブルドンでベスト8まで行き、世界ランキングは46位まで行った選手です。才能は辻野さんの方があると言われていたのに、結果は違ったのですね。

4大大会ではウィンブルドンベスト8と0勝と対照的です

辻野さんはIMGアカデミーで、ほかの国の超エリートの選手と練習を一緒にして、体力的についていけず、だんだん精神的に落ち込んでいきました。そして、体格に恵まれない日本人だからダメなんだ。日本人は世界で活躍していないという考えになっていきました。そして、最終的には自分はダメなんだと思ってしまったようです。
一方、松岡さんは、高校を中退してアメリカに渡り、マイナーな試合から出て、自分はやれるって励ましながら、テニスの試合に出続けてきました。

自分を信じて続けられるかどうか。この差はすごく大きいんですね。

もうひとつのケースは、山の神と言われた神野大地さん。神野さんが絶対に勝てないって思ったランナーがいたとか。その人は、とくに練習熱心でもなさそうで、でも走らせたら超速かったのです。誰も敵わない。そして、青山学院大学を箱根駅伝の常連にするようにひっぱっていった人物で、原監督も才能があると認められていた選手です。

その人は出岐雄大(できたけひろ)さん。青山学院時代は、自分でも「僕は速い」と思っていたそうです。その選手が大学卒業後にはオリンピック候補にも上がっていましたが、声をまったく聞かなくなりました。

その理由は、、、

「走ることが好きじゃなかった」こと。

私、びっくりしました。好きじゃなかったのか。。。

出岐さんは高校時代はサッカーをしていて、でもたまたま足が速かったから、陸上部に入ったそうです。原監督は選手に無理させない方針だったようで、できることの一歩先のことを目標にすると指導されていたとのこと。あまり走るのが好きでなかった出來さんは、その指導方針がぴったりあっていて、ちょっとがんばればできるということで、走ることを続けられたそうです。でも、卒業後に就職した中国電力では違いました。本格的な練習が課せられたのです。そうなると、練習が辛くなっていったみたいです。

才能があっても、好きでないと続かない。

私はこのお二人が、人生で失敗したとは思いません。人生のひとつの壁を乗り切って、新しい人生を切り開いていると思うし、そうだからテレビにも出演できたのだと思います。過去はすべて美しく、何も無駄ではないですからね。

他人の評価よりも自分の評価が大事

私、結構自己肯定感の低い人生を歩んできてんですよ。
他人の才能がうらやましくて、うらやましくてたまらなかった。

でも、今回「消えた天才」を見ていて思い込みがひっくり返った感じがしました。

他人がいくら評価しても、それは他人の勝手な思いに過ぎないんです。本人の人生は本人がイメージして作っていくものだから。

辻野選手は、あのロッド・レーバーから評価され、IMGアカデミーから評価され、それでも自分からプロの世界で活躍をあきらめてしまった。日本人は無理だって思ってしまった。松岡選手は自分に才能がないのかと悩みつつも、自分はできると思ってきて壁を破り続け、世界ランク46位にまでいきました。

出來選手は箱根駅伝で11人抜きなどの実績を残しつつも、環境が変わったら走るのが好きではないので引退を選んだ。

こう考えると、他人がしている他人の評価を気にする必要なんてまったくないんですね。自分は自分の考えを信じて、自分のやりたいことに集中するといい。

あぁ、そうなんだなぁ。それを中学生の私に聞かせてあげたかった。。。

「テニスが好きならば、それに集中してやれるところまでやってみるといいよ」

浦臼中学校テニス部時代の私。2年生から3年生までペアを組んでいた林田明美ちゃんと。

「テニスが好きなんだけど、才能がないからなぁ」と言われて傷ついた14歳の私に優しく言ってあげたい。
「誰がなんて言ってても、自分がやりたかったらいいんだよ。大丈夫」ってね。

世の中、注目される人は必ずいて、その陰になってしまう人もいる。
それはあくまでもそういう事実があるだけで、自分のイメージや生き方には関係ないこと。社会的に認められなくても、自分のことが信じられて、自分が好きなことをできるならば、しあわせなんではないかって思ったのでした。

才能なんて余計なこと考えないで、自分のしたいことすればいいんだね

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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