会社経営はとてもシンプル。すべきことを日々ちゃんとする ~ 同友会経営指針研究会で感じたこと

公開日時:

最終更新日:

folder 北海道中小企業家同友会

よい会社ってどんな会社だろう。
経営者同士で話をするときは、「社員をしあわせにすること」って話題に出ます。
私は「しあわせにする」ってことはできなくて、しあわせかどうかは社員さんが決めることと思うんです。

では、社員さんが思うしあわせは何かな?
そのしあわせが、会社全体のしあわせにつながるだろうか。

社員さんがだと感じる会社を作るには、私は何をできるのだろうか。
そして、それをすることは私がしあわせだと感じることだろうか。

すべてをリンクさせていくのは、なかなか難しいことです。
でも、リンクしていなければどこかでゆがみがでてくる。

こんな風にときどき会社経営についてまじめに考えると、いろいろな想いが湧いてきます。それを同じ立場にいる、他社の経営者の方々とディスカッションすると、自分がどんな考え方をしているのか気づきがあります。

いい会社とか、いい経営者とか、しあわせとか、そういうことは正解がないことだからこそ、自分をブラッシュアップしていくことになるから。それが、理想の働く環境を作ることにつながっていくと思うのです。

そんなわけで、今日(4/21)は、北海道中小企業家同友会札幌支部の経営指針研究会第1講にオブザーバーとして参加してきました。

土曜日の朝9時~夕方5時まで、みっちり経営指針の勉強です。

経営指針研究会は、同友会方式で経営を学ぶ場です。「経営理念」「経営方針」「経営計画」の3つで成り立つ経営指針を1年かけて作ります。私は、2006年の第3期経営指針研究会を卒業して以来、研究会を運営している経営指針委員会に所属しています。さらに、2012年に第9期経営指針研究会にも参加し、今は広報担当の副委員長をしています。

会社経営も特別なものではない

第1講の今日は、同友会の根底にある考え方「労使見解」を読み、「経営者の責任」「対等な労使関係」「国民や知識とともに歩む中小企業」をテーマにディスカッションをしました。

研究会でテキストを開いて勉強するのは、実は4年ぶりかな。

経営指針成文化と実践の手引きと、1年のカリキュラム
経営指針委員会の委員長は、福士さん。
エクスマでは、コーソと呼ばれています。

今日、一番心に響いたのは、「経営者の責任は何ですか?」という問いでした。

責任を果たすというのは、何か起こってごめんなさいと謝ることではない。何かが起こらないようにすることが責任を果たすことなんです。何かが起ったということは、本来するべきことをしてこなかったということなんです。

そんな問題提起を聞いて、なるほどなと思いました。

真剣にディスカッションしている研究生のみなさま

では、責任を果たすって何をするとよいのでしょう。
これをグループで話し合いをしていて、「やるべきことを徹底的にやるしかない。特別なことをするわけではない」という考えに行きつきました。

そうだよね。

同友会でまじめにしていても、エクスマで思いっきり楽しんでいても、目的は自分の仕事がよくなって、会社もよくなって、したいことができる。仕事をしながらしあわせになるってことです。そうなれば、いい影響を周囲に自分が与えることができるから、それで周囲にも伝播していく。そんな感じになるのが目的です。
ただ、まじめに勉強しても、ただ楽しんでいても、この目的から外れたら逃げていることになるから、業績はよくならないと思うの。

やるべきことを徹底的にやっているかどうか、目的から外れていないかどうかは、数字をみるとわかります。
財務諸表にちゃんと現れてくる。

あっ、数学的なセンスはまるでない私ですが、諸先輩方から手取り足取り教えてもらったので、意外と経営の数字についてはわかります。で、税務会計と管理会計の違いも知ってるよ。って、いばれる話でもないですがね。

話はそれますが、経理の下田千明のほか、最近はWeb部門にもエクセルに超使いこなせるスタッフが入社してくれたので、私が必要とする管理会計的な数字も、Web集客的な数字も、どんどん見える化されてしあわせです。

自分のしていることが正しいかどうかは、数字でわかるっていうのも特別なことではないですね。
ダイエットしているなら、体重でわかります。
資格試験の勉強をしているなら、試験の点数でわかります。
病気治療をしているなら、たとえば血液の数値でわかります。

私はこの場にいるみなさまには、本当にお世話になっています。マニュアル書きからWeb屋に転身できたのも経営指針研究会で質問されたことがヒントになっています。暗黒の時代には、決算書の読み方をマンツーマンで教えてもらったり、株のしくみを教えてくれたり、税理士さんを紹介してくれたり、銀行の付き合い方を教えてくれたり、法的な相談にのってもらったりと、いろんな助けをいただきました。

ある程度の決算書までオープンにして自分のことを話すことは、信頼できる仲間にしかできません。その仲間ができる場のひとつが、経営指針研究会であることは間違いないと思います。

5時からの懇親会では司会を担当させていただきました。写真を頼んだら、ちっちゃ。

1年後の成果報告会が楽しみです。

コメント

comments

 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 follow us in feedly

ページ最上部へ