トラップシスターズの東京ドタバタ物語

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folder 白藤沙織のこと

決断と行動の女! さおりんは、モノゴトを決めるのに時間がかからない。
あっ、コンビニでご飯を買うのは別です。

2000万円の借金を背負うことになったときも、「私が払います」と10秒くらいで返事しちゃったしな。それなのにセブンイレブンで500円の買い物をするときは、3分くらいは迷っている。よくわからないが、それでバランスが取れているのかもしれない。何か止めるものがないと、人生に味が出てこないのだろう。

さて、そんな私、ゴールデンウィーク前半の5日間は東京にいた。
前半の3日間がワークショップ。仲のよい友人が後泊するというので、楽しそうだったから一緒に行動させてもらうことにしたのである。

ゴールデンウィークの混雑しているときとか、何もかも値段が高いとか、連泊4日になるとかそんなことは何も考えず、「行く」って決めたのである。即決の女だから。

この友人は私と対極にいるようで、本質的なところが似ていて好きなのだ。お互いに北海道の小さな農村生まれ。子どもの頃こんな友だちいたなぁと懐かしい感じがするんだよね。彼女は私に「あんた」と言う。標準語の「あんた」はあんまりいい言葉ではないのかもしれない。が、北海道弁の「あんた」は親しみがこもっているので、響きが心地よい。

一緒に旅した友人。
「恋人募集中」と書いてと私に言います。

で、旅行好きの彼女がこの旅も何とかしてくれると楽観的に考えていた。ホテルもツアーも予約した事実だけ知って、当日を迎えたのである。

何とかなっているのは大きな声で話すから

感動的なワークショップが終わり、旅本番。
たいてい迷わないと目的地にたどり着かない私と、「駅はわかんない人が集まるとこだから、わかるようにできている」と信じて方向を調べずに歩き出す友だちのふたり旅である。

何か起こらないわけはない。

都心に行く電車だから乗っちゃえ~と来た電車に乗ったら、隣に座った人に「この電車はそこにはいきませんよ」と教えてもらい、レストランで順番を待ちながら何を食べるかあれこれ相談していたら、やっぱり隣に座った人に「そのメニューはランチで、夜はこっちです」と言われたりしたのである。

なぜ、隣の人が声をかけてくれるかというと、2人で声に出して自信満々に話すから。田舎者とわかるおばちゃんが、それは楽しそうに間違ったことを話しているので、隣に座った親切な人がいたたまれなくなったのであろう。世の中、うまくできている。

二段ベッドが忘れられない安宿

私ってふり幅大きいわーってつくづく思ったのがホテル。
1泊3500円のホテルは、バス・トイレ・洗面所が共同、二段ベッドという造り。お部屋に入ったら、二段ベッドでほぼいっぱい(笑)。「どんな人が泊まるのかしら」「このトイレや洗面所はきれいなのかしら」っていうところでした。

が、案外と私は平気なのである。

入り口から見たところ。ほとんど二段ベッドです

友だちは「一緒にトイレに行こう」「一緒にシャワーを浴びよう」と、ひとりでは怖いと連発してましたが、私は平気なのである。

虫がいっぱいいたら怖いけど、共同トイレ・バス・洗面所はOKなのである。ただ、この部屋にひとりでいて留守番するのは、避けたいわねってところでした。
二段ベッドは、ぎしぎしと言っていて、上の階に登ろうとするとひっくりかえるのではないかと思うくらい傾いたような気がした。

それでも眠れる私は、どこに行ってもなんとかなると思った。

韓国街になっている新大久保

ワークショップの帰り、共通の友人である在日韓国人の友だちから、夕飯を食べるなら新大久保に行ったらいいと勧めてもらった。韓国料理がおいしいお店がたくさんあるし、韓国コスメも安いよって話でした。

お店を選ぶコツは、「たくさん人が並んでいる」こと。こういうお店はたいていおいしいから入ってごらんということだった。

新大久保に着いたら、人がいっぱい。縁日みたいでした。歩道を歩くのも自由にならない感じです。そんなお祭りの街で、私は娘にフェイスマスクや髪のオイルを買った。きょろきょろと歩いていたら、カバンの大安売りのお店があり、すべて3000円だという。小ぶりのリュックが可愛くて、思わず買いました。

新大久保の街
韓国のものがいっぱい

そして、夕飯は在日韓国人の友だちの教えどおり、人が並んでいるお店に行ってきました。何軒か並んでいて、一番混んでいるお店は入れそうになかったけど、二番目に混んでいるお店は座って待っていられそうだったから、そこにした。

それでも、お店に入って注文できるようになるまで、小一時間はかかりました。札幌ではそんなに待たないよね。

サムギョプサル、チャプチェ、チヂミと頼んだら、おなかがいっぱいになった。
どれもおいしかったよー。
韓国料理は野菜もたくさん食べられるので、私は好きです。

韓国レストランは、前菜もいっぱい出てきます
焼きあがったサムギョプサル。
二人前は多かったなー。
チャプチェ

アジアのカオスを感じさせる新大久保、好きな街になりましたぁ。

バス10時間、観光2時間のツアー

今回の旅の目玉は、国立ひたち海浜公園のネモフィラ!

朝9時に新宿を出発し、休憩時間は15分。ガイドさんは「渋滞」を連発しており、それでも4時間かけて国立ひたち海浜公園に着きました!

広い国立公園はお花がいっぱい。そして、ネモフィラの丘にみると、最初は声がでませんでした。ネモフィラの青一色の丘が広がり、空とつながっているように見えました。丘の手前には菜の花も咲いており、黄色と青のコントラストも美しかったです。

丘一面がネモフィラです。
空と一続き。
ネモフィラはひとつひとつが可愛いお花
しあわせの鐘も鳴らしてきました

ここに来てよかった。そんな感動がたくさんありました。

ネモフィラを見て満足していた私たちですが、このツアーはさらに続き、今度は足利フラワーパークに行くというのです。藤の花が観れるとか。
もういいよとか思ったんですが、そもそもツアーの日程を確認してなかったの?って話ですよね。

こんなにぶつぶつ言っていたのに、足利フラワーパークの藤の花にも心惹かれました。紫、ピンク、白と咲き誇る藤の花にテンションがあがるのでした。

「わぁー、モネの睡蓮を思い出すよね」と、藤のカーテンが水面に反射しているのを見て友だちが言いました。彼女の感性にも感動。私はモネは思い出さなかったから。

これがモネを連想させる、藤のカーテン
白藤のトンネルもありますよ
見事な幹ですね

結局、新宿に戻ってきたのは午後10時過ぎ。長旅でした。

平成最後の東京駅

私たちの旅が終わる日は4月30日。平成天皇が退位される日でした。ちょうどその日に東京にいるなんて奇跡だわ!

東京の最終日は、新宿で東京都庁の展望台に上った後、東京駅まで行って皇居を見に行くことにしました。

友人が「田舎者は上に登りたがるものだ」と言っているのを聞きながら、そうかもねぇと思いつつ、45階から見る新宿高層ビル群の風景を堪能。
ちょうど都庁には、匿名のストリートアーティスト「バンクシー」が描いたのではないかという「ネズミ」が展示されていました。

東京都庁だよ!
北側45階の窓からみた風景
中庭で遊ぶ図

美術の知識はまるでない私、「バンクシーもどきのネズミが飾られています」という職員さんの言葉に走り出した友人の行動の意味がわからず(^^ゞ
「なんで走るのー。」とのん気に言ったら、「はやく、はやく」と言われました。それから、Googleでバンクシーのことを知りました。ひとつ賢くなった!

バンクシーの絵かもと発見された場所の説明
反射してますが、
壁そのものを展示しています。
バンクシーのものと言われているネズミの展示

都庁のあとは東京駅に移動し皇居へ。
東京駅は物々しい厳戒態勢が敷かれているのかと思いきや、フツーでした。警官がちょっと多いかもっていう程度に見えました。遠くから天皇陛下のことを思い、そのまま三菱一号美術館に移動。

東京駅の方向から皇居を見る。私のすぐそばには、警察官が立っていましたよ。

ここはワークショップの前、建築に詳しい別の友人がどうしても行きたいと言っていたカフェ1894と併設されている美術館です。カフェ1894は、1894(明治27)年の三菱一号館が作られたとき、銀行営業室として利用された空間を復元したところ。行きの道中でせっかくだからと寄ったところです。

三菱一号美術館に併設のカフェ1894。
銀行の営業室を復元しています
お茶を味わう

そのときにごく居心地のよい空間だったので、ゆっくり美術館も巡ってみることにしたのです。

展示会は、「ラスキン生誕200年 ラファエル前派の軌跡展」をやっていました。と、書いていますが、なにぶん美術には詳しくないので、それなりの鑑賞をしていました。

撮影OKの絵画。
ロセッティの魔性のビーナス
撮影コーナーもありました。

「ウィリアム・モリスは壁紙の人と思ってたけど、タイルとかも作ってたんだね」と友達が言いましたが、何のことかわからず、、、これから美術に詳しくなる伸びしろの多い私です。

ゴールデンウィーク 東京の旅総括

で、旅の最後のトラップは、最終便のバニラエアが1時間遅れて離陸したこと。20時の予定が21時になり、果たして新千歳空港から自宅に帰れるかってことになりました。

半ば新千歳空港の温泉で一晩過ごそうという気分になっていましたが、、、
荷物を受け取って到着ロビーに出たら、JRの最終列車は出てしまったけれど、最終のバスがあるとわかりました。切符を買うの列には並ばずに、バス乗り場まで走って乗せてもらいました。そういうとこはふたりともたくましい。

そうして、ときは令和に変わった深夜12時過ぎに自宅にたどり着いたのである。

ゴールデンウィークの東京で学んだこと

並ぶことができないと、東京では暮らせない

レストランもお手洗いも、飛行場も、すべて長い列ができていた。
一日に人とすれ違う回数を数えられるところに住んでいた私は、ただただ忍耐強く並んでいる人々に感動した旅でもあった。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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