経営者がふらふらと遊んでいるように見える理由 その1

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ハンドルに遊びがないと車がスムーズに動かないように、経営者に遊びがないと会社がうまく動ない。

社長は遊んでばっかりいる。おいしいものばかり食べている。無駄な経費を使っている。
会社の中で一生懸命働いている社員さんにとっては、ぎりぎりと歯がなってしまうかもしれない。

限度はあるにしても、会社経営には経営者の余裕が必要なのである。
広く世の中を見渡してほしい。自社の経営者に限らず、経営者は何らかの形で集まり、勉強をし、遊び、懇親しているのである。たぶん。

それはなぜか。経営者がすべきことをやり遂げるには、会社の中でまじめに働くだけでは会社経営はできないからだ。

こんにちは。Web集客のことをズバリ言うズバリスト、白藤沙織です。

経営者ってなぜこうもふらふらと遊んでいるように見えるのか。
その理由を私なりに考えてみました。

移動は仕事?仕事中にカプスケが出たと喜んではいけない?

経営者はいったい何をしているのか

私が所属している北海道中小企業家同友会で約6000人、エクスマで全国で約1000人の経営者が集まっている。
このふたつの団体では、外からの見え方は違うと思うが、行われていることの本質は同じである。

同友会ならば、毎月支部例会で勉強し懇親する。全道大会や全国大会があれば札幌を出て行く。ほぼボランティアであっても大会運営を手伝ったりする。ゴルフやボーリング、オートレースなどなどの遊びもある。

経営者が集まって、学んでいるところ
懇親しているところ

エクスマでも、大規模なセミナーや小さなセミナーで勉強し、懇親会がある。ときにはスタッフとして運営を手伝う。セミナーのあとに塾生同士で交流する。

個人事業主さんも多いけど、経営者が集まって学んでいるところ
学び終えて、満面の笑み。

やっていることは、ほぼ変わらない。

そして、世の中には同業者の組合、青年会議所、日創研、倫理法人会、ライオンズなどなど、経営者の集まりはたくさんある。
経営者はそこで、勉強して、懇親を深め、ときには遊び、運営スタッフになったりするのである。

それはなぜなのか?

時間を使っても、会社に一銭も入らない会の幹部をやったり、運営スタッフになるのはなぜか?
いつもどこかに出かけ、高い領収書を持ってくる。これが仕事なのか?

社員と一緒に会社にいて、現場の仕事はできないのか?

ふらふら遊んでいると思われても仕方がないが、常識的なことを破るのも経営者の仕事ではないか。
時間の流れの中で、常識は非常識に変わっていくのである。
たとえば、買い物は外に行ってするものと長く思われていたが、今では一歩も外に出なくても買い物はできる。
ECサイトが出てきたことで、実店舗の存在価値は変わった。人の動き方が変わったから、それに合わせて企業も変わる必要がある。ということは、経営者とは何かを変える判断をする人なのだ。

白いワンピースでセミナーするのも仕事。講師はスーツを着てなきゃいけない?

だから、変えられるだけの知識と行動力が必要だ。その力を養うには、現場の仕事ではできないのだ。

会社が続くためには

経営者の最大の仕事は、事業を永続させること。雇用を守り、社会に何か貢献して報酬を得られる会社であり続けること。
そのために、時代の変化を知り、それは何を意味するのか学び、自分の会社をどうしていくのか、常に考えて行動する。
いろんな価値観・世界観を持つ人たちとご縁を作り、専門家ネットワークを作って経営のアドバイスをもらう。
経営の先輩から基本を教わり、そこで知り合った経営者たちと経営について深く学ぶ。
人間の本音はリラックスしているときにしかでないから、懇親会でさらに関係が深まる。

そんな活動で、仕事は生まれてくるのである。

そういう流れは、会社にいては作れない。
もちろん、自分の会社の現場で仕事をするのも大事だ。会社にいなければ、会社の様子もわからない。経費を使いすぎて会社がつぶれたら本末転倒である。

けれども、会社の中だけにいては、会社の危機にも対処しづらい。社内の価値観しかないと、選択肢がひとつしかなくなってしまうのである。これは危険だ。経営者は、経営の問題を抱えたら、自然とこれではいけないと思い、何か自分が成長できる場所はないかと探す。そして、自分に合った経営者の集まりを見つけ、そこにドキドキしながら行ってみて、外の世界を知るのである。自社の常識は通用しないことも知るのである。

はた目には、いろんなところに行って、おいしいものを食べて、友だちと遊んでいるだけのように見えるかもしれない。
が、裏を返せば24時間365日、ほぼ仕事をしているような状態である。
毎日の行動のすべてが、会社の行方を決めている。私はそう思っている。

こういう活動が言ってみれば、種蒔きである。種をまかないと花は咲かないので、とても大事な仕事なのである。

種を蒔き続けても花が咲かなかったらどうするかって話もある。こういうときは、花が咲かなかったと理解するだけである。そして蒔き方を変えるか、場所を変えるか、違う種を蒔く。

「失敗したらどうするんだ。」と言われても、失敗するかどうかわからないし、失敗したらどのみち非難されるのだから、自分の信じた方法を選ぶしかないのである。
好きなことをして失敗して非難されたら仕方がないが、社員のためにと自分が我慢して失敗して非難されたら悲惨だ。

社員はよく仕事で「悩んでいる」と言って仕事ができていないことがある。経営者にはそれが許されない。

どうしていいかわからなくて悩んでたから、給料も払えなかったー

とは言えないのである。
社員は悩んで止まっていることができても、経営者は悩んでも進み続ける必要がある。

ならば、なるべく楽しく、自分にあった方法でできる限りのことをやってみたい。

これが経営者の心理だ。

そういう思いを会社のみんなに理解されるかと言えば、そうとは限らない。理解されない方が当たり前なのだ。なぜなら、見えているものがちょっと違うからである。
会社の中では、経営者より社員の方が多いのだから、理解されていない現場でどうしたら自分の想いが伝わるのか悩むのである。そして、社内ではどうしても解決できず、自分の能力と人間性の低さをなんとかしたくて、外に出て勉強するのである。

この繰り返し。これが会社の仕組みだ。

ノエビア道東販売の等身大の社長さん像。
今はこういうことも、話題に上るひとつの方法です。

ではでは~

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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