お客さんのお客さんはどんな人だろう ~ 制作で大切にしていること

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星の数ほどあるホームぺージ制作会社。
各社が営業を続けられているということはそれぞれ個性があって、その個性に惹きつけられるお客さんがいるということでしょう。

では、私と私の会社にはどんな個性があって、お客さんはどこに魅力を感じているのかな。常々考えています。

商売は磁石のように引き合って成立するもの。こちら側が発信していることに対して、何か受け取ってくれた方と仕事になっていきます。

ですから、今日は私がホームぺージ制作で大切にしていることを書いてみます。
きっと、この中に誰かと引き合う磁石が埋まっていると思うから。

こんにちは。札幌でWebプロデューサーをしている白藤沙織です。

ありがたいことに、11月になってから、来年度末(2023年3月末)までに納品というお仕事の引き合いが多くなってきました。
やはり、2020年の社会状況の変化で、インターネットを活用しなければならないと思う企業が増えてきたのかなと思います。よりWebに力を入れたい、成果を上げたいというお客様の想いを、Webを通してどう実現していくか企画の時間が多くなってきました。

札幌の街中も紅葉が美しい季節です
落ち葉を見つけるとつい写真を撮りたくなります

ホームページを作るために準備すること

私がホームページを作る前に、大きく分けて3つの準備をします。この3つがうまくいくと、このホームぺージは成功すなって感じることができるんですよ。

  1. お客さんの業界を知る
  2. お客さんのお客さんを知る
  3. お客さんの想いとWebの専門知識をかけあわせる
制作の前の準備が大切ですね

1. お客さんの業界のことを知る

まず、お客さんの仕事のうち表面的なものは、打ち合わせをしたり、ホームページや会社案内、商品カタログなどを読むとわかります。理解を深めるため、業界のことや商習慣、専門用語などを調べます。背景になることを知りたいのは、お客さんと近い存在になるためです。

私はその業界では素人ですから、つたない理解で終わることも多いです。それでも、自分なりに調べて知識を増やすと、「おっ、この人は違うな。よし教えてやるか」みたいな感じになって、いろいろ話を聞かせてもらうことができます。

業界や専門用語に興味があるのは、長くソフトウェアの取扱説明書を書いてきた経験があるからだと思います。業務用のソフトウェアは、機能名がその業界の専門用語だったりするのです。操作を説明するためには、用語を理解する必要があったので調べる習慣ができました。そして、このメソッドは通訳者が通訳をする前に準備することを読んで学んだことです。知識があった方が、通訳もしやすくなるという学びです。

業界の勉強をするときは、私は大学生が就職活動に使う「業界研究」本を最初に読むことが多いです。学生向けなので、入門編として理解しやすいからです。

2.お客さんのお客さんを知る

お客さんにとって大事な存在は、そのお客さんのお客さんです。そして、その方々はホームページの読者になります。ですので、誰がお客さんのお客さんなのか知っておくことはとても大切です。

ここで注意しておくことは、ホームページの読者と、その会社の得意先とは違う場合もあることです。たとえば、新規事業の立ち上げで作るホームページは、その会社のメインのお客さんと違うこともあります。お客さんのお客さんのことは、直接質問しないとわかりません。

「御社のお客様のことを教えてください」と、初回から確認するようにしています。

お客さんのお客さんのことを知ると、ホームページにどんな情報が必要か、もしくはどんな操作体系にするか方向性が見えてきます。

もうひとつ注意しておくことは、この段階で想定していることは、あくまでも仮説だということです。
本当にそのホームページが反応があるかはわかりません。(もちろん、そうなるように心を込めてつくりますが)商談のときには、公開後に振り返りが必要なこともお話します。

3.お客さんの想いとWebの専門知識をかけあわせる

お客さんはそれなりの金額をホームページに投資するわけですから、期待がたくさんあります。
その想いをホームページというカタチにするのが、私の仕事です。

お客さんの想いとWebの専門知識をかけ合わせたら、どんなことをできるかイメージを膨らませます。
プラスの方向に膨らむときはよいのですが、ときどき専門的な観点から、お客さんに考え直していただくこともあります。

たとえば、本の表紙のように、ホームページを開いたらムービーが流れて、そのあとにトップページを開くように作ってほしいと依頼されたとしましょう。

ホームぺージ制作会社からすると、ムービー制作と組み込みの作業分の工数が加算されるので、「やったー、売り上げがあがる~」と言いたいところなのですが…
エンターテイメント性ではなく、ビジネスを重視する場合、私は「お客さんのお客さんは何を期待するか」考えてもらうようにしています。

何度も繰り返し利用してもらいたいと願うなら、毎回ムービーが流れると、その分だけ待たなければならないのです。最初は「わぁー」って感動したとしても、「だんだん使い勝手が悪くなりませんか?」と聞きます。

もちろん、「ムービーがほしい」と強くご要望の場合は、もちろん実装します。作ってくださるお客さんが満足されることが一番ですから。
でも、ホームぺージを見せる側の満足と、ホームページを使う側の満足は違うことは一度は説明します。

このようなことは、説明力やコミュニケーション能力を高めないと、お客さんを全否定することにもつながりかねなません。できるだけ丁寧に対応しようと心がけています。
説明やコミュニケーションでは、うまく意図を伝えられず、失敗をしたケースもあります。

ひとつひとつの商談をよい結果にするには、自分の心や身体の状態がいいことも条件ですね。なるべく、心穏やかにいられるようにするのも、大切な準備かもしれません。

明日もよい仕事ができますように。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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