自分の名前、好きですか?
白藤沙織(しらふじ さおり)という名前は、私が生まれた時から使ってきた名前です。
途中、6年ほど違う名字でしたが (^▽^;)
今はこの名前が気に入っています。
が、、、
私は子どもの頃は、実は「しらふじさおり」という名前があんまり好きじゃなかったんです。
間違えられる名前、勝手にイメージされる名前なんていやだ
なぜ、あんまり好きじゃなかったのか。
理由はいろいろあります。
1. さゆりと呼ばれることが多かった
女優の吉永小百合さん、歌手の石川さゆりさんの印象が強いためでしょうか、
「さゆり」と呼ばれることも多々ありました。
「さゆり」と「さおり」は、中の一文字しか違わないからまぁいいじゃんって感じの小さな問題も、子どもの私は全然違う名前に聞こえるんです。
あんまり間違えられると、悲しくなりました。
2. 白藤 も読むのが難しい
「はくとう」さんと呼ばれることもあり、桃じゃないとも思いました。
白藤という名字は珍しい方だと思います。
役場に勤めていた父親が教育委員会に配属になった数年は、ちょっぴりこの名字がいやでした。学校の先生に誰の子どもかすぐにわかるからです。
町内の他校の先生に「白藤さんって教育委員会の。。。」とか言われると、何かが透けて見えるようでいやでした。
3. 勝手にイメージされる
しらふじという響きは、「白鳥」も思い起こすからでしょうか、、、
お嬢様を思い浮かべる方も多いです。とくに「白」という漢字があるためか、色白のお上品なお嬢様というイメージされるんです。
実際の私、色黒でとくに上品でもなく、「白藤」なのにとか、「北海道生まれなのに」とか言われると、なんか私が悪かったのかなぁと思うようになりました。
そんなこんなで、私は自分に自信があまりない子どもでしたね。
名前で判断されるのは、きつかったです。
どこかで、認められないという想いを引きずってしまったし、人の評価が気になるようになりました。
ちょっとくらい過去です(^▽^;)
他人の名前を名乗るっていいなー
私、6年ほど結婚をしていたことがありまして、そのときは元夫の姓を名乗っていました。
「大森沙織」って、なんか他人みたいだなぁと思いました。
私の本心は、男女別姓にしたいということ。でも、それは私自身があきらめてしまいました。
卓球の福原愛ちゃんが、好きなことをしている自分を応援してくれる彼という発想をしていて、うらやましいなぁと思いました。
私にはその発想がなかったのです。
相談する前に、嫌われるのではないかと思い、口をつぐんでしまったというのが正しいかな。
女性は結婚した相手の名字になるということは憧れなのかもしれないけれど、私の場合、そこにしあわせを感じることはなく、「白藤」って名乗れなくなることが寂しかったですね。
(こんなんだから離婚するのよね。きっと)
でも、他人の名前を名乗るって、自由を得た感じもしました。
親のことも連想されないし、名字を読めない人もいない。勝手にお嬢様とイメージされることもない。
なんかよかったです。
最大のメリットは、営業電話をかれられるようになったことです。
私、電話をかけることも嫌いだったので、営業職には向いていないと思っていました。
最初の会社は社内でマニュアルを作っていたので、営業に関わることはまったくなかったのですが、、、
仲間と起業したあとは、何らかの形で営業しなければ仕事は得られません。
当時、お金がなかったので懇意にしていた地元の広告代理店に出稿していました。
そこで与えられた仕事は、書店に新刊本を置いてほしいという電話をかけること。
それまでの私ならば、苦痛で仕方がなかったと思います。
が、
自分のアイデンティティである「白藤」を名乗っていなかったので、電話ができたんですよ!
まぁ他人の名前だし、いいかぁって感じでした。
人間の中身は変わっていませんが、識別のための名前が変わるだけで、気持ちが変わり行動が変わるんですね。
人間は変わる
離婚したときは、私は迷いなく「白藤」を使うことに決めました。
生まれたときの名前はやっぱりしっくりきました。そして「白藤沙織」の方がかっこいいもんと思ったからです。
あんなに憂うつだった名字なのに、一般的な名字よりいいかなってと思ってしまう私(^▽^;)勝手ですね~~。
あっ、白藤沙織の方が自分らしいって思ったからって理由の方が大きいですよ。念のため。
「きれいな名前ですね」って言ってもらえた時は、素直に「ありがとうございます」って言えるようにもなりました。
そして、仕事をしていると「白藤さんて、市役所の白藤さんですか?」とか聞かれることも札幌では何回かありました。
叔父が札幌市役所の職員だったからです。
すっかり大人になった私は、「市役所の白藤は、叔父です。父の弟です」とかにっこり笑って話ができ、叔父の七光りでちゃっかり仕事をいただいたりしたのでした(‘◇’)ゞ
「なんでさおりってつけたのーー」と嘆いて、「俺のつけた名前に文句があるのか」と父に怒られたのは遠い昔。
今は父がつけてくれた沙織という名前が気に入っています。
■余談
「沙」という漢字は、今は人名漢字として認められていますが、実は以前は人名漢字ではありませんでした。
私と同じ世代で、「沙織」という漢字のさおりさんは珍しいはず。
「沙」が使えなくて、違う文字をあてたという方もいらっしゃいます。
それなのに、なぜに私は沙織なのか。
一説によると父が戸籍係をおどしたと、親せきの中で言われていたことです(笑)
いまだになぞです
コメント
この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。