あなのあいたおけ 〜 幸せは穏やかな心に宿る
金曜日のエクスマのエヴァンジェリストコースに参加したときに、
自分の中で衝撃的なことがあった。
私はいつから完璧にしなきゃならないって思ったんだろうなぁと。
「上手に話をするんじゃなくて、
何を伝えたいかが大事なんだよ」
一緒に学んでいる工具屋てっちゃんこと澤山さんにアドバイスをいただいたのがきっかけ。
むかしのことがフラッシュバックしてきて、
行き詰まって停滞中 (⌒-⌒; )
そんなときに「あなのあいたおけ」が届いた。
こんな大人がそばにいてくれたら、私はのびのびしたまま育ったのかもな。
そんな風に思った。
こども時代の劣等感
私はこどもの頃から、
よくこんなことを思っていた。
才能のある人はいいなぁ。
走るのが速かったり、
勉強ができたり、
顔がかわいいって言われたり、
絵が上手だったり。
友だちは、みんな何かほめられるのに、
私は先生に怒られてばかり。
算数の問題ができなかったり、
宿題を忘れたり、
わたしってダメだなぁと
しょんぼりしていること多かったな。
こんな印象を持っているのに、
わたしの大好きな叔母は、
「さおりちゃんは、
いつものんびりしていて、にこにこしていた」
と言ってくれる。
人間365日だめだめで暮らしているわけではないから、
それは本当のことなのだと思う。
人はどちらかというと
マイナスの方に引かれてしまうから、
こどもの頃のできない私の方を多く覚えているのだろう。
このダメダメな私がいやで、
完璧になって人に認められたいって気持ちが強くなったんだろうな。
あなのあいたおけ が伝えたいこと
こんな自己評価低すぎのこどもの私に、
読んでみようよと勧めたい本が、「あなのあいたおけ」
この絵本は、庭師が毎日使っているふたつの桶の物語。
穴があいてしまい水を運べなくなった桶が
穴が空いていない桶に「キミは水が運べなくて役に立っていない」と指摘され、悲しい気持ちで毎日過ごすようになってしまう。
自分は役に立たない桶になったしまったと思い込んでいたが、
実は穴からこぼれ落ちる水でたくさんのきれいな花が咲いていたという話。
この絵本のメッセージは、こんなこと。
幸せは、穏やかな心に宿る
私が一番心に残る場面は、悲しい気持ちを抱えたままの穴の空いた桶とハリネズミのやりとりだ。
ハリネズミが声をかけても
プイッと横をむいてしまいました。「きょうは キミと話す気分じゃないんだ」
そう言われたハリネズミも
悲しい気持ちになって帰っていきました。
ひとりの気持ちがほかの人にも伝染していく。
だから、ひとりひとりが穏やかな気持ちでいることが大事。
そういう社会になるには、
ひとりひとりが大切な役割を持っているってことを理解する必要があるんだなと思ったから。
人にはそれぞれ違う個性があり、
どれが一番いいかは決められないってこと。
だけれど、こども時代に傷ついた大人が、
どんな個性をもっているとよくて、
どんな個性だと悪いとなんとなく決めているから、
それがこどもに伝わっていく。
桶の気持ちがハリネズミに伝わったように、
大人の傷ついた気持ちが子どもに伝わってしまうのだ。
その大人も同じように子ども時代に傷ついているので、
誰のせいでもないのだけれどね。
それでも、気づいた人からひとりひとりの個性を認めていくって大事だね。
大人の私から小さな私へ
大人になった私が、
才能のある子はいいな、
クラスの中心にいる子はいいなって思っている
小さな私に言ってあげられるとしたら、
こんなこと。
人と比較しなくてもいいよ。
あなたはあなたのままでいいよ。
何がしたいのか、
何をするのが楽しいのか、
いっぱい話を聞くからね。
話をしていたら、
たくさん自分の好きなところ見つかると思う。
あなたの中から、
たくさんの想いが出てきたら、
きっと好きなこといっぱいできて、
楽しくなると思うよ。
こんな心の癒しから、自信が生まれて、
自分を信じられるようになると思うのだ。
で、、、
勉強ができるようになりたい、
ばかにされたくないって思ってがんばった私にも
よくやったねって言ってあげたい。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。