情報発信の大きな悩み ~ 競合他社を気にするか、お客さまを気にするか、どちらを取りますか?
私の仕事はホームページ制作。それと、ホームページでどう成果をあげていくかそれをお客様と一緒に考えて施策をすること。私の到達点は、ホームページを通して、経営者の夢を叶えるお手伝いをすることです。
ホームページを作って公開するだけで、その目的を達成することは難しい。それは私が2007年にWeb屋になった当時から難しかったです。ホームページは更新したり、追加などお手入れして効果のあるものだからです。
(ちなみに、ブログやSNSも広く考えればホームページです。だから情報を追加することに価値がある)
この写真↓は、2009年のセミナーのときのもの。SNSはまだ一般的ではなく、ホームページの事例とブログのことを話してました。
(実録 Web活用セミナー本番編:FC2のブログより当時の写真サイズって小さいなぁ)
競合他社の動向はどれくらい大切ですか?
企業活動は続けるには、集客活動が必要です。それが会社や仕事、そしてその仕事をしている人を知ってもらうことですね。ブログやFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSから、毎日情報発信することも集客活動です。毎日がポイントですよ。
そうするとですよ。ひとつ大きな問題が出てきます。よく言われます。
会社のことを書くと、競合他社に真似されてしまう。
だから、できない。
実際、自分たちがいいなと思って始めたサービスが儲かるとわかったら、類似のサービスを始める会社が増えてしまったとか、苦労して開発した製品を大手企業に研究されて類似商品が出来てしまったとか、そういうお話を聞きました。
いいと思って始めたことが真似されたら、やるせないですよね。しかも、後発の会社の方が売れたら、悔しいですよね。
ちょっとここで私は質問をしてみたいのです。
もともと業界であれば、真似できるものではありませんか?
自分たちは競合他社の真似はしていませんか?
後発の会社が売れたのは、先発の会社の真似をしたからですか?
あっ、怒られるかもしれませんね。
でも、いろいろな事例を考えてみると、真似できない製品、真似できない技術ってそうそうないと思うんです。
たとえば、iPhoneとAndroid。
どちらも電話機能があって、インターネットが使えるって点では同じものです。けれども、それでれの世界観があって、iPhoneを使っている人もいるし、Androidを使っている人もいます。
たとえば、ユニクロと無印良品。
ユニクロのヒートテックの下着は、同じようなコンセプトで無印良品でも売られています。でも、ユニクロが好きな人はユニクロで買い物するし、無印良品が好きな人は無印良品で買い物します。あったかぁい下着がほしい私は、どちらの商品も買いました(;^ω^)
同じ業界にいて、同じような技術を持っていたら、世の中に公開したとたん研究される運命にあるのではないかと思うんです。だったら、「競合他社に真似される」ことを前提として考えたらいいんじゃないかと思うんです。そうすると、真似されることが問題ではなくなるから。まっ、問題にしてもいいんですが、今より小さな問題にしてもいいのかなと。その上で、他社には真似できないものは何かを考える。そうすると、それが選んでもらえるポイントになります。
一番真似できないものは、私は人の心って思います。
同じことができても、選ばれる会社と選ばれない会社がある。
同じものを売っていても、選ばれるお店と選ばれないお店がある。
その差はどこから生まれるんだろう?
競合他社ばっかり警戒してそこにエネルギーを使っていると、お客さまやもっと広い社会のことが見えなくなるのではないかな。さらに言うと、自分は他社の研究をしているのに、他社が自分の会社を研究するのはいやだって言うものも、なんか違うような気がします。お互いさまなのでは?
だったら、別のことにエネルギーを使ってみるのはどうでしょう。何がお客様に選んでもらえているのかなってね。
情報発信の世界では、後発は逆転できないと思う
もちろん、インターネット上に公開したくないものは、公開しなくていいんです。
それは自分で選べます。
秘伝の技術、製品の神髄、機密情報。
公開しないって決めたら、それは秘密にしておきましょう。貯金通帳を人目につかないように、そっとしまっておくようにね。
ただ…
情報発信世界では、後発の会社は先発の会社を追い抜けないって思うんですよ。
情報発信に時間をかけて、ノウハウを惜しみなく出している企業があったら、その企業が圧倒的になります。あわてて情報発信してみても、出している情報量に差がありすぎると逆転は難しいです。先発企業が情報発信で成功したら、発信するスピードを緩めることないでしょう。たぶん、検索エンジンでも順位は高いですし、SNS上でも影響力を持ちますよね。そうすると、その上をいかなきゃならない。
そんなときに、情報は他社に真似されたくないってブレーキをかけていたら、ますます差がついてしまいます。
競合他社を気にするのなら、秘密の数じゃなくて情報発信量で競争してみてはどうでしょう~~。あっ、脳天気すぎですか?
以上、作ったホームページで使っている技術は、Webブラウザ上で全部見える。そんな世界で生きている人間の考えたことでした。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。