引っ込み思案の仕事術 ~ 共通点をいっぱい作る
大掃除をしようと思って本を引っ張り出したら、そのまま本を読んでしまうという、どうしようもない性格のまま、2017年も終わろうとしています。活字は私の命だから、もう仕方がないかもね。
せめて、もう読み返さないであろう本、何度も読みたい本、取っておきたい本に分類しておこうっと。
さて、私がときどきうらやましくなるのは、社交的な人々を見るとき。どこにいってもにぎやかに、いろいろな話題を提供できる力っていいなって思います。私など、ただただ聞いているか、質問されても「はい。いいえ」くらいしか答えられないことも多いし、そもそも話すことがないなどと思って気が重いんですよ。
少数の打ち上げなんかはまだいいけれど、大勢で集まっている場所では固まったままになちゃうことも多々あり。そして、話したい人がそばにいるだけでドキドキしちゃって、ひと言も話さないで終わってしまうなどということもあります。はぁ(;’∀’)
そんな私でも、会社役員なので営業みたいなことをしているんですね。はい。
お酒飲めない、話題作りがヘタ、引っ込み思案という三重苦でも、リアル営業が超苦手でも、仕事を作らなければ食べていけない。それでどうしているかというと、ブログとSNSを活用しているんですよ。
今日はそんな話をしてみたいと思います。
相手に興味をもってもらうポイントづくり
会社が倒産の危機ってとき、引っ込み思案で営業が怖いと思っていた私でも、さすがに何かをしなきゃって思いました。でも、アポイントをとって仕事をくださいって既存のお客さんを回るなんてことは、とってもできないと思ったし、飛び込み営業なんかしたら死んじゃうって思ってました(笑)。
そんなときに見つけたのが、ホームページとブログで営業する方法です。
でねでね、ここでちょっとしたコツを見つけたんです。
それはブログやメールなどに、自分の内面を少しだけ見せるとか、プライベートなこともちょっと書いておくってことなんですよ。
これはブログだけじゃなくて、お客さまとやりとりするメールとか、読者を集めて送るメールマガジンなどにも使えます。
たとえば、メールやブログで仕事のことを書くとするでしょう。
そのときに、「今度のお休みは温泉に行く予定です。楽しみたいと思います。」とか、ぼそっとつぶやくように追伸に書いておくんですね。いつもじゃなくてもいいんですが、1度きりじゃなくて、ぽつりぽつりと書くんです。
そうするとね、だんだん気にしてくださる方もいて、会ったときに「温泉はどこに行くの」とか聞いてくださるんですよ。相手が興味を持ってくれるとそれなりに話せる私は、そこから話をつなげることくらいできました。それで、仕事につなげることもできました。
私は何をしているかというと、「共通点」「共感点」「親しみ」などの接点を作ることです。
人は共通点を発見すると、仲良くなれるんですね。まったく共通点がない人とは、なかなか親しくなれないでしょう。だから、相手に共通点をみつけてもらえるように、自分から情報発信しています。
なぜ、自分のプライベートなことも書くかというと、仕事だけではお金を介在した共通点しかないので関係を深めることが難しいと思うんです。「仲の良さ」は仕事に関係ないって方もいますが、実際にそうなのかなと思います。べたべたとした仲のよさは必要ないですが、距離が近い、一緒にいて心地よい、信頼できるって関係は必要だと思います。そうじゃないと、良い仕事はできないと思うから。これはどんな仕事でもそうだと思います。
引っ込み思案だと、「買ってください」ってストレートに言うハードルはものすごく高い。
「これを売ってください」って言ってもらえるような環境にすると、「はい」って話を進められるので、引っ込み思案でも営業のハードルがひとつ下がります。
だから、私はいっぱい相手が突っ込んでくれるようなポイントを作りたいって思っているんです。
自分のことを書くと、この人は自分と共通点があるとか、ここが違うとか、読んだ人が自分で判断してくれます。仕事はお客さんのタイミングでしかこないと思うから、とにかく私は私のことを覚えてもらえる方法は何かって考えています。
覚えておいてもらうには、ブログやSNSでの発信と、セミナーとか交流会などの集まりにできるだけ参加するとか、接点を作ることです。セミナーとか交流会で話ができなくても、顔を覚えてもらったりすることだけでも、価値があるかな。とくに自分が勉強したいって思うことは、自分のためになります。そして、興味があれば運営のお手伝いもしています。そうした活動を何度か繰り返していくと、なんとなくその中から仕事は生まれてきます。
私は自分の活動を、種まきとイメージしています。
倒産の危機が続いていた時は、ブログ記事を書くたびに、「この記事で誰かが仕事をくれますように」って本気で祈ってました。
改めて考えると、私は自分の仕事を必要としている人を想像して、記事を書いてました。
実際、問い合わせが来ているので、的外れなことをしていたのではないと思います。
相手はどんな言葉を使っていますか?
そうは言っても、自分のことだけを発信して、ただ奇跡を待つだけで仕事がくるわけではありません。
コンペに出てみたり、こちらから仕事の話をしたりすることも、やっぱり大事なんですね。そもそも興味をもって声をかけてくれたあと、関係を続けることも大事です。
だから、相手にも興味を持つことが大事です。
そんなとき私は、その方が使う言葉や表現を観察します。見ていることは同じでも、使う言葉が人によって違うことはよくあります。観察を続けると、その人が何に興味があるのかもわかりますし、それをどう表現しているのかもわかってきます。
それでね、次のコツはその方とコミュニケーションするときは、その方の使う言葉や表現を使うのです。相手に合わせてみるんです。
メールやメッセンジャーで連絡し合うときも、長く文章を続けて書く方にはそのように書くし、短い言葉で改行が多い人にはそのように書きます。
自分の特徴もあるから、できる範囲で相手に合わせるようにします。
そうすると、この人理解してくれているねって、ちょっと距離が近くなることが多いですよ。
あと、SNSでつながっている場合は、その方が興味を持っていることで、自分ができることがあったら、さりげなくそのテーマで記事を書いておくこともいいかな。結果は保証しませんが、つながりが深くなることもあります。私はこの方法で、お仕事いただいたことがありますよ。
リアルでのPRがなんか下手でも、種まきのように共通点を植えていけば、芽はでてくるし花も咲くってお話でした。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。