ビジネスの世界に魔法は存在しない

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恋に憧れる女の子が、白馬に乗った王子様が目の前に現れて、私を幸せにしてくれないかなぁと空想にふける。
そんな姿を大人たちは、ばかにすることがある。

「そんなことはありえないよ」

私にはビジネスの世界で成果を追い求めている大人たちが、この女の子たちと同じことをしているように思えることがある。

「何かちょっとやれば、効果がぐんと上がることはないのか」
「結果をすぐに出したい」
「これに経費をかけるメリットは何か」

検討を重ねて、それで一向に動く気配はない。
「誰か会社に魔法の杖を持ってきて、永遠に儲けさせてくれないかな」って、そんな感じになることがある。

女の子は時がくれば自然と女性になり、人との出会いの中で自分を磨き、白馬に乗った王子様ではなくて、大好きな人をみつけていくかもしれない。
けれども、検討に検討を重ねる大人たちは自然と成長することはもうない。白馬に乗った王子様を待ち続ける結果となってしまうこともあるのではないか。
しかも、女の子の場合は、ほほえましいなと思うし、他人を攻撃することはあまりない。
が、検討に検討を重ねる大人たちは、成果があるかもと夢見たことがそうでもないことがわかると、他人に八つ当たりをするのだから、罪は結構大きいと思うのだ。

「白馬に乗った王子様は存在しない」「魔法の杖はない」と、ぴっぷ町のエクスマ化プロジェクトでゲスト講師を担当したときに、改めて思ったから今日はその話を書きます。

「魔法はない」
ぴっぷ町で講演しているき、感じました。(比布町の河北さんの投稿からお借りしました)

インターネットは実は地味な世界

インターネットを活用するビジネスは、比較的新しい方法なので、「魔法の杖」に見えるらしい。
確かにひとつの施策で、売り上げがぐんと伸びることがある。
それがGoogleやYahooで一位を目指すSEOだったり、お金をかけて広告を出すリスティング広告だったりする。
あるいは、ブログやSNSをコツコツ使い続けることだったりする。

が、、、

結果を出している人を見ると、すぐに結果を出しているように見えるけれども、その裏ではものすごく努力していることが多い。
優雅に水面を泳いでいる白鳥の姿に憧れる。が、水面下では白鳥は水を一生懸命にかいている。それは見えない。理解しようともしない。

私はインターネットのツール、ホームページ・ブログ・SNS・広告などはビジネスに有効なツールと思っている。
そして、成果を出すためには、ツールを使い続けることがポイントである。

で、ここで考えてもらいたいことがある。

インターネットはデジタルの世界。そこで活動するということは、パソコンとかスマホとかデジタルの機器を使い続けるということだ。
これは人間の歴史上、すごく新しくて見慣れない姿と思う。
はたからみたら、パソコンを使っているだけ、スマホをしているだけなのだ。

労働しているイメージはまるでない。

検討に検討を重ねる人たちは、人間が実際に動いている姿を見ると「働いている」と思うだろうが、スマホで写真を撮っている姿をみて「働いている」とは思えないらしい。
でも、インターネットでビジネスしたいなら、成果を上げたいならば、考え方を変えなければならないことだ。

また、インターネットのツールで成果を上げるためには、手間暇がかかる。
SEOだって、日々順位が変わるから本当に1位になりたいならば、手入れをしていく必要がある。現在のSEOは、一昔前のテクニックに頼るものではないから、記事を投稿したり、手入れをする必要がある。リスティング広告だって、順位をチェックして、キーワードの調整をしたりどの広告文にお金をかけるか考える必要があるのだ。ブログやSNSは当然、投稿し続ける必要がある。

これらはすべて営業活動の一環です。

私はこれが本当に伝わるといいなぁと思っている。

お問合せが1件ある投稿はムダかそうでないか

検討に検討を重ねる人は、よく成果を見せてほしい。事例がほしいという。

そして、決まってこう言う。

「それは偶然のこと。」
「1件、2件の問い合わせがきても仕方がない」
「再現性がないからね。」

そうなのか。リアル営業だって、変わらないのではないか。私はそう思うんだけれど。

私たちの会社では、「型抜き印刷」専門のお店からデザインの外注を受けることになった。
その担当者である新井が型抜き印刷デザインの仕事をPRするために、Twitterでbotを作ることを思いついた。botとは、自動投稿できるしくみと思ってもらえるといい。
最初は「型抜きデザイン専門」のbotを作ると言っていたのだけれど、それは私がとめた。なぜなら、企業で自動投稿しているTwitterのアカウントは、読者はあんまり見たくないと思うのだ。これが新井本人が、いろいろな投稿をしている中で、自分の仕事として定期的に型抜き印刷をPRするならば、見てもらえる可能性も高くなる。だから、自分のアカウントに組み込んだらどうかと提案した。

そして、これですることにしたんだけれど、、、

しばらくして新井の投稿を見たら、、、

型抜き印刷デザインに乗っ取られたように、売り込みばかりが連投されていた(;^ω^)

型抜き印刷のPRばつかりのツイートなら、スルーしちゃいますよね

設定を間違えてこうなってしまったらしい。

「乗っ取られたみたいになったーーー」と失敗の投稿もして、ボットからの投稿の設定をし直したわけだけれど、、、この一連の出来事の中で、型抜き印刷デザインに興味をもってくれたお客さんから、お問合せをもらった。

こういうこともある。

これは取るに足らないことかもしれない。でも、私はこの新井の試行錯誤の方が大切だと思うんだな。
継続性がなくて、偶然なのかもしれないけれど、工夫を重ねて1件1件お問合せをいただく方が、確実に成果をあげて行けるんじゃないかって思う。
リアル営業だって同じだから。
1件、1件、お客さまを訪問して、関係性を作り、そこから何パーセントかの確率で成約をもらうのがリアル営業。
リアル営業は人間らしくて価値があり、Twitterで試行錯誤をして引き合いをもらって成約するのは価値がないことなのか。それには人それぞれの価値観があるから、どう感じるのかは私にはわかりませんが、、、何らかの目的をもって行動したことは、いつか成果が表れると思う。そして、その成果はどんな花を咲かすのかは、未来のことなので誰もわからない。

もちろん、将来のことを考えて収支のバランスを図るのも大事だし、企業は売り上げをあげて利益を残すことが最大のミッションだ。
それがないと、会社は続けられない。

私の会社であったTwitterの一連のことは、子どもの遊びのように見える人はたくさんいると思うけど、それでも形になっていくのだから私はいいと思っている。
これだって、真剣にどうしたらうまくいくのか考えているのだから。

ビジネスで成果を出したいならば、毎日毎日どうしたらいいのかなと考えて、行動していくことが必要。それは、実際にお客さんのところに行くのもいいし、スマホでSNSしていることでもいい。要は、どの手段を選んだとしても、行動しなければ結果がわからないってことなのだ。
はじめから、このくらいの成果がありますよっていう保証はどこにもない。自分を幸せにしてくれる白馬に乗った王子様は、どこにもいないのだ。

子どものように時間の経過とともに成長することはないのだから、大人の私たちはそれを意識して、大きな成果を得たいならば、検討しながらも、ひとつひとつ行動することが大事と思う。それも楽しくね(*^_^*)

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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