文化・芸術から気づくビジネスのヒント ~ 経営者がアーティストになった方がいい理由

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Web制作会社でWebサイトを作れます。
印刷会社だから、印刷物を作れます。

こんなお話は、社名を差し替えればどの同業他社の話にも通用します。
お客さん側も、別に私の会社でなくてもよくて、ただWebサイトが作れる会社を探しています。しかも安くて品質がいいのがいい。

がんばってコンペで勝って受注しても、数年後にはまた他社さんとの競争で、デザインのいい方、価格の安い方の会社が選ばれる。しかも、デザインがいいって主観的なものだから、担当者によっても判断が違います。そんなことが続いたとき、私はふと思いました。この競争をずっと続けないとビジネスしていけないのかなと。

私がする仕事だから発注したい。私とビジネスしたい。そんなお客さんと出会えたら、同業他社との競争にかけるエネルギーを、すべてお客さんとのお仕事に向けられてもっといい仕事ができるのではないかな。そんな風に悶々としているときに、私はエクスマに出会い、エクスマ塾で勉強するようになりました。

でも、そうは思っても日々の業務に流されて、個を出して発信し続けて、影響力を高めていく、自分自身を商品にしていくってことがなかなかできないこともあります。

それで、私は定期的にエクスマに触れる時間をとっています。

さて、今回参加したのはエクスマ塾生限定のセミナー「エレメントE」。テーマは、「文化芸術から気づくビジネスのヒント」でした。

2019年度最初のエレメントE。私は参加者一覧を作ったり、会場準備をちょこっとするお手伝いをしてました

経営者の私がアーティストに魅力を感じる理由

時間の流れとともに、人が必要とするものは変わります。

たとえば、Web業で考えてみましょうか。私は2007年にWeb事業を本格的に始めました。その当時と今ではWebという根本的なものは変わっていません。でも、作るための技術はまったく別のものになったと言ってもいい。
2007年にはスマホはありませんでした。だから、レスポンシブデザインと発想もなかった。ホームページはまだテーブルレイアウトという手法が主流だったしね。
2019年にはスマホファーストでホームページを作り、表示速度が遅いホームページはGoogleに評価されない。常識をどんどん変えないと、ついていけないのです。

藤村先生がおっしゃる「ビジネスは常にアップデートしていく必要がある。」と言うことを身をもって体験しています。

自分のビジネスをアップデートしていくには、豊かな世界観を持つ必要があり、それには教養を高めていくことが大事です。だから、文化芸術に触れていこうというのが藤村先生のお話でした。

藤村先生ご自身も、ほかのコンサルタントと違う、独自の価値観でお仕事されています。

Web屋として、ホームページやブログ、ECショップを作れるのは当たり前。それはみんな同じ。そういう仕事の技術だけを大事にしていると、冒頭に書いた同業他社と競争に勝たなければビジネスは続けられません。

もちろん、プロとして仕事をしていくには、品質や技術を高めていくことは必要です。これは基本的なこと。だけれど、思考の柔軟性や幅広い視野を持つようにしなければ、新しい技術を取り入れることも難しくなることがあります。

たとえば、スマホとパソコン版のホームページを同じソース(HTML)で作るレスポンシブデザインは今となっては当たり前の技術です。これに対応できないWeb制作会社なんてありえないと思うでしょう。

でも、移行途中ではレスポンシブに対応するかどうか判断するのが難しかったんです。新しい技術だから、デザイナーもHTMLコーダーも勉強する必要がありました。その当時の手法でも需要があるから、作り続けることもできました。でも、これからはどうだろうと思ったとき、生産性が低くなってもいいから勉強をしてとスタッフにはお願いしました。まだ技術が完璧取得できていなくても、お客様に提案も始めました。完璧だと思ってから営業し始めたら、流れに乗れないだろうと思ったからです。

こういう判断は、やはり目の前の売り上げを求めるだけではできなく、次のことを見る目が必要なんでしょうね。

こういう感覚を磨いていくのにも、文化や芸術に触れる価値があるのだなと思います。

それともうひとつ。
いくらWebの技術を高めて言っても、Web屋の中ではみんな同じになってしまいます。横並びの中で、提案を一生懸命続けていき、気に入ってもらって買ってもらう。このサイクルの中にいます。

そうではなく、あの人の感性や考え方が好きだなと思ってもらえることが大事なのではないか。私の目指すWeb屋は、「Webを通して、経営者の夢を実現するお手伝いをすること」なんです。そのためには、私自身も夢を実現していなければならないし、唯一の価値を持つ必要がある。

ホームページを作ってくださいと依頼されるのではなく、
あなたの感性で自分の仕事を手伝ってくださいって依頼されたいから。

そういうことをしてみたいので、「経営者はアーティストになろう」という藤村先生の言葉に惹かれるのです。

そして、仕事と関係ないと思えることでも、好きなことを徹底してやってみようというところを突き詰めてみようと思うのです。

私は文章を書くのが好きだから、ブログを書き続けるのもやってみたいことのひとつなの。考えたことをひとつひとつ文章にしてみる。
それがどんな風に花開くか、とっても楽しみだな♡

今回はスタッフとして参加していたので、帰りにごみ袋を持たせていただきましたぁ。
スタッフのゆかりんとメガネコンビで記念写真

 

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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