正義の味方はもういらない
最近、立て続けにこういう話がありました。
- こういう風に言ったら、あの人はどう思うかな
- きっとあの人たちは傷ついていやな思いをしているから、この人に注意してほしい
- あの人たちだって嫌だと思っているんじゃないですか
うーん。わかんないなぁ。
そして、私はこういう返事をしてみました。
「あなたがどう思っているかというお話しはできるけど、あの人がどう思うかは本人に確かめないとわからないです」
こんにちは。Web集客のことをずばり言うズバリスト、白藤沙織です。
って、最近言ってないですね。反省。
わたし、昔は「正義の味方」でした。こんな話を持ち掛けられたら、「あっ、私の出番ね」なんて思っちゃって話を聞いて、「わかったわ。私がなんとかするわ。」と言って、相手に「こうこうこうだから気をつけてね」なんて言う人でした。そして、仲裁した気分になって「いいことしたわ」とか思ってました。そこに自分の存在価値があると思っていた。
あーいやな奴ですね。
最近の私は、やっとこれではうまくいかないと理解しました。
正義の味方はもういらない。
ちゃんと観察して、自分で判断しよう
人は自分の世界観でものをみて、物事を判断しています。自分が正しい。うん。正しいんです。
で、みんなそうなんです。相手は相手の世界観でものをみていて、物事を判断しているから、相手も正しいんです。
世界観の違いは、お互いに確かめ合わないとわからない。目の前の相手のことすら理解しきれていないのに、その先にいる人のことを理解することは到底無理なんです。
だから、私のように正義の味方になって「あの人はこうなのよ。だから、こうしてみるといいよ」と話をして、「あぁ、私は役に立っているわ」なんて思っていると、本当の解決にならないんですよ。
当人同士もそうですし、自分も妙に疲れます。
こういう風に言ったら、あの人はどう思うだろう。
こう考えるのはいいことだと思うんです。それは思いやりだし、相手に関心があることだから。
が、どう思うだろうと考えて自分が思いついたことは「仮説」です。あの人はどうも思うかは、その人に確かめなければわからないのです。よく知っている家族でも、丁寧に確かめないと真意はわかりません。
たとえば、紅茶をよく飲んでいる人で、あの人は紅茶を飲みたいって思うだろうなって思いつくでしょう。そして用意するとします。が、その当人は「今日は暑いから、アイスコーヒーにしようかな」とか思っているかもなんです。推測は大事だけれど、推測は推測。検証が必要なんですね。
まぁ紅茶とか日常的なことは、検証なんていちいちしなくてもいいのですが。わかった気分でいない方がいいよってことです。
第三者を巻き込むような問題は、慎重になった方がいいです。
「この人の行動は、周囲に悪影響を与えるはずだ」と思っていたら、「待てよ」といったん立ち止まってみましょう。この人の行動で「問題がある」って思っているのは「自分」なはず。そして、その問題があるって思っている自分を認めてもらいたいんですよね。他人がどういう風に思っているのかは自分の想像でしかない。
だから、自分が困っているから、他人も困っているはずなんだという正義の味方にならなくてもいいんですよ。
困っている自分を自分が認めてあげましょう。その方がいい。
そして、そういう相談を受けたら「うぁー、何とかしてあげなきゃ」とここが出番だぁと張り切る必要なく、「本当にそうなかなぁ」と自分の目と耳で確かめ、自分で感じ取りましょう。その人のいいように動かなくてもいいんです。というより、動くなって感じ。客観的に見て、これは介入した方がいいと判断できたら、自分の責任で関わるといいと思います。
私が「正義の味方はやめよう」と決めることができたのは、「あの人たちだって嫌だって思ってますよ」と言われたことでした。それで、ちょっと落ち込んでいたんですね。が、嫌がっているであろうあの人からは、どう考えても信頼してもらえてるなと思うんです。言葉で伝えてもらったこともあります。
要は忠告をくれた人が私の行動が気に入らないだけで、そのほかのことはその人の「仮説」なんですね。だから、その人に「いやな気持ちにしてたならごめんなさい。」と謝るといい。
そんなこんなで、私が得た結論はこれです。
自分に集中して、自分の気持ちを大事にしよう。
自分の気持ちを観察する時間が多くなったら、ほかの人の仮説、推測に振り回される時間が必然的に少なくなります。
そうすると、人間関係はとってもシンプルになると思うんです。
自分の気持ちを観察していると、自分の軸がブレなくなるから、カンタンに正義の味方になってほかの人に存在価値を認めてもらわなくてもよくなるんです。
ではでは~
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。