子どもや部下に快く行動してもらうには?

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子どもや部下、同僚や友人が変わってくれたらうまくいくのに。
そう思って、人に注意やアドバイスをしてもたいていは失敗します。

他人にはその人の価値観があり、自分がそれを変えるとはできないからです。
よく言われていることですが、自分は変えられるけども、他人は変えられない。

それでも、自分がいい影響を与えられるようになると、結果として人も行動が変わることがあります。

それにはどうしたらいいのでしょう。

こんにちは。札幌でWebプロデューサーをしている白藤沙織です。

先日、会社でコミュニケーションの行き違いが発生していたようで、「口のきき方などビジネスマナーができていないから、注意してほしい」という話が出たんですね。

昔の私ならば、「それは大変。ちょっと言っておくわ」と言っていたと思います。でも、そうしなかったのです。
会社や家で注意しても人は変わらないこと、嫌というほど経験しているからです。

深刻な時は厳しめな表情になるけれど、そんなことはめったにない。
穏やかな表情の方が人は話を聞いてくれますね。

説教で人が変わるならな、とっくにみんな変わってる

子どもや部下がこうすればもっと良くなるのにって思うことってありますよね。

「やめなさい」
「こうしなさい」
「あなたが悪い」

ついつい口から出てしまいます。

が、子どもならば

「わかっているって」
「うるさいなぁ」
「いちいち言わないでよ」

とか言われ、

会社ならば

「わかっています」
「いまやります」
「考えておきます」

という答えが返ってくる。

「もうなんなよ、私が一生懸命やっているのに!」

と怒るか落ち込むかして、終わってしまいます。そして、望んでいることは何にも変わらない。

じゃあ、どうしたらいいかと言いますと、まずは自分が落ち着くことです(^▽^;)

そして、おいしいものなど食べて、自分の精神状態をよくすることから始めます。

えーーーっ、そんなことって思いますか?

親がイライラしながら、「何度言ったらわかるのー」と言ってきたとき、本当に子どもは親の言っていることを考えているでしょうか。それより、この場をしのいぎたいと思って「はい。ごめんなさい」と言っていることも多いんじゃないかな。

会社でも部下が「気を付けます」と言っているときも、往々にしてそんな感じです。伝えていることよりも、はやく終わらせたくて言っていることも多いと思います。

だから、状況は変わらないんですよ。

自分のイライラや怒り、もしくはコントロールしようとしていることが伝わって、本質が伝わっていかないんです。

これじゃあ、自分が損ではありませんか?

それよりも、自分が伝えたいことをよくよく考えて、自分が良い状況のときに話をした方が聞いてもらえます。

そしてね、伝えるときのコツがもうひとつあります。

具体的な行動のみを伝えるんです。

たとえば、子どもにお手伝いをしてもらいたいときは、

「きれいな部屋にしたいから、床にある本を取って棚にしまってね」
「忙しいから手伝ってほしいの。お茶碗を洗っておいてね」

とか、さわやかにさらりと伝えます。

これを

「もういつもぐちゃぐちゃなんだから、片付けなさい」
「部屋はきれいにするべきでしょ。もうだらしない」

とか、「自分の感想」や「価値観」と「命令」や「判断」をくっつけて言ってしまうと、確実に反発を生みます。もしくは、何も言われないし、素直に従うかもしれないけれど、ネガティブな感情が育っていくかもしれません。

私は具体的な行動をいちいち言わなきゃならないのかとか、指示してしまうと考えられない人になってしまうんじゃないかと不安で、ついつい「どうしたらいいのか考えなさい」とか言っちゃってました。

が、言われた方にすると、「どうしたらいいのか考えろ」って言われても、困りますよね。「困っているのはお前だよ」って感じ。

私はプライベートでも会社でも、べき論じゃなくて具体的に動けるように伝えるようになってから、ストレスが減ってきました。そのように行動してくれるようになっているからです。
ストレスがない状態で伝えると、相手も反発しなくてもよく余裕ができるのか、自分でもどうしたらいいのか考えるようになっているなとも感じています。

理由と行動を伝えて、「そうすると助かる」という気持ちを伝えると、相手も受け取りやすく、また行動しやすくなるなと考えています。

もちろん、行動するかどうかは相手次第。変わらないことはもちろんありますよ。でも、少なくとも命令だけしているよりは、ずっといい感じで伝わるのではないかと思っています。

命に関わるような危険な場合はとっさに怒ることも必要だけれど、そんなことは滅多にない。
まずは自分の状態をよくして、穏やかに伝えることだけ伝えていきましょう。

冒頭のビジネスマナーの件は、こんな風に思ってます。

  • 人によってビジネスマナーと思っていることは違う。ビジネスで自分が大事にしていることは何か考えて、具体的に言葉にしてみるといいかも。
  • この人は対応がさわやかだから自分の気分がいい、あの人は言葉が悪いから自分の気分が悪いというのは、人に影響されていることだと思う。自分から相手の気分をよくすることを考えた方がいいのでは?
  • 人に対してムカつくことや、イライラすることがあってもいい。そして、それを態度や言葉で表現するときは、どんな表現にするかは自分で選べる。
  • どの人もいい意図があって、そういう行動をしている。みんなうまくいきたいと思っている。まずはどういう意図があるのか考えてみよう。

現段階で私もどのくらいできているかわかりません。
でも、自分の状態をできるだけよくして、人と会話していきたいと思います。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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