久しぶりに熱い想いでひとつのものを作り上げるチームに出会った

公開日時：2024年5月6日

最終更新日：2024年5月6日

大人になっても、ひとつのものを作り上げるために、チームで熱い想いを共有する気持ちを忘れないっていいなぁ。

最近、こんな体験をしました。

来る6月13日～14日は、中小企業家同友会の第27回女性経営者全国交流会が大阪であります。
こういう全国大会は参加するものと思い込んでいた私ですが、今回はなんと分科会の「座長」を務めることになり運営側になったのです。

座長はその分科会の司会者であり、取りまとめを行う役目があります。
資料によると、発表者のことを誰よりもよく知っていて、参加してくださった方々に学びを深めるヒントをお渡しする係なのかな。
室長をはじめ、実際の運営は大阪同友会で担当されるので、今年2月から打ち合わせは始まっていました。
そして、4月23日には、打ち合わせのために、大阪から7名の方が来札されました。

準備はいろんな人を巻き込んで入念に

全国女性経営者交流会（女全交）は、発表者はすべて女性。準備などは男性経営者の方々の協力も得ています。

今回は、北海道中小企業家同友会札幌支部から、有限会社ケアアシストの谷口社長が発表されます。札幌支部の担当者は、谷口社長と私、そして記録担当の事務局長の3名。室長と副室長など運営は大阪の方々が担当されます。
最初は、大阪に行って発表し、その取りまとめをするとよいと思っていた私は、2月から準備が始まって、考えが甘かったなと反省していました。

報告をブラッシュアップするために、大阪メンバーも3月のプレ報告会はZoomで参加、4月は来札されるという体制です。チームを作るために、よりよいものを作るにはこの準備が必要なのですね。改めて勉強になりました。

熱い想いがチームをひとつにする

打ち合わせは谷口社長の会社で、まずは報告会のリハーサル、そして事業所見学、懇親会と続きます。

発表は事業紹介のようなさらりとしたものは求められず、経営者としての生き方、あり方をストーリーにして話すことが求められます。経営者が経営者から学ぶには、成功事例だけではなく失敗談も含めて、どのように思って経営されてきたかその話が重要だから。
みなさん聞きたいと思うことは、四苦八苦しながらも前に進んでいる話だと思います。その話を自分事にして初めて学びが深まるからです。

リハーサルとそのフィードバックでは、何度も「きれいな話は必要ない。何を感じていたかを聞かせてほしい」ということが出ていました。

「谷口さんが発表してよかったと思う体験をしてほしいんです」
副室長で、今回の大阪のメンバーを集めたという米盛社長の言葉が印象的でした。

懇親会の会場は、やはり同友会の会員さんのお店で、「夜空のジンギスカン」。
当日分科会を運営する、発表者、室長（尾上さん）、副室長（米盛さん）、座長（私）は同じテーブルで、おもに谷口さんのお話を聞きました。ゴルフが好きだとか、仕事ではないお話を聞くのも、話を理解するためには必要ですね。ぐっと関係が近くなるように思います。

さらに二次会ではカラオケ大会にもなりました。
私はふと、なぜ大阪の準備委員会のメンバーは男性が多いのか知りたくなり、室長である尾上社長に聞いてみました。
「女性の持っている感性を、男性にも知ってほしいからです。それには一緒に関わってもらうのがいいと思う」とのことです。

女性の感性を理解してもらわなくてもいいけれど、男性との違いも知ってもらいたいからというコンセプトがとてもいいなと思いました。
北海道メンバーの間では、女性経営者の交流会で、運営側に男性経営者が多いのにびっくりした人が多かったので、聞きたくなったのです。女性の力がないから男性が手伝っているのではないのですね。むしろ、女性が積極的に男性と関わろうとしている姿勢がいいなと思いました。

心にちょっと引っかかっていたことが聞けて、より一体感を感じるようになりました。

最後は、ススキノのニッカのネオンの下で、円陣を組んでチームの結束を盛り上げるという青春をしましたよ。大人になっても、仲間と盛り上がり、ひとつのものを作っていくのはいいなぁとしみじみ思ったのでした。