言葉の魔術師から、サポーターに必須のスキルを学んだよ

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folder 仕事力, 北海道中小企業家同友会

ほかの人の学びを助けるためにいるサポーターは、情報の扱い方を学んでおく必要があると思うのです。
なぜなら、サポーターは自分の学びのためにいるのでも、自分が教えるためにいるわけではないからです。

その役割をわかっていないと、自分の知識や経験を話し続けたり、逆に何もしないで放置したりという状況になってしまい、学びに参加した人から不満の声が出てしまいます。

北海道中小企業家同友会札幌支部経営指針委員会(相変わらず長いなぁ)でも、サポーターは何をしたらいいのかというのがひとつの課題でした。運営している経営指針研究会の修了生のアンケートでも、サポーターに対する厳しめの意見が書かれていたりするからです。

サポーターはサポートするためのコミュニケーションを学ばなければならない。
というわけで、本日サポーター学習会を行いました。

本日はコミュニケーションについて徹底して学びました

講師は全米NLPコーチング協会のトレーナー 株式会社ZIONの伊勢珠樹さん。
私がNLP、タイムラインセラピー、催眠、NLPコーチング、LABプロファイルを学んだ時の先生で、私が「言葉の魔術師」として尊敬している方です。

中央が全米NLPコーチング協会トレーナーの伊勢さん。
私と下田がアシスタントコーチを担当しました

サポーターに必須の2つの力

本日のゴールは、次の2つを参加者全員が意識的に学んで、日常生活の場面で「無意識的に使える」ようになることです。

  1. 新しい情報のとらえ方
  2. 新しい情報の伝え方・聞き方

この2つをマスターすると、参加者から聞いた情報をもとに話し合いを進めやすくなります。そして、サポーター自身が話しすぎるという問題も少なくなると思うのです。

新しい情報のとらえ方は、「チャンキング」という方法です。「チャンク」とは情報の一塊のことで、「チャンキング」は、ある状況で、特定の意図で情報をチャンクに分けることをいいます。

はっ?って感じですね。

ざっくり書くと、人によって情報のとらえる塊の大きさが違うので、こんな問題が起こります。

  • 知りたいのに大まかな話しばかりで詳しく全然話が前に進まずイライラした。
  • 全体像を知りたいのに細かいことを説明されて「どうでもいいよ!」と心の中で叫んでしまった。

情報をとらえるときに、「詳細に物事をとらえる人」と「ざっくり大まかにとらえる人」がいるのです。そして、話をするときはチャンクサイズが違うために、上のような問題が起こるのです。
それを解決するには、人によってチャンクサイズが違うと理解している人、ここではサポーターが相手のチャンクサイズを理解して、話を合わせながらチャンクサイズを大きくしたり小さくしたりして、話を進めていくんです。

って、わからないですよね。。。そんなことを勉強したと思っていただければいいかな。

もうひとつの情報の伝え方・聞き方は、「バーバルパッケージ」という技術です。

まず、話し合いをするときには「今は〇〇の話をしましょう」と、枠を決める提案をします。これを「フレーミング」と言います。このように最初に話すことで、話を脱線しずらくすると同時に、脱線していっても元に戻しやすくなるのですね。
また、サポーターは研究生に質問をします。研究生が話しているのに、いきなり割り込んで質問すると、話し手は自由に離せないのかなと不満になったり、攻撃されていると思っちゃったりするかもしれません。そんな負の感情を起こさないように、「〇〇さんの話を詳しく知りたいので、話の途中で質問してもよいですか?」と相手に許可をとります。そうしておくと、話の途中で質問しても、それほど抵抗を生まないのですよ。

で、話を聞きながら、より具体的になるように特定する質問をしたり、その話をしている意図を確認するために話を要約(パラフレーズ)したりします。

これを実際にグループに分かれ、役割を決めて何度か話したり、聞いたりしながら、どういうものか体験していきました。

伊勢さんは冒頭で、

「泳ぎ方を本で読んで学んでも泳げるようにならない。実際に水に入って泳ぐ必要がある」

と言ってして、本日の勉強はすべて実際に行動して概要を学んでいきました。

だから、文章にすると難しいことを勉強していたように見えますが、経営の話などをテーマに実体験していたので、みなさん楽しそうでしたよ。

「難しい」という感想がたくさん聞こえてきましたが、私はいいことだなぁと思いました。難しいというのは、学んだことを使ってみようと意識しているからなんですよ。

言葉の魔術師は魔術のようなセミナーをした

NLPのクラスを受講しているときから、私は「コーチ、セラピスト、カウンセラーは、クライアントの話の内容を聞くな。話の構造や形式を聞き取るんだよ」と何度も何度も繰り返し言われていました。

今日の最後も情報として、「構造を聞き取る」話がありました。情報としてと書いたのは、実際に話の中から構造を抜き出して聞くことを実際に勉強するには8時間以上必要だからです。実際に聞き分けられるようになるには、もっと時間がかかります。
はい。私など、まだまだ内容に引きずられることもあり、、、
構造と内容については、こちらに記事があるのでこちらも参考にしてください。

構造と内容 ~ 聞き方には2種類あるんだよ

それにしても、、、

今日のセミナーに参加して感じたのは、伊勢さんの場のコントロール力とパフォーマンス力のすばらしさです。NLPで学んだことが全部入っている。って、当たり前なんですが、その当たり前が素晴らしいというか。

参加したみなさんは気づいていなかったかもしれませんが、ほとんど抵抗を生まずにセミナーが進んでいったのも、チャンキングとバーバルパッケージがセミナーの各所にちりばめられていたからなのでした。ほんと言葉の魔術師だわ。

「フレーミングをすると自由に話せないのでは」という感想に、「今日は〇〇について自由に話しをしてください」ということで自由に話しができるという回答に、ほほーっすごいって思いました。自由に話せないというところには、自由に話していいといい、その自由は〇〇の中でねというフレーミングになっています。

で、私は師匠のパフォーマンスをみて、その仕込みがわかったのが成長したんだとちょっぴりうれしかったのでした。

日常生活ではどうも使えていないと思ったバーバルパッケージ。今度の会議から意識して使います。言葉の魔術師見習いもがんばります。

私のお客様で、エクスマ仲間の福士さんも参加。
手の内わかっちゃったかなー

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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