左手も重要な役割を果たす
お正月休みに久しぶりに生のピアノを弾きました。
ピアノを弾いて、「左手の音が聞こえる」って気づいて、私もちょっと成長したかなってうれしくなりました。曲を構成している音を聞き取ることができているからです。そして、左手の音をちゃんと聞きながら弾いているということは、全体を俯瞰してみる力もついてきたかなと思いました。
今日は「演奏」に関係することを書きたいと思います。
ピアノでは気づかなくて、クラリネットで気づいたこと
ピアノでは、たいてい高音の主旋律・メロディーパートを右手で、低音の伴奏・リズムパートを左手で弾きます。
そして楽曲で記憶に残るのは、やっぱり主旋律ですよね。
ですから、意識して練習するのはどうしても右手になってしまいがちです。右手の練習は主旋律だから楽しいのですが、左手は伴奏なのでなんかつまらない、、、私はピアノだけ弾いていた時は、左手の音の流れをあまり意識していませんでした。自分が弾くときに、右手側の音ばかりに注目していたって感じです。
では、伴奏部分は主旋律に比べて価値が低いのか、と言えばそんなことはないですよね。
曲において、低音の響きは重要なのです。音楽センスのよい演奏だなって思うときには、実は伴奏部分がきれいに弾けているんです。
ピアノで言えば、左手側ですね。
演奏するときに、伴奏部分もあるのだと意識したのは、ブラスバンド部に入ってクラリネットを吹くことになったときです。
ピアノは1人でメロディーとリズムを演奏する楽器ですが、クラリネットは単音の楽器なので、ひとつの曲を演奏するときはパートに分かれます。
ブラスバンドでは、クラリネットは1st、2nd、3rdとパートに分かれています。ざっくりいうと、1stが高音のメロディーを吹き、2ndは柔軟にメロディーや伴奏に参加する感じ、3rdは伴奏部分を吹きます。
私が経験したのは2ndと3rdのパートです。たとえば、三拍子の「ブン、チャッ、チャッ」というリズムを演奏するとしたら、3rdが「ブン」の部分を吹き、2ndが「チャッ、チャッ」の部分を吹くというイメージです。そのときに、初めて私はピアノを弾いているときに気づいていなかった、音の構成に注目できるようになりました。なぜならば、少し乱暴に言うと「ブン、チャッ、チャッ」のところばっかり吹いていたのですから。ピアノのように、つまんないから練習しないって訳にいかないし、右手に引きずられるように適当に弾くってこともできません(^^; (そんなことするなよ)。担当パートが上手に吹けないと合奏に参加できないので、一生懸命練習しました。やっぱり(;^ω^)。そのうちに、メロディー以外の音を拾うことができるようになったように思います。
クラリネットの編成でも、目立つのはメロディーを吹く1stの担当者。とくにソロパートがある曲では、その人は注目されます。一方、伴奏にまわる2nd、3rdは、演奏中に注目されることはあまりありません。伴奏が主旋律より目立っては、曲にならないから。
でも、曲の根幹を支えているって感じかな、1stクラリネットが生き生きとメロディーを奏でられるのも、2nd、3rdクラリネットが支えているからって感じです。
音楽は主旋律と伴奏が組み合わさっていて、演奏するときはそれぞれの役割を最大限に発揮できたときに、ひとつの美しい世界を作ることができるんです。
役割を意識して調和する
ピアノを弾きながら感じていたことは、グループを構成しているそれぞれの人たちに気づいていくと、人と調和して生きやすくなるのではないかってことです。
よく話す人、大人しい人、誰とでも調和できる人、どちらかというと単独行動が得意な人、人にはそれぞれ個性があります。特定のグループの中では目立つ人と、目立たない人もいます。そして、そのグループは集まっている人の個性の組み合わせで特徴があります。構成している人をよく見て、ひとりひとりがどんな音を出しているのか気づくことが大事なこと。
そういうことに気づけてよかったなぁと思うんです。
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この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。