相手の反応はすべて自分のコミュニケーションの結果だよ

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「相手の反応は、すべて自分のコミュニケーションの結果」って聞いて、どう感じますか?

えーーーーっ、一生懸命に言ってるのに伝わらないのは、相手が悪いんじゃん。だって言ったんだもん。

とか、思う人もいるかもしれませんね。私は思ってました。あっ、今もそういうときはあります。

そう強く思っていたときは、ほんと苦労してました。そして、相手に対してカリカリしている。そんな感じ。
とくに、代表取締役をやってたときは、資金繰り、社内立て直し、お客さま対応などなどで、緊張の連続、綱渡りの連続。なんか疲れ果てて、入院までしてしまいました。

実は正文舎との統合の話が進んでいて、正文舎に引っ越ししたばかりのときに、戦線離脱みたいな形で入院と療養だったので、それ以降は私が関わることなくモノゴトが進んでいたんですね。

だから、職場に復帰して仕事を始めてもどこかやることない感じがして気持ちはそんなに明るくなかったかも。
そんなとき、とある方から「コミュニケーションの勉強をしませんか?」とお誘いを受けたんです。今思えば、運命的な再会だったなぁ。

そこから少しずつ、変わっていったから。人生ターニングポイントだったなと思うような劇的なことでした。再会と書いたのは、その方は元の会社で問題があったときに、その問題を発見してくれて、すったもんだしていたときから1年間、会社立て直しの支援をしてくれたことがあったのでした。

話がそれました。

涼しい顔してますが、気づくまではドロドロしたものが心に渦巻いてました

相手を変えようとがんばってもムダです

そうして始まったコミュニケーションの訓練の大きな成果は、相手の価値観と自分の価値観は違うということに気づいたってことです。
そして、相手は自分の鏡であり、自分のコミュニケーションの通りに動いているんですね。

期待した返事が返ってこないときは、期待した問いかけをしていないからだし、相手が動かないのは、相手が動きたくなるように話をしていないんですね。きっと。

で、どうすればいいかというと、自分の行動を変えて、もう一度アプローチするだけです。
ここで、やめるって選択肢もあります。

相手をコントロールすることは不可能ですから、自分が思っているほど伝わらないこともあります。あきらめるのもひとつの選択肢。

でもね、せっかくだったら、伝わるといいじゃないですか。
相手の価値観をまず尊重して、共感してもらって、自分の価値観を理解してもらうようにするんです。

相手がどんな意図でそういているのか、まず知ること。それはモノゴトをよくしようとしているんですね。悪い行動に見えたとしても、その気持ちの奥には、よい結果を得たいと思っています。

けっ、そんなことしてらんないし、相手が悪いんだよ!

って言いたくなりませんか? 私はなりました(^▽^;) へへっ。

どうして私が合わせなきゃならないのさー。相手が悪いんだよ。

思っていました。

が、関係を変えたい人は誰ですか? コミュニケーションしたいのは誰ですか?

って考えると自分なんですね。

相手は問題に気づいていないし、変わらない。

それにですよ、立場が逆になったら少しわかるかも。何か相手が言われたことが理解できていないだけで、イライラされたりするのは理不尽たと思いませんか? わけのわかんないこと言ってるなって思ったりします。

みーんな、相手が悪いって思ってるから、なかなかコミュニケーションはうまくいかないんです。
だから、自分から言葉を選ばないで言うと、仕掛けていくんです。理解し合えるようにね。
ここでいう理解は、まずはするべきこと、つまり行動を理解してもらうってことです。気持ちまで深く理解してもらう相手は、ゆっくり時間をかけて関係を作るといいですね。

ということを前提にすると、気持ちがラクになっていきました。ただし、さらっと書きましたが、相手の反応は自分のコミュニケーションの結果ということを納得するまでにも時間が必要だったし、納得して自分の気持ちを整理するまでにも時間が必要でした。そして、今も完璧にできていないと思います。

それでも、「あれ~なんでこんな反応になるのなかぁ」と思ったとして、「まぁ仕方がないわね」と一呼吸おけるようになりました。

それほど大したことない自分が、それほど上手じゃないコミュニケーションをしているんだから、伝わらなくても仕方ないじゃない。そう思ったときに、大きなつかえが流れていったように思います。

伝わらないのがデフォルト[初期値]

さらに、演出家の平田オリザさんの本を読んで、相手に伝わらないことは当然のことで、だから伝わるように工夫するんだと学びました。

わかりあえないことから コミュニケーションの能力とは何か 平田オリザ きちんと意見が言えること 人の話が聞けること 空気を読むこと いま、企業で求められるコミュニケーション能力は、二重拘束状態である。 いまは矛盾したことが要求されるのに、要求する側は気づいていない。 これが原因で引きこもる人が多いと筆者は言います。 でも、この二重拘束の状態が日本の特徴でもあるから、このような状態を認識して、わかりあえないことからコミュニケーションをはじめようと考えがなるほどと思いました。 コミュニケーション教育が、国語教育に含まれているのが問題。 コミュニケーションができないと人格の問題とされるのも疑問で、正しく教えてあげれば、最低限いきていくための能力は身につく。 こういう考え方をされている、平田さんの授業を受けてみたいなと思いました。 #本が好き #本が好きな人と繋がりたい #本棚 #読書ノート #読書日記 #わかりあえないことから #平田オリザ

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わかりあえるってことを前提とするコミュニケーションと、わかりあえないってことを前提とするコミュニケーションでは、選ぶ言葉や伝え方が違ってきますよね。外国人に何か伝えようとすると考えるとわかるかも。

わかるはずだと相手に甘えてしまうから、相手がわからないと腹が立つんですね。きっと。

まだまだ発展途上ではありますが、わかりあえないことで悲劇のヒロインになることはなくなったのはよかったなぁと思っています。私はここまでくるのに、人を傷つけちゃったりなど大失敗をしてますが、みなさんはもっとスマートに切り抜けられると思うな。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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