夢の扉はいつ開くかわからない ~ 第8回劇エヴァは最終回
子どもの頃に夢見ていたこと。それは叶うと思いますか? 思わないですか?
私は夢見たことを忘れないでいたら、形を変えて準備ができたものから叶うのではないかなって思います。
たとえば、子どもの頃に宇宙飛行士に憧れていたとしましょう。大人になってしまったら、それが叶わない人が圧倒的に多いですよね。でもね、宇宙飛行士に関わる何かをしていたら、本物の宇宙飛行士にはなれなくても、本質に近いことができる可能性が高くなると思うんですね。ピアニストに憧れていたとして、職業にするピアニストになれなくても、ミニコンサートを開くことができるとかね。
そういう意味で、私はいまひとつの夢の扉が開いたのかなって思っています。
私の小さな頃を思い返すと、お人形遊びが大好きで、いつも何かを演じていたように思います。音楽にあわせて踊ることも好きで、ひとりで曲をかけては踊っていました。 そんな私が中学生のとき、学校祭で行われる劇に出たかったんです。でも、学年内のオーディションで落選してしまい、劇には出られなかった。それ以来、劇に出たことがなかったというのに、、、どこかに残っていた気持ちだったんでしょうね。芝居を通して表現の勉強をする「劇エヴァ」の話を聞いたとき、ぱっと「行ってみたい」と思いました。
そして、8か月に渡る研修が終わって、1月26日に本番の舞台を残すのみとなった今、私が中学生のときにしてみたかったことができるようになったよねって思います。 お芝居と踊りで舞台に立つ。 憧れていたことができたんだなぁと思うのです。
さて、その劇エヴァの最終研修は2泊3日で、おなじみの伊豆長岡温泉の「はなぶさ旅館」で行われました。 今回の研修中は、インプットが忙しくて、アウトプットが追いつかなかった感じ。FacebookもTwitterも発信頻度がガクンと落ちていました(^▽^;) セリフを覚えるのが、きつかった(;´Д`)
グダグダの自分に焦る
先月の私は、どちらかというと脳天気でセリフは言えると思っていたんですよ。
ですが、、、初日の夜の通し稽古で超焦りました。
大変ですΣ(゚д゚lll)
グダグダですΣ(゚д゚lll)
セリフが出てきません。ひゃーっ。
Facebookにこのように投稿したくらい、セリフが飛んでいました。
orz
覚えたセリフはどこに行っちゃったのーーーーーっ。
私たちのグループは、10月から毎回何らかの変更がありました。今回もしっくりこないセリフを直したり、通し稽古直前までグループでセリフの相談をしていました。そして、ちょっと困っていたのは、どうしても自分の中にセリフが入ってこないんですね。それで、みんなに相談して言い回しを変えたりしてみたんです。でも、自分の中の何かがストップをかけていたようで、思うようにアウトプットができず、ちょっと焦りました。
覚えたと思ったセリフが、みんなで合わせて練習すると出てこない(>_<)
私、こういうの弱いんですよ。やばい(^▽^;)
結局、12月には覚えていた第一幕もなんかグダグダで、、、第二幕はさらにグダグダで、、、
セリフが頭に入っていないから、藤村先生も演出ができなかったようです。
「明日の10時までにセリフを覚えるように」という言葉で、初日の通し稽古は終わりました(;´∀`)
私たちの劇は、踊りも入っているので、その振り付けもする必要があります。セリフを調整しながら、振り付けもするなど何だか忙しい夜でした。そして、自分の中でどこか納得していないものもあったのでしょう。いつもならなんとかなるかなぁとか思う自分もいるのに、今回はまったく覚える自信がありませんでした。
で、結局次の日の昼間の通し稽古もグダグダ。
非常にまずい( ゚Д゚)
演出次第で劇的に変わる
私たちの劇の第二幕は、構想が決まったのも前月だったので、みんなの動きもあまり決まっていませんでした。
本番を想定した通し稽古は、二日目の午後3時から始まり、休憩や夕食を挟んで終わったのが午後10時過ぎ。
それから小一時間ほど、藤村先生に稽古をつけていただきました。
小さなシーンごとに区切って、何回もセリフを言いながら動作を確認していきます。
先生の指示で演技をしていくと 、自分たちで練習していた劇とはまったく違うものができていくように感じました。話し方ひとつ、動作ひとつで、見え方はがらっと変わっていくんですね。 くり返していくうちにだんだん熱量が上がってきて、セリフも少しずつ口から出てくるようになりました。 この稽古を後ろで観ていてくれた、エクスマ事務局の橋本亨さんや佐藤ゆかりさんが、「迫力が出てきた。最初の頃と大違い」と言ってくださいました。 相手のセリフも迫力が加わり、私に伝わってくる何かが違ってきました。
この練習で、何とか方向性が見えてきました。
が、、、
まだ、私には問題が残っていました。この練習のときには、どうしても台本を手放せなかったんです。自分のセリフを把握しきれていないので、劇の展開に合わせ途中途中でセリフをチラ見しないと、セリフが言えないのです。
まずい。。。
私の学習曲線は、きっと平均的な人とずれているんですね。最初に習得するまでの時間が人より長いと自分でも思います。習得期間の長さといったら、「群を抜いて遅い」といいましょうか(/ω\)
それと私は聴覚優位の人間なので、聞いて覚えることが必要なんです。 今回つくづく思ったのは、事前に何度も声に出して読んで、自分の耳で聞いて覚える時間が必要だということ。うちで練習するときは、お風呂でセリフを言ってたりします。
その声が娘にも聞こえて、娘まで覚えるくらいなんです。へへっ
そして、何かしているときにふっと浮かんでくるセリフの続きをイメージできるようになったら、だいたい暗記できた感じになります。今回はふっと浮かんでくるセリフの続きがイメージできず、何を言ったらいいのかわからない状況が続いていました。
練習をしていたら「大丈夫。私の無意識さんはセリフを教えてくれる」って脳天気に言えますが、練習していないのでその手も使えない。背に腹は代えられないので、時間を見つけてひとりで練習してみました。やっぱり、ひとりで何度か台本を読む時間が確保できたら、少し落ち着ついてきました。
暗いと言われようが、真面目と言われようが、自分はそういう人なのだから仕方ありませんね。
練習時間は裏切らない
師匠の藤村先生は、「くり返し練習すると、必ず上達する」と話してくれます。
そのとおりで3日間の集中練習で、どのグループも力が倍増してきてレベルが上がったように感じました。
もっとも、、、藤村先生の理想からいうと100点満点中の15点だそうですが、、、 それでも、すごい成長だと思います。
この8か月の研修では、「伝わる」ように表現するにはどうしたらよいのかっていうことを考え続けてきました。この研修を受けなかったら読まなかっただろうなぁというシナリオの作り方の本を読んだり、声の出し方やコントロールの仕方も再度確認できました。
そして、くり返しくり返し同じことを仲間と続けていくと、徐々にでも自分の力も伸びていると実感しています。正しい練習にかけた時間と上達度合いは比例していきますね。
そんなことを大人になってから経験できたことはよかったなと思うのです。
結果として、劇に出てみたいという私の夢ももうすぐ叶います。 思い続け練習したら、憧れていたことが現実になることもある。そう確信したのでした。
さてさて、本番まであと2週間。
今回覚えたセリフが身体に沁みていくように、練習します。
本日のおまけ : 学習しやすくするワンポイント
人間は「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の五感を通じて、周りにある情報を認識したり覚えたりして、自分やほかの人とコミュニケーションをします。私が学んでいるNLPでは、これを「視覚」「聴覚」「体感覚」の3つに分類して、どの感覚をより使用しているかという研究をしています。そして「見て覚えるのが得意な人」「聞いて覚えるのが得意な人」「実際にやってみて覚える人が得意な人」に分かれます。つまり、自分に合った方法を選択すると、より学習しやすくなるのです。
聴覚優位の人は、ざっくり言うと何かを学んだり、感じたりするときに、耳から入るものを優先して処理するから聞くことが大事なの。
さらにおまけ
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白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。