環境の中で磨かれる ~経営者は真摯に自分と会社に向き合うことが大切と思った

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1月7日は、北海道中小企業家同友会の新春交礼会でした。

今年の新春講演会は、非常におもしろかった。
なぜなら、中小企業の社長さんがご自分の体験を正直に話してくださったから。
心がすごく動きましたし、いつもつまんないと思っている経済動向のことも、
ちょっとは知らないとなと思えました。

負債40億からの出発

お話してくださったのは、神奈川中小企業家同友会 株式会社湯佐和 代表取締役 湯澤剛さん。

座っていた席から撮影したので、あまりよい写真ではありませんが、、、 講演されている湯澤社長です。 めっちゃ、講師力ある方でおもしろかった
座っていた席から撮影したので、あまりよい写真ではありませんが、、、
講演されている湯澤社長です。
めっちゃ、講師力ある方でおもしろかった

朝の来ない夜はない ~ 負債40億円から始まった経営者人生」と題して、
お父様が急逝され、大手企業の社員からお父様の会社の社長になった体験を話してくださいました。

湯澤さんはお父様が創業した居酒屋を経営する会社を継ぐつもりはなく、
その意志の表れとして、お父様の会社で扱うビールとは別のビール会社に就職されたと言います。

会社を承継したときは負債40億。資金ショートに苦しみつつも、借入金を返済するために利益重視で会社を経営されたといいます。

そうして、何とか会社経営が軌道にのったとき、会社に大きな問題が起こります。
今振り返ると、負債を返すために利益第一主義で経営してきたことが、事故につながったと湯澤さんが話されていたのが印象的でした。
利益第一主義だったから、スタッフを増やせない、労働環境も悪いまま。スタッフに余裕がないから掃除も行き届かなくなる。
過酷な環境で働いていたから事故につながった。そして、会社をそうさせたのは社長である自分であると。

また、そんな事件から自分を変えようとしたけれど、なかなか変われなかったといいます。

よい会社を作ろうとしても、減益につながることはなかなか決断できなかったと。
借入金で苦労した恐怖から、思考をなかなか変えられなかったと話されていました。

それでもよい会社にしようと頑張ってきたときに、会社の主力となる社員の方から退職の話をされます。
湯澤さんは必死に退職を止めたそうです。一緒にいい会社を作ろうと、説得したと。

それでも、その方の意志は変わらなかった。

「社長は変わらないと思う。
会社にも、社長にも感謝している。
感謝できるうちにやめさせてほしい。」

そう言われてしまいます。

これは、このままここに働き続けると感謝できなくなると言っていることですね。辛い言葉です。

それから、湯澤さんは変わったそうです。

今は、2020年東京オリンピック後の日本の経済を見据えて、しっかり企業の土台作りをされているとのことでした。

湯澤社長の折れない心づくりをまとめたスライドです。
切れちゃったけれど、湯澤社長の折れない心づくりをまとめたスライドです。

経営者は
「右手にロマン、左手にそろばん、背中に我慢、そして心にジョーダンを」
っていい言葉ですね♡

環境の中で磨かれる

湯澤さんが利益第一主義の経営から、
人を大切にする経営に切り替えられたのは、
同友会で経営指針を勉強したことも大きかったようです。

私は同友会の経営指針が絶対ではないと思っていますが、
会社経営を考える上でひとつの大事な指標だと思っています。

何が大事かというと、「何のために会社経営をしているのか」という経営者の想いです。
それが会社のすべてに影響します。

湯澤さんのお話では、利益のために会社経営をしていたから、利益重視の経営になっていったこと。
人を重視するようになって、減益につながる決断もできるようになったことですね。

私が一番よくないと思っているのは、何も考えない経営です。
周囲のことばかり注目して、良い・悪いをジャッジしていることしかしない。

それでは振り返ることもしないし、
自分に向き合うこともしないから、
会社がうまくいっているのかどうかわからないからです。

自分のことはなかなか自分では気づけないので、
経営のことを考えられる環境にいて、
自分の考えをアウトプットする場を作ることが
大事なのではないかと思います。

よい会社を作ろう、よい経営者になろう、よい経営環境を作ろうと
経営指針を勉強することは、
経営者としていい機会だと私は思っています。

私はどんな経営をしたいかな

今年は湯澤さんの話を聞いていて

「どんな仲間と一緒にいるか」
「どんな環境を自分が作りたいか」
しっかり考えていこうと改めて決めました。

人間は環境に影響を受けるからです。

私は今は「楽しい会社」づくりを目指しています。

会社人生の中で、何回かの危機もありました。
そんな中で、経営者がにこにこしていたら、
それでいいんじゃないかなぁと思うようになりました。

楽しくなくてもいいと社員に言われたこともありますが、
楽しくなくてもいいって本当なのかなって思いますしね。

目標達成しませんでした。
売り上げが上がりません。
私は能力がありません。
楽しいことはありません。

こんな言葉が飛び交う企業が、いい仕事ができるわけがない。

そんな企業に若い人がいたいと思うわけがない。

いい人を採用したい、いい仕事をしたい、いいお客さんに出会いたい。

そんな風に思うならば、まず経営者がいい人になって、
楽しく仕事をする必要があると思うんですね。

社員や社会に期待ばかりして、自分はおもしろくない顔をしていたら、
人は近づいてこないでしょ。

だから、私は「楽しい会社を目指すよ」ってにこにこ笑って言っていて、
そこにぴぴっと来た人と、楽しい会社を作っていきたいなと思うんです。

これがなかなか難しいことでもあるのだけれど、、、

シンプルに楽しい会社作りを目指します。

自分が楽しいのがよいと思っているから、
エクスマやハッピートークに惹かれていったのかなぁ。

どこでもセルフィーを楽しめるようにもなりましたぁ
どこでもセルフィーを楽しめるようにもなりましたぁ

 

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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