社会の価値観は変わり続ける ~ 男女雇用機会均法で思う
男女雇用機会均等法が制定されてから今年で30年だそうです。
つまり1986年までは、
雇用の機会すら男女は平等ではなかったということなんですね。
「総合職」と「一般職」という働き方が始まり
(もっとも中小企業ではあんまり関係ないかも)、
現在は「女性の力を活用しましょう」と言われています。
(本質的なところは疑わしいけど)、
時間の流れとともに社会の価値観が変わるってことは、
「女性の働き方」からもわかります。
職場では、
全然期待されていなかった女性だったのに、
人口の減少とともに「女性の感性を活かす」と言われ始め、
なんだか都合がよいなーと思うことも多々あり、、、
そして期待度は変わったけれど、
女性に対するイメージはまだまだ変わっていないかなぁと思うこともあり。
今を「女性」として生きている、私の思っていること書きますね。
女性の集まり、怖いですか?
中小企業家同友会には「女性経営者部会」という女性経営者だけで集まる会があります。
ひそかに恐れている男性経営者もいるとか。
実際、「こわい」と言われたこともあります。
これはなぜ?
「お母さんの集まり」と定義した会では、
あそこは怖いと言われることあるかな?
理由はふたつあると思います。
ひとつは男性側の偏見。
女性はおとなしく、かわいいものというイメージ、
もしくは大好きなお母さんのイメージがあるから、
意見を明確にいう女性に違和感があって、
何か言ってみたくなる。
そんな感じでしょうか。
もうひとつは、
女性が心理的に恨みをはらそうとしていること。
女性経営者部会にオブザーバーとして来てくれる男性は、
女性に理解のあるほうの方だと思います。
そして、やさしい。
そのやさしさを利用して、
ここぞとばかりせっかく来てくれた男性にぶつけててしまう。
その雰囲気は伝わります。
そんな状況が重なり合って、
「こわい」というイメージができちゃったのではないかぁと、
私は勝手に思っています。
経営者同士がこんな感じでは、
いまひとつ社会はよくならないような気がします。
トップの考えは集団に伝わりますからね。
当たり前だけれど、男女は違うということを認める
高校生のとき、私は「サンダカン八番娼館」という本を読み、
娼婦を作る社会はいけないと言ったことがあります。
女性を売り買いする話自体、そのときの私はショックでした。
それに対してちょっと年上の男性は、
女性も男性に買われることで生計が成り立つのだから、、、
というようなことを言っていました。
この経験が初めて私が男女で経験することが違うのだから、
感じ方や考え方も違っているのだなぁと思ったことです。
(そもそも、男性も含めて人間を売り買いすること自体、
問題ありますがね)
私は、女性経営者部会のように女性で集まって、
男性と同じ内容で勉強するということは大切なことと思います。
男女が一緒にすることも非常に大切ですが、
同性だからこそ本音が言えたり、助け合えることもあるからです。
とくに女性には、
働きながら子育てするとか、
シングルでさわやかに生きるとか、
家にいるお母さん以外で
プラスのイメージのモデルが少なかったりします。
だから、何でも初めてのことが多く、
切り開いていくことが多いのではないかと思います。
(お手洗いを作るところから始めなきゃならない。
そんな団体もあります)
本当は男性も同性だから助け合えるという
視点での集まりは必要なんでしょう。
男性優位な社会なので、自然にできていることも多いと思いますが。
今の働く環境は、健常者の男性が作ってきたもの。
男女が融合して暮らせる社会にすることは理想ですが、
女性がムリして合わせていくのも
ちょっと違うかなと思います。
たぶん、女性と男性が協力して新しいものを作るって
考えができたら、障がいを持っている人とか外国籍の人とか、
そのようなマイノリティで生きる人たちにも
もっと優しい社会になると思います。
「男性が女性がと区別するなんておかしい」
と男性からも女性からも言われたこともあるのですが、
それは男性と女性の違いがあるということを
ちゃんと見ていないのではないかと思います。
男性と女性は身体の構造がそもそも違うから、
違いはちゃんと理解する必要があるし、
どうしてもそれで差が出てしまうこともあります。
差が出て当たり前ですね。
その上でお互いによいところ、得意なところを活かして
調和して働く環境や社会を作っていきたいな。
私はそんな風に思っています。
コメント
この記事の投稿者
白藤沙織
Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。
営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。
仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。