体験したことは宝。それをビジネスに活かさないともったいない

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仕事には、「指示通りに確実に行う仕事」と「アイディアを出して生み出していく仕事」の2種類あると思う。
優劣はつけられず、どちらも大切な仕事だ。

Webプロデューサー、企画担当、営業担当など、私が携わっている仕事では、「アイディアを出して生み出す」要素が高くなる。

では、アイディアを出して生み出すには、どうしたらよいのだろうか。

私は「体験が7割、知識が3割」だと思っている。
いくら知識があっても、体験していないことはやっぱり自分のものにはならない。
でも、時間は有限だから、すべてのことを体験するのは不可能だ。
それでも、体験したことから学び・気付きを得れば、それを応用して使えると思うのだ。

こんにちは。Webプロデューサーの白藤沙織です。

森林限界の上にある、大雪山系旭岳に行ってきました。
高い木が育たなく、低い木と高山植物が広がっている世界。
大雪山はどんなところなのか、なんとなく知識はあった。
けれども、実際に自分が行ってみて、高い木が何もない世界を体験してみたら、それが自分の中に定着した感じがします。

これはいい仕事をするヒントにもなるのではないかな。

今日はそんなことを書いてみます。

旭岳
標高1600メートルより上は、高い木はひとつもない世界だった。

旭岳に行ってみて思ったこと

アイヌの人たちは、旭岳を「神々の庭」と呼んでいるそうだ。
「旭岳は森林限界を超えて、カナダを思わせる別世界だよ」と友人に教えてもらった。

いったい、旭岳はどんなところだろうか。
私が宿泊していたのは標高1,100メートルの旭岳温泉。そして、ロープウェイで標高1,600mにある「姿見駅」まで行った。それから、1時間くらいかけて散策コースを歩いたのだ。

標高1,100メートルあたりは、まだ針葉樹の森があったのに、ロープウェイが上がっていくにつれ、森林がなくなって低い木ばかりになっていった。
それを見ているだけでも、なんだか不思議な気持ちになっていった。
本当に森林限界ってあるんだなって感じ。

姿見駅に着いて、散策に出かけようとしたら、まだ雪が残っていて、スニーカーでは行けない。少し歩いただけで「滑る、足元が危うい」と思い、引き返した。
そして、有料の長靴を借りて、再度挑戦。
低い木と高山植物が広がっている場所は、なんとなく平な感じがしていたが、やはり山なのだ。平原ではない。
息が苦しくなるかと言われるとそうでもない。
ふきっさらしで風がビューって吹いているから、寒いのは確かだった。
雪があったり、起伏が激しかったり、歩きにくい。
でも、気持ちがいい場所。

旭岳2,291メートル付近は、高い植物は何もなく、ただただ広い景色が広がっていた。
神々の庭って本当だなぁと思ったよ。
高山植物は、種を残すためにあちこちに花を咲かせていたけれど、どの花も派手に咲くというより控えめだった。

神々の庭をお邪魔してきたよ。
キバナシャクナゲがあちこちに咲いていました。

インターネットで情報を探すと、ここに書いている程度のことはたくさん出てきます。
でも、山に立ったときに見たこと、聞こえてきたこと、感じていたことは、体験しないとわからない。
しかも、これは私だけの感覚なんですね。

感じ取ったことを言葉にしてみよう

さて、体験したことだけでも十分なのですが、
それを仕事にも活かしてみようと思ったら、体験しっぱなしだともったいない。
自分がそこで何を感じていたのか、何を見たのか、学んだのか、あとで振り返って知識として深めることも大事。

私の場合、旭岳に登ったあと、森林限界について詳しく調べたし、この記事を書くために標高も調べてみた。
こうして、体験したことを言葉に残すために、体系的に整理しておくと、仕事にも役立つと思うのだ。

体験しただけではピンとこなかったことも、改めて調べてみると腹落ちすることもあるからだ。
こうして体験したことを深めておくと、いつかはわからないけれど活用できる日がくると思う。
登山用品店のホームページを作ったり、もしくは登山が趣味の方のホームページを作ったりするかも。
こんな風に能天気に考えておくと、忘れたころに活用できることも多いのだ。

そして、これはどんなことでも当てはまると思う。

たとえば、
セミナーを受講したあと、採用しようと思ったことを実際にしてみる。そして、感じ取ったことをまとめておく。

すごく気持ちのよい接客を受けたあと、何がよかったのか書き留めておく。自分もまねできることをやってみる。その結果もまたメモしてみる。

自分の興味があるもの、仕事でするべきことなどの情報収集だけでは、表面的な理解にとどまる。実際に体験して、何かを感じ取る。感じ取っただけでは次に活かせないかもしれなので、何を感じていたのか、何を学んだのか言葉にするのだ。

こんなことをしているうちに、自分の仕事力はじわじわと伸びてくると思う。

旭岳温泉入り口にある、湧駒荘のお湯も気持ちよかった。神々の湯があったよ。

 

 

 

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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